しゃベルシネマ

アメリカとメキシコの国境地帯で、いまある“現実”

【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第517回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、11月16日に公開されたばかりの『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』を掘り起こします。


サスペンス・アクションの傑作、待望の“新章”へと突入!


アメリカとメキシコの国境地帯で繰り広げられる麻薬ビジネス、誘拐、汚職、不法移民などの知られざる実態を描き、センセーショナルな話題を巻き起こした映画『ボーダーライン』。観客を驚嘆させたサスペンス・アクションの傑作が、待望の“新章”へと突入。衝撃的な映画体験はそのままに、さらにエモーショナルに展開します。


アメリカで市民15人の命が奪われる自爆テロが発生した。犯人はメキシコ経由で不法入国した人物だと睨んだ政府は、CIA特別捜査官マットに任務を命じる。それは、国境地帯で密入国ビジネスを仕切る麻薬カルテルを混乱に陥れること。

マットは、かつてカルテルに家族を殺された過去を持つ暗殺者アレハンドロに協力を要請し、麻薬王の娘イサベルを誘拐。カルテル間の内戦を誘発しようと企てる。しかし、その極秘作戦は想定外の事態を引き起こすこととなり…。


前作に続き、暗殺者アレハンドロを演じるのは、ベニチオ・デル・トロ。そしてCIA特別捜査官マット役にはジョシュ・ブローリン。最近では超大作への出演も相次ぐ2大スター俳優が再び顔を揃え、圧倒的な存在感と“男の色気”を見せつけます。さらに麻薬王の娘イサベルに新星イザベラ・モナー、CIA副長官シンシアにキャサリン・キーナーを配し、女優陣も魅力的。

また脚本は、初監督作『ウインド・リバー』が絶賛を博したテイラー・シェリダン。彼にとって脚本家デビュー作となった『ボーダーライン』の“その後”の物語を創出し、その才能を遺憾なく発揮しているのは映画ファンとしても嬉しい限りです。


ストーリーが二転三転し、先の読めない展開に手に汗握る本作。劇中で描かれているアメリカとメキシコの国境地帯をテーマとした映画は、これまでにも何本も製作されており、アメリカにとっては大きな国家的問題であることはご存知の方も多いことと思います。そういった意味でも、本作は単なるエンターテインメントにとどまらない、“いま、そこにある事実”が描かれた骨太な作品でもあるのです。


ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ
2018年11月16日(金)から全国ロードショー
監督:ステファノ・ソッリマ
脚本:テイラー・シェリダン
出演:ベニチオ・デル・トロ、ジョシュ・ブローリン、イザベラ・モナー、ジェフリー・ドノヴァン、マヌエル・ガルシア=ルルフォ、マシュー・モディーン、キャサリン・キーナー ほか
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公式サイト https://border-line.jp/

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