サヘル・ローズ~“失敗は成功なのだ”という私の人生を演じて次の人に伝えたい

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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、タレントで女優のサヘル・ローズが出演。女優として演じたい役、そして書き溜めている自叙伝について語った。

サヘル・ローズ~“失敗は成功なのだ”という私の人生を演じて次の人に伝えたい

『戦場から女優へ』出版:文藝春秋/2009年(画像はAmazonより)

黒木)今週のゲストはタレントで女優のサヘル・ローズさんです。
女優として、どんな作品、どんな役柄をやってみたいですか?

サヘル)私が経験して来たことで、自分自身を演じてみたいと思います。あとは母の役を演じてみたいです。血のつながりが無くても愛し合えるのだという、そうした題材のもとに母親役をやりたいです。育ててくれた母はフローラと言うのですが、フローラのような人の役を演じたい。難しいと思いますが、「そのまま」の、リアルな表現をしてみたいです。

黒木)それをやってみたいと思うところがすごいですね。

サヘル)自分の苦しかったことをプラスに転換できると思うのです。いままでの苦しかったことが、決して苦しみではなく、それをプラスに転換させていただけている人生なので、いまの私は「失敗は成功なのだ」と思えるようになったのです。苦しかったことも、そこでいただいた痛みや言葉があったからこそ、いまの自分がある。今度は次の人に私の人生を目に見える形で提供したい。

黒木)ご自分を演じるのではなくて、お母さんをとおっしゃったでしょう。ということは、自分の知らなかったお母さんの苦悩や心の闇みたいなものを知ることになるわけではないですか。それはとても辛いけれども、その先には何かが待っているのでしょうね。

サヘル)そうですね。本当のお母さんが見えると思います。母も私の前では一生懸命「できる母」をやっていると私は感じるのですね。いろいろなことを飲み込んで頑張って来たので、私が100%見えないところ、親子でも見せられる部分や、恥ずかしかったり、素直に出せないところはあると思います。それを別の形で、素っ裸のお互いを見せられたらいいなと思います。

黒木)20代のときに書かれた自叙伝をもう1度、手を加えて書いていらっしゃるということですね?

サヘル)少しずつ、書けなかったことを書いて行こうと思っています。

黒木)それは「いつまで」ということを決めたほうがいいと思いますよ。「書かなくては」と思うだけでは、「来月書こうかな」とか、「今年中に書こうかな」と漠然としているではないですか。デッドラインを決めたほうが完成すると思います。

サヘル)では、35にします。いま、その話を聞いて「35」という数字が見えたので。35歳にします。

黒木)書いてください。あと2年半ありますね。

サヘル)たっぷり時間もありますし、その間に結婚するかもしれないし、しないかもしれない。でもこれから出会う子供たちの数もそうですが、私は自分の国に施設を作るという目標もあるので、1つずつ自分のやって行く活動の厚みも変わって来る、見て行く世界も変わって来るはずなので、そういうものを全部貯めて、35歳にまた新しく、いままでのことを書いてみます。きょうの出会いも書きます。素敵なきっかけになったので。

黒木)他の人には経験できないようなことをされて、そこから見えて来たことが、いろいろなことを教えてくれるのではないでしょうか。言葉に生まれ変わりたいとおっしゃいましたが、何となくわかった気がします。その本を読んだらもっとわかると思います。

サヘル・ローズ~“失敗は成功なのだ”という私の人生を演じて次の人に伝えたい
サヘル・ローズ/タレント・女優

■1985年、イラン生まれ。
■8歳のときに養母と共に来日。当時通っていた小学校の校長に日本語を学ぶ。小学・中学時代には生活が困窮してホームレス生活を経験したり、いじめに遭うなど辛い思いをしたが、高校時代から芸能活動を始め、ラジオのリポーターとしてデビュー。
■以降、女優として映画やドラマで活躍するほか、タレントとしても数多くの番組に出演。
※イランでも放映されていた「おしん」が芸能活動を始めるきっかけに!

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毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳

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