歴代最長2887日 安倍首相の在任期間が長期にわたる理由

By -  公開:  更新:

ニッポン放送「ザ・フォーカス」(11月19日放送)に中央大学法科大学院教授、弁護士の野村修也が出演。安倍総理大臣の在任期間記録更新について解説した。

歴代最長2887日 安倍首相の在任期間が長期にわたる理由

首相「新しい時代つくる」在職日数が憲政史上歴代1位となり、記者の質問に答える安倍首相(左端)=2019年11月20日午前、首相官邸 写真提供:共同通信社

連続在任記録も2020年8月で単独1位に

安倍総理大臣の在任期間が19日で第1次政権と合わせて通算2886日となり、歴代最長の桂太郎氏と並んだ。20日にも桂氏を抜いて、憲政史上最長の2887日となる。

森田耕次解説委員)安倍総理大臣の通算在職日数が2886日、期間は7年11ヵ月に及びました。20日には単独1位となりまして、106年ぶりに記録を更新です。菅官房長官は19日午前の記者会見で安倍長期政権について次のように述べています。

菅官房長官)政権発足以来、安倍総理のリーダーシップの下に経済の再生、外交安全保障の再構築、新たなテーマとして全世代型社会保障制度の実現。こうした方向に1つ1つしっかりと取り組んできた結果、ある意味ではあっという間に7年来たのかなというのが正直な思いであります。

森田)安倍総理の自民党総裁任期は再来年2021年9月までで、東京オリンピック後の2020年8月24まで政権を維持すれば、連続在職記録でも佐藤栄作総理の2798日を抜いて単独1位になるということです。今回は「通算」ですが、来年の8月には「連続」でも単独1位になるということなのですね。

野村)すごいですね。岸総理大臣、佐藤栄作総理大臣もご親戚ですよね。みんな足したらすごく長いですね。長期政権になった理由は、経済が前の民主党政権のときにはどうしても円高不況で苦しめられて、更にデフレスパイラルが続いてきたことを反転させた功績が大きかったのだと思います。

歴代最長2887日 安倍首相の在任期間が長期にわたる理由

「桜を見る会」を終え、記者の質問に答える安倍晋三首相=2018年4月21日、東京・新宿御苑 写真提供:産経新聞社

通算在任期間記録を持っていた「桂太郎」とは

森田)いままでの記録は明治時代の桂太郎総理大臣ですが、幕末の1847年長州藩、いまの山口県出身です。明治から大正にかけて第11代、13代、15代の3期に亘って内閣を組閣し、日英同盟を締結、日露戦争に対処したということですから、日本を列強の一角へと押し上げた総理大臣です。総理就任時が53歳、退任したときは65歳だったということですね。

野村)最初に長州と言った通り、山口県じゃないですか。安倍さんも山口県出身です。山口県の総理大臣は多いので、そういう意味でも驚きです。

ザ・フォーカス
FM93AM1242ニッポン放送 月-木 18:00-20:20

番組情報

ザ・フォーカス

火曜〜木曜 18:00-21:20

番組HP

錚々たるコメンテーター陣がその日に起きたニュースを解説。佐藤優、河合雅司、野村修也、山本秀也らが日替わりで登場して、当日のニュースをわかりやすく、時には激しく伝えます。
パーソナリティは、ニッポン放送報道部解説委員の森田耕次。帰宅時の情報収集にうってつけの番組です。

Page top