山路徹がミャンマー政府に怒り「スーチーになっても何1つ変わっていない」

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山路徹がミャンマー政府に怒り「スーチーになっても何1つ変わっていない」

ジャーナリストの山路徹が、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー」(10月5日放送)に出演し、ミャンマーの最新情勢について語った。

先月27日は、山路の同僚だったジャーナリストの長井健司さんが、ミャンマー軍の兵士に殺害された命日だった。未だに事件の真相は解明されておらず、長井さんが所持していたカメラもミャンマー政府から日本へ返還されていないという。長く軍事政権が続いていたミャンマーも、現在はアウンサンスーチーによる新政権が誕生し、民主化が進んでいると報道されている。だが、山路は「残念ながら、軍事政権当時と本質的には何も変わっていない。」と、ミャンマーの現状を厳しく非難した。

2007年当時、ミャンマーの人々の生活は困窮しており、各地で軍事政権に対する民衆デモが行われていた。ミャンマー軍はそのデモを武力で弾圧し、デモの様子を撮影していた長井さんは殺害されたという。ミャンマー軍は「流れ弾が当たった」と主張しているが、のちに現地ジャーナリストが隠し撮りしていた映像には1mほどの至近距離で射殺された長井さんの姿が映されていた。この事件について、山路は「スーチー氏に政権が変わって、やっと真相が分かる」と期待し、カメラの返却を求めたという。だが、ミャンマー政府から返ってきた答えは「もうあの事件は忘れなさい」という非情な返事であったとのことであった。

また、あるコラムニストがFacebookでスーチーについてコメントしたところ、「侮辱的だった」という理由で禁固7年の刑で投獄されることになったという。これらのニュースについて山路は「マスコミの正当な取材活動を力によって封じ込めることは、あってはいけない」と厳しく非難。スーチーは「国家機密法に遵守して正当に判断をした」という声明を発表しているが、国際社会からは非難の声があがっているという。

山路は「せっかく外国からの投資が入ってきて、経済を持ち直していくという時に、こういう事が起きると投資が停滞してしまう。」と指摘。さらに「このままだと、ただスーチーに代わっただけで、現状は何も変わっていないことになってしまう」と言及した。ミャンマー政府は先日、観光客誘致の策で、日本人と韓国人のビザを免除すると発表。このことで山路は「僕はミャンマーへ行こうと思っているんです。長井さんのカメラのことについても訴えたい」と事件の真相を明らかにしたい旨をコメントし、この話題を締めくくった。

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