アメリカの名門芸術学校は規格外だった! 英語も美術の基礎がゼロでも通える

By -  公開:  更新:

11月3日(日)、女優・戸田恵子がパーソナリティを務めるラジオ番組「戸田恵子 オトナクオリティ」(ニッポン放送・毎週日曜14時~)に、ニューヨークで活躍する金属彫刻家・高氏奈津樹(たかうじなつき)さんがゲスト出演した。

アメリカの名門芸術学校は規格外だった! 英語も美術の基礎がゼロでも通える

溶接や加工で火花を散らし、大きいものだと3メートルもの作品となる金属彫刻。高氏さんが2014年に完成した初の野外彫刻「WINDOW」はカラフルなドームの中にあるブランコで、体験できるアート作品として注目を浴びた。

高氏さんは小さい頃から美術が好きで、高校や大学も美術系への進学を希望したが、両親は反対。それでもアーティストの夢を諦めきれず、25歳の時に「語学を学んでくる」という名目で渡米。その時点では、英語も美術の基礎はゼロの状態だったが、世界的に有名な芸術家を輩出する、国立デザイン学校「アート・ステューデンツ・リーグ」は、そんな高氏さんを入学させてくれたという。

戸田:ニューヨークに行ってから、高氏さんはどんな風に美術と関わっていくわけですか?

高氏:語学学校で出会ったアメリカ人に聞いたら、『アート・ステューデンツ・リーグという学校があるよ』と教えてもらったんです。私は未経験者で、どうやってアートを始めていいか分からなくて……。

戸田:その学校は、いわゆる専門学校みたいな?

高氏:それが何とも言い難くて、日本にはない形の学校なんです。専門学校でもなく、大学でもなくて。

戸田:受けるのに試験はいるんですか?

高氏:試験はないんですよ。

戸田:誰でも行けるんですか?

高氏:誰でもです! 戸田さんも今日から行けますよ(笑)

戸田:美術の経験がゼロでも大丈夫なんですか!?

高氏:ぜんぜん行けますよ。英語が喋れなくても関係ないです。いろんな先生が、100人もいるんですよ。クラスもいっぱいあって、彫刻、版画、絵画など。クラスが空いていれば、好きなものをいつからでも始められるんです。月の真ん中からでも!

戸田:変な話……、趣味で通っている人もいるんですか?

高氏:いますよ。むしろ、ほとんどの方が趣味みたいな感じです。実はこの学校は150年近い歴史があって、建物もランドマークで、すごく有名な学校。歴代の講師もそうですが、あそこで少しでも学んだ作家は、世界的にも有名になった方がいっぱいいるんですよ。

戸田:例えば?

高氏:ジャクソン・ポロックとか。(アメリカの美術家で、キャンバスを床に置いて絵具缶から直接絵具を滴らせる、ドリップ・ペインティングという独自スタイルを展開。抽象表現主義の代表的な画家。)

戸田:……ごめんなさい、全然私は知らない方です……(笑)

高氏:あとは、ノーマン・ロックウェルも。(軽いタッチでアメリカ合衆国の市民生活を描き、幅広い層に人気のイラストレーター・画家)

戸田:ひぇ~!

高氏:コミックっぽい絵が特徴の、ロイ・リキテンスタイン。現代アートで有名な人だと中国人アーティストのアイ・ウェイウェイとかも、アート・ステューデンツ・リーグに通っていたんですよ。

現在、高氏さんはアート・ステューデンツ・リーグの講師となり、自分のクラスを持って生徒を指導している。金属彫刻では火花が散り、爆音も伴う現場だが、女性が多く活躍しているそうで「みなさんのバイタリティがすごいんですよ」とクラスを紹介。大きな作品は野外に飾られるが、これについて高氏さんは「野外だと誰でも無料でいつでも見られる」と述べ、「否が応でも作品が誰の目にも入ってしまう。アーティストとして、それは嬉しいことです」と金属彫刻の魅力を語った。

ニッポン放送「三菱電機プレゼンツ 戸田恵子 オトナクオリティ」
放送日時:2019年11月3日(日)14時~14時30分
番組HP:https://www.1242.com/otokuri/

番組情報

戸田恵子 オトナクオリティ

毎週日曜 14:00-14:30

番組HP

女優・戸田恵子が大人のクオリティ・オブ・ライフ(上質で豊な生活)をエンジョイするための「人・モノ・コト」にフォーカスする番組です。
大人の会話が弾むプチトリビア、大人が生活に取り入れたくなる情報をお届けする30分。ぜひお付き合いください。

Page top