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2005年8月6日(土曜)蔵前編 「てくてく東京」今回は、蔵前にやってきました。幕府の「米蔵」があったことから「蔵前」。 ま、蔵前といいますと、一定の世代から上は、「蔵前国技館」でおなじみではないでしょうか? 国技館が、蔵前から両国に戻って20年。今はどうなってるのか、ぶらぶら歩いてみますと…。 なんと!東京都の「下水処理センター」になっていました。 一角には「蔵前水の館」があって、相撲に関する展示物もあります。 これが唯一、かつて、ここで大鵬・柏戸、北の湖・輪島が 名勝負を繰り広げた地であることを、今に伝えます。 元々、蔵前の国技館は、戦災による「仮」の国技館の要素が強く、 相撲協会は、この土地を東京都などに買い取ってもらうことで、 両国に自前の国技館を、無借金で建てることが出来た… そんな歴史が隠れています。 ◆国産の線香花火の音@ この蔵前には、花火問屋が多いことでも有名です。ドーンと打ちあがる花火を見るのもいいですが、 家族揃って楽しむ小さな花火もまた、おつなものですね。ぶらぶらと行くうちに数ある花火問屋の老舗、 「山縣商店」を見つけました。こちらの「名物」は、線香花火! その名も「大江戸牡丹」という、何とも東京らしい名前のものです。 早速、こちらの山縣常浩(やまがた・つねひろ)社長に「線香花火」の最新事情について伺ってみますと… 今、日本で売られている線香花火の「99%」は、「中国製」のものだというんですね。 もっと正確に言いますと、99年の段階で、福岡・八女(やめ)の業者が廃業することになって、 「国産線香花火」の火が消えかけてしまった…。 そこで「これじゃあいけない!」と、山縣社長が立ち上がりまして、 愛知・三河と九州の花火職人さんに、国産の「線香花火」の開発を依頼することになります。 この計画から3年近く、山縣さんの努力実って、ようやく「国産の線香花火」は、復活を遂げました。 今から5年前、ちょうど「平成12年12月12日」、蔵前に新しい地下鉄「都営大江戸線」が開通。 これにちなんで、復活した国産の線香花火には「大江戸牡丹」と命名されることになりました。 ◆国産の線香花火の音A 小さな小さな「線香花火」でも、産地によって火薬の配合の仕方が違うので、 その土地、その土地で、色合いが、全く違うと話していました。そして、いい線香花火ほど「長持ち」、 そうじゃない線香花火は、やはり「長持ちしない」といいます。ちなみに、この「大江戸牡丹」は、 とっても「長持ち」!山縣社長も、自信のみなぎる満面の笑みでした。 隅田川と共に、実に下町らしさを今に伝える・蔵前。 川風を感じながら、のんびり歩くのも楽しい街ですよ。 |
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