2週間にわたって、
大阪市中央区平野町3-1-7大阪屋セントラルビル1階の
『江戸幸』さんからお送りしてきました。
江戸幸の大将が落語好きということで、
今週は志ららさんに落語のお話しをしてもらいました。
江戸落語、上方落語では、高座の途中で羽織りをサッと脱ぐ仕草があります。
これは、自己紹介や近況のお話、枕が終わって
これから佳境に入りますよ、スタートしますよ
という合図でもあります。
決められたことではないので、脱がない人もいますが。
およそ40年前までは脱いだ羽織を舞台の袖に投げる習慣があったそうです。
この時代は、一日でいくつもの寄席を掛け持ちして
待ち時間も曖昧だったため、出演者の到着が遅れることも
しばしばあったとか。
交通機関も発達していませんしね。
そこで次の出演者の準備が整うと、
その合図として裏方が羽織りが片付けて
羽織りが時計代わりになっていたんです。
そして片付かない場合は、前の人が高座を引き延ばす必要があったとか。
昔の落語家さんたちは
噺の時間を自在にコントロールすることもできていたのかもしれませんね。
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