2度目の米朝首脳会談~中間選挙に向けてのトランプ大統領のパフォーマンス

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月4日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。ポンペオ国務長官の訪朝と安倍総理との会談について解説した。

ポンペオ 国務長官 金正恩 アメリカ 北朝鮮 米朝 首脳会談 文在寅 韓国 安倍

金正恩朝鮮労働党委員長と会談したポンペオ(2018年3月31日)(マイク・ポンペオ – Wikipediaより)

アメリカのポンペオ国務長官が訪朝前に安倍総理と会談

アメリカのポンペオ国務長官が7日に北朝鮮を訪問し、金正恩朝鮮労働党委員長と会談する。その前日には来日し、安倍総理と会談。ポンペオ長官は2度目の米朝首脳会談の開催へ向けた調整を行うと思われる。

飯田)6日から7日に訪日して、総理表敬。そして、河野外務大臣と日米外相会談も実施予定。昨日の会見で菅官房長官が発表しています。米朝首脳会談へ向けての話し合いですね。

鈴木)非核化に向けて米朝の話は前に進めるべきですが、そのときに経済制裁やその手順なども含めてしっかり結束しておこうという、事前と事後の確認ですね。

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米国 ニューヨークの国連本部で一般討論演説をする文在寅大統領=2018年9月26日 写真提供:時事通信

トランプ大統領も文在寅大統領も支持率を上げるために外交で内政をカバーしたい

鈴木)「日本にとってどうなのか?」について、私は一貫して言っていますが、例えばトランプ大統領については、ここ最近、相続税の脱税疑惑をニューヨークタイムズが報道したり、不倫問題の暴露本が出たりしています。そんなこともあるなか、基本的に中間選挙に向けて、内政向けのパフォーマンスがいろいろなところであると思うのです。中国との貿易摩擦問題もそうです。
内政が悪いと、外交に活路を見出します。韓国の文在寅大統領も、多分にそれがあると思います。支持率もかなり下がっていますからね。最盛期の半分くらいに落ちています。

飯田)いいときは8割支持されていましたよね。

鈴木)それが現在では4割です。しかも失業率も非常に高い。韓国の内政を考えると、南北問題に自分が主導で役割を果たすことで、支持率を上げたい。つまり、内政を外交でカバーする、そういうパフォーマンスが、見ていてけっこうありますよね。

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マイク・ポンペオ – Wikipediaより

日本は米韓の外交のパフォーマンスに振り回されてはいけない

鈴木)これは外務省OBとよく話すのですが、トランプ大統領と文大統領について、「彼らのパフォーマンスにあまり日本が振り回されると、結局残ったものは何もなく、ハシゴも外されてしまう」と言っています。外交でどの程度「ほどほど」という言い方が通用するかは別ですが、日本は「拉致問題」という大きなものを抱えているわけですから、そこはほどほどにしたほうがいいです。ある外務相の方と話したら、「北とのパイプが見つからなくて、いまは厳しいところです」と仰っていました。だけど、そういう部分で日本独自の出口を見つけるべきです。
これから米朝や、さらに南北で何かあると思いますが、逆に日本はそこに振り回されずに、利用する。「日本のこともちゃんと伝えてね」くらいの距離感。むしろ向こうを使うくらいの、そういうポジションがいいと思います。

飯田)せっかく、ポンペオさんが直前に寄るということは、我々としてはメッセンジャーとして使うくらいの気持ちを持たなければいけないということですか?

鈴木)その辺であまり気を使って後ろにくっついていると、結局は振り回されてしまいます。その距離感は非常に難しいですが、大切だと思います。

飯田浩司のOK! Cozy up!
FM93AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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