音で情景が浮かんでくる、音を楽しんで歩きたくなる
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2005年7月23日(土曜)神田編



◆神田駅前・雑踏

「神田」といいましても、実に広いのが「神田」!
神田須田町、神田神保町、神田佐久間町、神田錦町など…
地名に「神田」と付く地名だけで20もあります。
そもそも、伊勢「神宮」に納めるための「田んぼ」があったことから
「神田」と呼ばれるようになったともいわれます。



江戸時代から「町人の街」として栄えた神田は、今も商店街が賑やか…。
その中をサラリーマンが、オフィスに向かって歩いていきます。
今日は「夏らしい」音を求め、神田から日本橋方面に向けて
歩いた所で見つけた、鰻屋さん「いづもや」さん。
さっそく、作っているところを見せていただきました。



◆鰻を焼く音 1

パチパチ、ジュー、パタパタ…。ウナギを焼いている音ですね。
今年は、7月28日が「土用の丑の日」…。
街のうなぎ屋さんは、ちょうど、7月下旬が書き入れ時です。



江戸時代は夏枯れで、うなぎ屋さんは全く売れなかったんだとか。
そこでお店の人が、あの平賀源内に泣きついて、
『土用の丑の日、うなぎの日。食すれば夏負けすることなし』というコピーを考案。
 これが大当たりして、土用の丑の日にはウナギを食べる習慣が出来たといいます。
200年以上経った今も通用するコピー…、
日本の広告史上、最大の成功例なんだそうです。



ただ、ウナギの生態については、今も謎の部分が多いんです。
どうやらマリアナ諸島近くの深い海で生まれて、
日本の川にやってくるといいますが完全に明らかには、なっていません。
当然、完全な養殖ではなく、日本にやってきたシラスウナギと呼ばれる稚魚を
捕まえて、それを増やしていたんですね。
今年は、この稚魚が不漁で、ちょっとウナギの値段が高めとか!?
うなぎ屋さんも大変です…。



◆鰻を焼く音 2

それでも、やっぱりこの時期は、ウナギを食べたいもの!
準備で大変な中、神田駅から歩いて5分あまり…、
創業・昭和21年、いつもニッポン放送を掛けてくださっている
「いづもや」さんにご協力いただきました。有難うございました!

★「いづもや」ホームページ
http://www.idumoya.com/



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