新青森駅「ふつうの津軽の幕の内弁当」(1100円)~津軽のフツーのお宅にお邪魔した感覚が味わえる駅弁!

By -  公開:  更新:

【ライター望月の駅弁膝栗毛】

新青森駅「ふつうの津軽の幕の内弁当」(1100円)~津軽のフツーのお宅にお邪魔した感覚が味わえる駅弁!

E751系電車・特急「つがる」、奥羽本線・陣場~白沢間

秋田~青森間の奥羽本線を快走する特急「つがる」号。
奥羽本線の特急列車は、国鉄時代から日本海縦貫線を走ってきた「白鳥」「いなほ」「日本海」「あけぼの」など多彩な顔ぶれでしたが、現在は3往復の「つがる」に集約されました。
古くは上野~青森間で運行された急行「津軽」以来、奥羽本線ゆかりの列車「つがる」。
4両編成のE751系電車も、すっかり奥羽本線の日常となっています。

新青森駅「ふつうの津軽の幕の内弁当」(1100円)~津軽のフツーのお宅にお邪魔した感覚が味わえる駅弁!

ふつうの津軽の幕の内弁当

旅の醍醐味の1つは、その土地の“日常”に少しだけお邪魔させてもらうこと。
特に駅弁は、土地の“食の日常”を気軽に体感することができます。
青森県五所川原市の「つがる惣菜」が製造し、新青森駅・弘前駅で販売されている「ふつうの津軽の幕の内弁当」(1100円)は、津軽のごく普通の家庭料理を楽しめる駅弁。
“ふつうの”と銘打っていますが、首都圏の感覚からすると、かなりユニークです。

新青森駅「ふつうの津軽の幕の内弁当」(1100円)~津軽のフツーのお宅にお邪魔した感覚が味わえる駅弁!

ふつうの津軽の幕の内弁当

【おしながき】
・白飯
・ホッケの醤油漬け焼き
・もっこりたまごの玉子焼き
・いがメンチ
・ほたて唐揚げ
・ほたての貝焼き
・茄子のしそ巻き
・煮物(人参、高野豆腐、ごぼう)
・すしこ
・菊の花
・胡瓜漬け

新青森駅「ふつうの津軽の幕の内弁当」(1100円)~津軽のフツーのお宅にお邪魔した感覚が味わえる駅弁!

ふつうの津軽の幕の内弁当

まずは、幕の内の基本・焼き魚が、北東北らしく「ホッケ」の醤油漬け焼き。
玉子焼きは、つがる惣菜の定番、青森・蓬田村産の「もっこりたまご」を使用しています。
さらにユニークなのが、青森の家庭料理「いがメンチ」!
「いがメンチ」は、イカゲソを包丁で叩いて、季節の野菜を小麦粉と混ぜ、揚げたり焼いたりする料理で、味わいが駅弁でも各社で全く異なるので、食べ比べが楽しいんです。
白飯は少なめで酒のつまみとしても楽しめるようにしているそうですが、炭水化物の控えめ志向の強い昨今、伝統性と現代性を巧く融合しているようにも感じます。

(参考)青森県観光情報サイト「アプティネット」

新青森駅「ふつうの津軽の幕の内弁当」(1100円)~津軽のフツーのお宅にお邪魔した感覚が味わえる駅弁!

キハ40形気動車・普通列車、五能線・川部駅

鉄道旅のいいところは、その土地の普段の暮らしが見えてくるところ。
特に普通列車は、訛りいっぱいの通院のお年寄りや通学時間帯の高校生など、普段着の会話がいっぱい聞こえてきます。
人気の五能線、初めての方は「リゾートしらかみ」で、リピーターの方は敢えて普通列車に揺られてみると、より発見の多い旅を楽しむことができることでしょう。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

Page top