卓球 五輪メダリスト・平野早矢香が引退を決意した理由

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5月25日放送 ゲスト:元卓球選手・ロンドン五輪銀メダリスト 平野早矢香 第5回

「卓球の鬼」と呼ばれ、2012年ロンドンオリンピックでは団体戦で日本初のメダルを獲得。日本の女子卓球界をけん引してきたレジェンド・アスリート! 現在はスポーツキャスターとして活躍。

黒木)平野さんはまさにいま、アスリートのセカンドキャリアです。引退後のことは想像していなかったとは思いますが、実際どうですか?

平野)アスリートのなかには、ゴールはここと決めて頑張る選手も、もちろんいると思います。ですが、私の場合、ゴールを決めていなくて。正直な話、2016年のリオオリンピックも、現役選手としての出場を目指していました。でも、それが叶わず、「どうしようかな」と考えたときに悩み、引退という決断に至ったので、引退したときは本当にプランがありませんでした。「何しよう。のんびりしながら、運転免許でも取得しようか」とか、本当それくらいしかなかった(笑)。
でも、卓球界が盛り上がっている本当にいいタイミングでした。いろいろなお仕事をいただきながら、私自身も卓球から離れたところから改めて卓球を見直したときに、感じることもあって。そういう意味では、いまのセカンドキャリアは楽しみながら、充実した毎日を送らせていただいています。

黒木)メダルまで獲得された方なので、引退するには決断力が必要だったと思います。決め手は何でしたか?

平野)2020年の東京オリンピック・パラリンピックに、自分が出場できるかどうか。私はいま33歳ですが、35歳で迎えることになるので、いまの日本全体のレベルを考えると、若手選手もこれだけ強いので難しいと思い、最後は自分で第一線を退きました。国内だけでやるとか、海外リーグに行くとか、卓球を続ける選択も可能でしたが、私の頭にあったのは「オリンピックに出られるか?」だったので、そこで最後に決断しました。

黒木)また違った形で、卓球界に力を与えていく、支えていくことに回ろう、ということですよね。

平野)そうですね。なので、スッキリした気持ちで区切りは付けられました。

黒木)2年間、充実なさっていますか?

平野)スポーツの世界って、華やかですばらしい経験ができる世界ですけど、社会から見るとすごく小さな世界。その意味では、現役時代に経験できなかったことをいまいろいろな角度から経験できているので、ありがたいと思います。

黒木)私たちは、ものすごく勇気と希望をいただいていましたけど、その陰には大変な苦労があったと思います。

平野)そうですね。その世界でしか味わえない経験がある。オリンピックの舞台で闘い、メダル獲得して、表彰台に上るのは、私の心のなかにすごく残っているので。そういう経験ができたのは幸せだと思います。


平野早矢香/元卓球選手 ロンドン五輪・銀メダリスト
1985年、栃木県出身。33歳。
両親の影響で5歳から卓球をはじめ、高校時代に全日本卓球選手権・ジュニアで初優勝。
高校卒業後はミキハウスに入社。18歳で全日本卓球選手権・初制覇。通算5度の日本一に。
日本の女子卓球をけん引する絶対的女王として活躍する。
2008年・北京五輪に出場。個人シングルスは3回戦敗退。団体戦では4位。
2009年からは中国の卓球リーグにも参戦。
2012年・ロンドン五輪に出場。福原愛・石川佳純とともに団体戦に出場し、銀メダルを獲得。日本卓球界初のメダルをもたらした。
2014年に行われた世界選手権団体戦でも日本女子として31年ぶりの銀メダル獲得。
2016年4月に現役引退を表明。
現在はミキハウス・スポーツクラブアドバイザー、スポーツキャスター・解説者として活躍。全国各地で講演や卓球講習なども実施。

(2018年5月25日放送分より)

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