沖縄県知事選~佐喜眞淳氏が玉城デニー氏を追い上げ、逆転の可能性も

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(9月21日放送)にジャーナリスト・東海大学教授の末延吉正が出演。最新の沖縄県知事選情報について解説した。

沖縄県知事選は折り返し地点

30日に投開票を控える沖縄県知事選挙だが、4人の候補者のうち注目の前宜野湾市市長・佐喜眞淳氏と前衆議院議員・玉城デニー氏のポイント差が縮まって拮抗している。選挙戦はさらに激しさを増す見込みで、昨日行われた自民党総裁選の投票率にも影響が出た。

飯田)30日投開票、いま立候補しているのは4人の方。前宜野湾市市長の佐喜眞淳さん、前衆議院議員の玉城デニーさん、83歳の料理研究家渡口初美さん、40歳の元IT会社社員の兼島俊さん。丁度折り返し地点くらいですよね。

末延)最新の情報を昨日聞いたのですが、佐喜眞さんがデニーさんにずいぶん離されていると言っていたのが、どうも5ポイント以内ほどまで追い上げて、逆転の可能性も出てきた。こうなると、いま石破さんは善戦で安倍さんは大変だというテレビ、新聞の論調ですが、もし保守系の候補が勝つと、非常にエネルギーが注入されていくので大きな政局を変えていく動きということで、30日は注目していてください。

飯田)このところ、地方の首長選が流れを変えるというのが多くないですか?

末延)新潟もそうでしたね。地方の首長選というのはいちばん民意がはっきり出ますから、そこを中央が上手く汲み取ることは大事です。特に沖縄の問題は現実的に早く決着をつけていかなければならないので、いつまでも喧嘩していてもお互いに不幸ですよね。

沖縄県の総裁選投票率が低くなっていた

飯田)総裁選挙での党員の投票結果、各都道府県別のものが出ましたが、この投票率を見ると全体は61.74%だったのですが、沖縄が38.94%。これは良く受け取ると、県知事選に集中しているからそれどころではない人たちがいたのかなと思うのですが。

末延)その通りです。県知事選がどうなるかで大きく変わりますから、激しい選挙になっています。もともと徳之島で有名になったけれど、選挙は激しい。これは基地の問題だから日本にとって非常に重要ですし、日米同盟にとっても大きいです。拮抗してきたことで、かなり状況は変わっています。

飯田)気になるのが、琉球新報のweb版にあったのでおそらく朝刊に載っているのですが、「公選法違反で46件警告 沖縄県知事選ポスターや演説、規制守られず」とあります。

末延)県の庁舎にデニーさんのポスターが貼ってあったというものでしょう。

飯田)さすがにそれはないだろうと。立て看板があって「ここに貼りなさい」というものがあるわけだから。

末延)勝負が決まっていた緩い自民党総裁選と違って、これは激しいですよ。

飯田)それがこの総裁選投票率にも表れている。都道府県別の選挙管理委員会の裁量でもないのでしょうけれど、そういうものもあるらしいと聞きます。

末延)やはり投票することは大事ですよ。参加してなんぼですから。

飯田)沖縄の選挙は、毎回投票率が高いですよね。

末延)身につまされて抱えている問題ですし、決着しないと、日本の戦後引っ張ってきたものが終わりませんからね。本当に注目しています。

危険な普天間について、選挙を通してしっかり議論することが重要

飯田)メールでもいただいていますが、足立区“井上”さん62歳の方「この選挙に注目しています。世界一危険な普天間、どうするか議論してもらいたいですよね」とあります。国政ももちろんあるけれど、まずは地元でということです。

末延)とにかく普天間を除去する。アメリカの当時の国防長官が来たときもびっくりしたのですから。これをやるためには、両者の間に差別感情が生まれて溝が深くなっている。ここを解きほぐす努力を政府も丁寧にやっていただきたいと思います。

飯田)それこそが真のオール沖縄。

末延)オール沖縄はもうばらけていますから、そういうことを含めて保守系が盛り返しているというのが最新情勢のようですね。

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