東京都知事選挙~投開票が7月5日となった2つの理由

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(11月14日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。東京都知事選の告示・投開票の日程について解説した。

東京都知事選挙~投開票が7月5日となった2つの理由

【東京2020オリンピック1年前セレモニー】セレモニーに臨む小池百合子都知事、東京2020組織委員会の森喜朗会長、IOCのトーマス・バッハ会長、安倍晋三首相=2019年07月24日 午後、東京都千代田区  写真提供:産経新聞社

東京都知事選、来年7月5日の投開票が決定

東京都選挙管理委員会は13日の定例会議で、来年(2020年)夏の任期満了に伴う次期都知事選を6月18日告示、7月5日投開票とする日程を決定した。現職の小池百合子知事は来年の7月30日で任期満了となる。現時点での立候補表明者はまだ出ていない。

飯田)8ヵ月後ということですが、あまりこの時期に出ることはなかったような気がします。

鈴木)2つ背景があって、1つはオリンピックがあることです。オリンピックの前後ということになると、準備が大変なのです。選挙はご存じの通り各自治体が作業するので、オリンピックと同時並行だと、とても人の手が足りないわけです。だから早く日程をはっきりさせて欲しいという要望があったのが、理由の1つです。もう1つは、選挙管理委員会のトップが元自民党の都議の人なのですよね。そんなこともあって、今度の選挙は小池対自民。選挙に向けての主導権、流れをつくるのはどちらかという背景も見え隠れします。

飯田)日程は俺たちが決めるのだ、ということですね。オリンピックからいちばん遠い日程となると、法律上ここになるという報道もされていましたが、それだけではないところがあるわけですね。

東京都知事選挙~投開票が7月5日となった2つの理由

【衆院補選東京10区告示】第一声の挨拶をする若狭勝候補の応援に駆けつけた小池百合子都知事 左は二階俊博自民党幹事長=2016年10月11日午前、東京都豊島区・池袋駅西口前 写真提供:産経新聞社

自民党の思い描くスケジュール

鈴木)実際にどういうことになるかというと、小池さんは再選を狙うでしょう。自民党は徹底して対決姿勢を見せていますが、自民党の東京都連の幹部や所属国会議員に取材をしてみると、とりあえず来年の3月くらいまで自民党は徹底して戦う姿勢を前面に出して、いろいろな候補の名前を出すというのです。実際に丸川珠代さんの名前が出て、本人は否定していましたが、それ以外にもスポーツ庁長官の名前が出てみたり、近々かなり有名なメディア関係者の名前が出るとも言われています。来年の3月までそうやって有力候補の名前をどんどん出し、小池知事の反応や世論を見て行く。3月くらいまでそれをやって、選挙まで3ヵ月の4月辺りで、最終的な候補を決めるのか。あるいは小池さんが自民党に寄って来るのであれば、そこに乗るのか、乗らないのかという条件闘争のようなことになるかも知れません。そこで最終的な判断を決める、というスケジュールだと言っていました。

飯田)自民党の党本部の二階幹事長などは、早くから「小池さん以外にいないだろう」と言っていました。

鈴木)小池さんが二階さんを上手く掴んでいますからね。二階さんは3月ではなく年内に決めろ、できないなら小池さんだと言って来ているという話もあります。いよいよ都知事選に火がついたところで、いろいろな駆け引きが始まります。

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