憲法改正~野党は議論の土俵に上がるべき

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(3月18日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。憲法改正について解説した。

安倍総理が防衛大学校の卒業式で訓示

安倍総理が防衛大学校で17日、卒業式で訓示をし、憲法改正に意欲を示した。「自衛官諸君が強い誇りを持って職務を全うできるよう、環境を整える為全力を尽くす決意だ」と発言をした。一方で例年取り上げていた北朝鮮核ミサイル問題は言及せず。

飯田)須田さん、このニュースをお聞きになっていかがですか?

須田)安倍総理の憲法改正に関するコメントや発言は、かなりナイーブな組み立てをして行われているケースが多いです。防衛大学校の会合だからこういった発言が出て来た、ではなくて、このタイミング、この場所でどういった内容を言うかということは、緻密に計算して行われています。そうすると、このタイミングでこの発言をしたということは、どういう意味を持つのか。今後の政局、或いは憲法改正の動きにどういう影響を及ぼして行くのかを考えるべきではないのかなと思います。そうすると、これから夏の参議院選挙、その先の衆議院選挙も、私は強く意識しているのではないかなと思います。場合によっては、7月の参議院選挙で憲法改正という問題が1つの争点、焦点に浮上して来る可能性を秘めているのではないかと思います。

飯田)このところ、総理側近と言われる人たちのなかには、9条ではなく教育の無償化なりを憲法に明記するとか、そういう方向に変えようかという話まで出たりしています。

須田)「所謂憲法改正はそんなに大変な問題ではないですよ」ということを国民に浸透させるためにも、そういったお試し会見みたいなことが起こって来るのだけれども、憲法改正は何がともあれ9条なのです。「9条はこのままでいいのか、改正するのであれば、どう変えなければならないのか」ということは、この議論の深掘りなしには憲法改正にはならないと思います。それを「する、しない。必要、不必要」を含めて、野党は議論の土俵に乗るべきだと思います。
憲法改正や9条を守るということを墨守している立憲民主党のなかにも、山尾志桜里さんたちが「立憲的改憲」ということで、9条の憲法改正論議にチャレンジングな議論を始めています。ところが立憲民主党のなかでも「余計なことをしやがって」という勢力もあるのですよ。そうではなく、きちんと議論することだと思いますけれどね。

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