地下鉄サリン事件から24年 平成が終わっても風化させてはいけない 

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(3月21日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。地下鉄サリン事件から24年。平成が終わり、区切りをつけようとする風潮のある昨今にあっても、あの事件を風化させてはいけない意味について解説した。

地下鉄サリン事件から24年 平成が終わっても風化させてはいけない 

地下鉄サリン事件 営団地下鉄八丁堀構内から続々と運び出され、救急隊員から手当てを受ける乗客ら =東京・中央区  撮影日1995年03月20日 提供産経新聞

 

地下鉄サリン事件から2019年3月20日で24年

地下鉄サリン事件から2019年3月20日で24年。まずは記者の質問に答える地下鉄サリン事件被害者の会の世話人の高橋シズヱさんの声をお聞きください。

『去年死刑が執行されまして、その後初めての献花、始めての命日ということで、今までとは違った気持ちで臨みました。執行されたひとたちはどうだったんだろう、それまでどういうに拘置所の中で過ごしてきたんだろう、あるいは元死刑囚のご家族のひとたちが今どうしているんだろうとか、そういうことにまで徐々に考えが及ぶようになって、これからもそういう思いは深まっていくんではないかなと思っています』

飯田)高橋シズヱさんは旦那さんが霞ヶ関駅の助役で、この事件で亡くなっています。24年が経ちました。死刑が執行されたあとの節目の日となりました。

鈴木)永遠に終わらないんです。もうすぐ新しい元号が発表されて、平成の時代が終わります。今、いろんなところが平成とはどういう時代だったか、メディアやいろんなひとが平成という時代に区切りをつけ、まとめようとしている。その中にはサリン事件というのは必ずあって、どうだったこうだったと総括のようなものも始まっている。同時に受刑者みんな死刑が執行されたということで一つの区切りになってきている。平成をまとめる中で、この事件が終わるというのは絶対に間違いだと思います。風化させない、当時の時代背景、それからテロ、遺族の皆さんのケアも含めて永遠に終わらない。まとめちゃいけないとすごく思います。

飯田)まだ宗教と若者、特にエリートのひとたちがどうしてここに吸い寄せられていったのか、どうしてこれだけ凶暴化していったのか、まったくそのあたりの検証がなされていない。

鈴木)時代背景もあります。またそういう時代が巡ってくるかもしれません。永遠に考えていかなきゃいけない。

 

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