ドロドロ愛憎劇の昼ドラで一世を風靡した東海テレビが、今年の春からフジテレビ系土曜深夜で放送中の「オトナの土ドラ」の勢いが止まりません！
１作目は隣人の狂気、2作目では特別養子縁組、と難しい社会問題に真っ向から挑み、3作目は子どもを持たないノンママを通して女性の生き方を探ってきました。
そして待望の4作目の主役は小市民の男性です！
俳優・田辺誠一さんが主演を務める土ドラ『とげ 小市民 倉永晴之の逆襲』は言いたいことも言えない中間管理職の悲哀と生き甲斐…ストレスが頂点に達した男の痛快“とげ”抜きストーリー。
田辺さんが演じる主人公・倉永晴之は、わにのくに市役所の市民相談室の主査（係長）。
同じく市役所勤めの妻と小3の息子と共に穏やかに暮らしています。
市民相談室に異動してからは、市民からひっきりなしに寄せられる苦情や要望に追われ、胃痛と戦う日々を過ごしています。
同じ部署のメンバーは、事なかれ主義の室長に見栄っ張りで小心者の上司、扱いにくいアラフォー女子、自己中でコミュ障のミニスカ厚化粧女子。
さらには自己PRに余念がないわにのくに市長や市長の機嫌を損ねまいとする取り巻き職員など、ストレスは溜まる一方。
そんな晴之の唯一の楽しみは、親戚に押し付けられた大きな熱帯魚・アロワナに愚痴りながら発泡酒を飲むこと。市民から相談室に寄せられる苦情は
「間違えてゴミとして出した給料を取り戻してくれ」
「隣のベランダから匂う洗濯物の洗剤の残り香がキツすぎて気分が悪い」
「義務教育なんだからランドセルは市が購入すべきだ」
と呆れるものばかり。
市民相談室は、まさに“モンスター市民”とイエスマン揃いの“縦社会の市役所”の間で板挟みの部署なのです。
さらに追い打ちをかけるように、週1のペースで苦情を持ち込む名物おばさん、そして妻の怪しい行動や息子のいじめ首謀者問題、加えて何者かの自宅への嫌がらせなど、晴之のイライラは募るばかりで、まさにストレスは爆発寸前！そしてある日、我慢の限界を超えた倉永晴之は、ついにキレてしまいます！
「もう、トラブル巻き込まれる人生なんて真っ平だ！」
気弱で静かな小市民・倉永晴之が、ついにキレた！キレる！キレまくるっ！！
心に積もっていた心配、不安、恐怖、ストレスという「人生のトゲ」をぶちまける！
そしてキレた先に見えたものは？
オトナの土ドラ「とげ 小市民 倉永晴之の逆襲」（中央）倉永晴之役（田辺誠一）（左）倉永裕美役（西田尚美）（右）常磐栄太役（鹿賀丈史）
今回も潜入してきました！「オトナの土ドラ」制作発表会。
主人公の小市民・田辺誠一さんと奥様役の西田尚美さん。
そして、わにのくに市の市長を演じる鹿賀丈史さんがいい味出してましたよ。
主人公・倉永晴之について、田辺さんは
「自分と似ています。普段おどおどしている小市民なところが…だから自然に演じています。」
と答え笑いを誘うと、ある意味敵役の市長を演じる鹿賀さんは
「田辺さんは物静かな方だが…主人公の思いが強く市長に向かってガーッとくる感じが、現実にはないかもしれないけど、見ている方はスッキリするのではないでしょうか」
とアピール。最初は勇気もなく諸事情を鑑みてキレるのも大変だった倉永晴之が、回を追うごとにだんだん強くなりキレる感じがたまらないそうです。
そんなふうに変化していく倉永晴之にちなんで、変えたいことについて聞かれると
「変えることができないところまで来ちゃいました。年を重ねるのは楽しい。瞬間瞬間を大切に生きて行きたい」
と鹿賀さん。ドラマと同じ8歳の子を持つ奥様役の西田さんは
「子どもに”早く早く！”と言ってしまうのを変えたい。のんびりドンと構えたいのに…」
とお母さんの顔を覗かせました。
それに対し田辺さんは
「時間は大人になると早く感じるが、子どもにとっては長いもの。40歳と8歳では5倍も違う。大人にとっての10秒は子どもには50秒だと思って接すればいいのでは？」
と夫役としてアドバイス。さらに自身については
「画力を向上させたい。ヘタウマと言われる絵だが、ウマウマを目指したい…」
と、ツイッターにじわじわくるユニークなイラストを投稿し”画伯”というあだ名まである田辺さん。
物語が始まった時の倉永晴之と最終回を迎える頃の倉永晴之をイラストにして下さいました。
一寸法師のようにちっちゃかった倉永晴之が大きく生き生きと変わっています！
これからのドラマの行方が本当に楽しみですね～。
次から次へとトラブルに巻き込まれる“ストレスフルジェットコースタードラマ”。
そしてキレることを覚えた倉永晴之…この快感は病み付きになること間違い無し！
職場や家庭のトラブルに奮闘する働くオトナの応援歌
オトナの土ドラ『とげ 小市民 倉永晴之の逆襲』は
東海テレビ・フジテレビ系全国ネットで、10/8(土)23時40分スタート！
レポート：ひろたみゆ紀
