沖縄知事選~「沖縄県の県政をどうやって行くのか」を考えるべき

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月21日放送)にジャーナリストの有本香が出演。9月30日投開票の沖縄知事選挙ついて解説した。

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【天皇譲位について政党・各会派全体会議】自由党の玉城デニー議員=2017年3月17日 東京・永田町の参議員議長公邸 写真提供:産経新聞社

沖縄知事選、玉城氏が出馬で最終調整

沖縄県の翁長雄志知事の死去に伴う9月30日投開票の知事選で自由党幹事長の玉城デニー衆院議員は昨日、翁長氏の後継候補として出馬する方向で最終調整に入った。玉城氏は記者団に対し、出馬に向けどのような環境が整うかだと述べ、翁長氏が初当選した2014年の前回選挙で実現した保守と革新が共闘するオール沖縄体制の支援が出馬の条件になる考えを示した。

飯田)玉城氏は今日にも後援会の幹部を集めて協議、今週中にも出馬の判断をするということです。一方の保守系は前宜野湾市長の佐喜真淳氏に一本化することが決まり、一騎打ちになる模様です。

有本)この沖縄の知事選というのは、もちろん私たちにとっても非常に関心の高いところではあります。玉城さんは旧民主党時代に消費税に反対して離党しています。どのような真意があって、おっしゃっているのかよくわからないのですが、沖縄を特区にして関税も消費税もゼロにしてしまえばいい…特区と言っても、一国二制度化というようなことを発言されたりしています。
沖縄の県知事選挙ということになると、とかく基地に対する考え方がどうかということがクローズアップされますが、翁長さんの体制のときもそうだったように、沖縄の県知事ですから「沖縄県の県政をどのようにやって行くのか」ということが本来重要なところであるはずです。玉城さんと佐喜真さんの二人を比べたときに、そこがどうであるのかということを、沖縄の有権者の方が冷静に判断できる環境を作って選挙に入る、ということにしたほうがいいのではないでしょうか。
私たち東京の、見守っている側からしても、基地問題ということは大事だけれども、そこだけにフォーカスして言うことは避けるべきだと思います。

基地問題だけではなく、経済や教育なども考えるべき

飯田)メールでも頂いています。大田区いそじいさん54歳の方。「自由党の玉城さんにオール沖縄系は一本化ということですが、まずは低迷している経済について真剣に考えて、すべてを弔いで片づけない選挙にしてほしいですよね」とあります。

有本)その弔い選挙化ということもよくないと思うし、いま申し上げた基地問題だけで話を盛り上げてしまうということもよくないと思います。

飯田)それだけでなく、沖縄県の教育の問題など、いろいろと争点になる問題はあるだろうということですね。

有本)前翁長知事に関しては、翁長さんの個人的な思いということは十分に伝わった部分はあるわけですが、拝見していて思ったのは、「県知事としての仕事はどうなっているのだ」というところだったわけです。例えば国連に出かけて行くとか、いろいろな活動をされていたのですが、それよりも何よりも県知事としての県政をどのように盛り上げて行くのか、特に経済や教育やと言う問題です。
玉城さんが申し上げたような突拍子もないビジョンをもし持っているとすると、それを是とするか非とするかということが一つあるし、仮に「それはいい」と思う人がいても、それをやりきるだけの実務能力がおありになるのかどうか。このあたりを沖縄の方たちが冷静に判断される環境を、私たちとしては作っていく必要があるのだと思います。

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