トランプ大統領がイランとの会談に意欲~その意図するものは

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月1日放送)にジャーナリストの有本香が出演。トランプ大統領が表明したイラン・ロウハニ大統領との会談示唆。これまでのトランプ外交から考えられるその意図について解説した。

トランプ流外交~徹底的に攻めたあとで急に緩める

アメリカのトランプ大統領は30日、イラン・ロウハニ大統領との首脳会談について、前提条件を付けずに会談する意思があるとの考えを示した。アメリカは今年5月にイラン核合意から離脱、経済制裁を再開すると表明したが、対話の道も排除しないことを示唆した格好だ。

飯田)今年5月にイラン核合意から離脱を表明していて、「制裁をこれからかけるんだ!」という直前の段になって圧力を弱めるようなことをする。

有本)そうですね、これがトランプ流かなという感じがします。北朝鮮も似たような流れでしたよね。

飯田)去年の今の時期は圧力をかけてかけて、Twitterでもやっていました。

有本)ガンガンやってましたよね。そのあとで会うんだったら会ってもいいよという感じになりました。ただ、この一年半のトランプ外交を思い返してみると、本当に目まぐるしく変わりました。ただ私は、トランプ大統領は先を見ないでやるという批判もあるけど、能力の高い人という印象はあります。

飯田)今まで動かなかったものを動かしてきたという。

有本)アメリカファーストというそもそもの主旨も見えます。中東に関しても、オバマ政権の最後くらいはイランとの関係は良くなって、むしろサウジアラビアという一番の親米国との関係が悪化していきました。でもこれも様相が変わって、イランとの関係が緊張していく中で、サウジとの関係は、1カ月くらい前にトランプさんがすごく重要なことをTwitterで「サウジの国王と話をして、1日200万バレルくらい増産してもらう」って、呟いて、世界中が「えー!」って。

飯田)それ、Twitterで言う!? みたいな感じがありました。市場が動きましたよね。

有本)そういうやり方です。しかも今の国務長官は、さすがに国務長官ですから公式なスケジュールというのがオープンにされていますけど、こっそり北朝鮮に行っていたような方ですからね。

飯田)ポンペオさんはCIA長官時代に北朝鮮に行っていたと、あとから出てきました。

有本)ですからイランとだって本当は何を話しているのか、分からないという感じです。

飯田)表に出てくる発言と、さらにその裏で何が動いているか

有本)それからやる時はものすごくやりあって緊張をものすごく高めておいて、ふっと緩める。そこからDEALに入っていく、というのがトランプ流ですよね。

飯田)表向きケンカしているけど、どこかで交渉していたり、あるいは握手しているけど、裏では足を蹴りあっているような。

有本)ただ、一時はアメリカはイランと核合意して、イランとの関係は良くなったけれども、サウジアラビア、イスラエルとは微妙になっていきました。そんな中でサウジとは関係を良くして、イランに対しては圧力をかけていたけど、今後、どういう合意をするのか注目です。

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