音で情景が浮かんでくる、音を楽しんで歩きたくなる
「東京の名所」を紹介します。
お聴きのあなたから「お薦めスポット」も受け付けています。

2005年7月9日(土曜)等々力編



先先週・先々週のニコタマ界隈から、東急大井町線で2駅。
「等々力(とどろき)」にやってきました。
東京には、いくつも「読み方が難しい地名」がありますが、
「等々力」もその1つ。
昔、「とうとうりき」などと読み間違えた経験を
お持ちの方もいらっしゃるかもしれませんね。



◆等々力界隈を歩く音

等々力といえば、住宅地に残る“23区唯一の渓谷”。
冒頭の東急大井町線・等々力駅のアナログな駅舎から、
歩いて2分で「等々力渓谷」にたどり着きます。
今でこそ、水量も少なく「静かな渓谷」ですが、
昔はもっと水量があったというんですね。
実は「等々力」という地名は、渓谷の中にある滝の水音が
「とどろく」という意味から生まれたと伝えられています。
さっそく、渓谷をてくてく致しましょう。



◆渓谷を歩く音

等々力渓谷は全長1キロ。結構歩きます。
昼間でもあまり日が差し込まない、うっそうと茂った森は、
かつての「武蔵野」の名残りなんです。
ただ、この辺りは古墳があったり、
昔から人が住んでいた場所ではあるんですね。



その中に突然現れる巨大な橋は、環状8号線です。
交通量が多いことで知られる環8ですが、
渓谷を歩いている分には、全く気にならないもの。
車の騒音を遠くに追いやってしまうほどの「静けさ」です。



その中に現れる「不動の滝」こそ、「等々力」の原点。
今でも時々、修行僧が「滝に打たれて」いることもあるそうです。
1年通算すると1000人以上にもなるとか。
水源は「湧き水」で、都の水質検査でも「良好」ということです。
渓谷から石段を登って、不動尊にお参りすることにいたしましょう。



◆不動尊お参りの音

不動の滝の脇にある石段を登ると、等々力不動尊。
関東三十六不動の1つで、元々は京都にあった不動尊なんだそうです。
かなりきつい石段ですが、登った後の爽快感も大!
一度、足を運ぶ価値は、ありますよ!





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