温泉エッセイスト・山崎まゆみ~親を連れて行く「親孝行温泉」のすすめ

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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、温泉エッセイストの山崎まゆみが出演。親を連れて温泉に行く「親孝行温泉」について語った。

ニッポン放送「あさナビ」

黒木)今週のゲストは温泉エッセイストで跡見学園女子大学兼任講師の山崎まゆみさんです。山崎さんが出版された、『さあ、バリアフリー温泉旅行に出かけよう!』という本で紹介しているバリアフリーの温泉には、関西の宝塚温泉もありますよね。

山崎)有馬温泉の有名な老舗旅館『御所坊』の姉妹店に、『花小宿』という旅館があります。こちらでは、少し赤茶けた温まり効果のお湯に、貸切風呂で入ることができます。日本家屋らしい、バリアフリーとは想像できないような情緒たっぷりの素敵な旅館です。玄関はバリアフリーではないのですが、体の不自由な方がいらっしゃった際には、玄関からスロープが出て、備品で対応しています。車いすのままでも入りやすい、バリアフリー対応のお部屋が用意されています。車いすに乗ったまま貸切のお風呂に入ることもできますし、広いので介助もしやすい、手厚い心のバリアフリーもあるのが『花小宿』です。

黒木)こちらは以前に出版なさった『バリアフリー温泉で家族旅行』という本でも紹介されていますが、落ち着いた感じで素敵ですね。

山崎)バリアフリーというと、病院や施設のイメージをされると思うのですが、まったく違います。温泉旅館のバリアフリールームは情緒を損なわない、私が行っても黒木さんが行っても、心の底から癒されるVIPルームのような扱いのお部屋なのです。

黒木)これがバリアフリールームだとは思えないですよね。

山崎)リクライニング式ベッドもありますので、非常に使い勝手のよいお部屋です。

黒木)他にはありますか?

山崎)休暇村グループという公共のお宿で、お値段もリーズナブルな宿がございます。『休暇村 紀州加太』という宿が、大阪府と和歌山県の県境の、加太というところにあります。目の前が紀淡海峡で、その先には淡路島、遠くには晴れると徳島まで眺められる全室オーシャンビューで、とても使いやすいバリアフリー対応のお部屋があります。そちらもおすすめです。

黒木)オーシャンビューなのにリーズナブル。

山崎)そうなのです。公共の宿ゆえのリーズナブルさもあるのですが、バリアフリー温泉を利用される方は、いろいろな観光地に行ける状態の方ばかりではありません。宿にいながら、ベッドにいながらにして見える風景、何を体験していただけるのかがとても大切なことなのです。『休暇村 紀州加太』では、ベッドにいながらにしてダイナミックな海、綺麗な夕景と星空も見えるので、おすすめです。

黒木)他にもございますか?

山崎)私の親が高齢になって来まして、父が半年ほど入院しました。入院すると足腰の筋肉が衰えてしまうので、父を連れてバリアフリー温泉を利用する当事者になりました。最近はバリアフリー温泉で家族旅行という名前だけでなく、「親孝行温泉」という言葉もあります。

黒木)いいですね、親孝行温泉。ネーミングが素敵だと思います。

山崎)ありがとうございます。バリアフリーというと施設をイメージするけれど、親孝行というと、みんなが何かしら気持ちのなかで後悔も含め、やってあげたいといういろいろな感情がある単語ですので、親和性があると思い使っています。

黒木)本当ですよね。「親孝行したいときには親はもういないぞ」と、私の父も言っていましたけれども、親孝行温泉に連れて行かれるのはいいですね。

ニッポン放送「あさナビ」

山崎まゆみ(やまざき・まゆみ)/温泉エッセイスト

■新潟県長岡市出身。温泉エッセイスト。
■世界32ヵ国、1000ヵ所以上の温泉を巡り、温泉での幸せな一期一会をテーマにテレビ・ラジオ・雑誌・新聞などでレポート。
■また温泉宿向けの講演、内閣府ユニバーサルデザイン評価会議に参画するなど、誰もが楽しめる観光地や宿の啓蒙に取り組む。
■現在、跡見学園女子大学兼任講師、にいがた観光特使などを務める。
■近著に『さあ、バリアフリー温泉旅行に出かけよう! 準備から旅の注意点まで、知って安心の親切マニュアル』(河出書房新社)などがある。

ENEOSプレゼンツ あさナビ(11月7日放送分より)
FM93AM1242 ニッポン放送 月-金 6:43-6:49

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