音で情景が浮かんでくる、音を楽しんで歩きたくなる
「東京の名所」を紹介します。
お聴きのあなたから「お薦めスポット」も受け付けています。

2005年4月30日(土曜)浅草編T

「てくてく東京」…、先週の水上バスを下りまして、
ぶらぶらと「浅草」の街にやってまいりました。
今週は、江戸の香りを今に伝える街「浅草」の音を紹介します。




■浅草寺・界隈の音




浅草寺の「起源」は、飛鳥時代、推古天皇の時代にさかのぼります。
ある兄弟が、隅田川で漁をしていたところ、
網に人の形をした像がかかりました。
地元の長の鑑定で、その像はありがたい観音様であることが分かって、
お堂を建てて観音像を祭った…それが「浅草寺」になったそうです。
この観音様を発見した兄弟と、鑑定した人物、合わせて「3人」は、
お隣の「浅草神社」に祭られています。そこから、東京の初夏の風物詩
「三社祭」が生まれた…というわけなんですね。




◆おみくじの音

ちょうどやってきていたのは、福島市の中学生の皆さん。
やはり、浅草は修学旅行の定番ですね。
大吉を引いて大喜びの中学生に、引率の先生も大興奮でした。


■仲見世・みやげ物店の音



◆鉄風鈴の音

「仲見世」…、実は日本最古の「商店街」の1つ。
初夏にもなれば、みやげ物店に「鉄風鈴」が並びます。
そもそも、仲見世は 浅草寺の掃除をしていた人たちに、
出店営業の特権が与えられたのが始まり。
時代は、江戸の中ごろ、元禄から享保の頃で、
20軒でスタートしましたが、今や東側に54、西側に34、
計88のお店、長さは約250メートルの商店街になりました。
江戸時代以来、仲見世は「日本一美しい」門前町の伝統を守っています。



団子や餅といった、食べ物の他、外国人観光客向けの、
Tシャツを売っているお店もありますね。
(漢字で「日本」「祭」「神風」とか書いてありますね。)

※「浅草 仲見世商店街」ホームページ
http://www.asakusa-nakamise.jp/


■人形焼を作る音



◆人形焼きを作る音

東京名物「人形焼」。
今や製造ラインは、完全に「自動化」されていてビックリ!
今回お世話になったのは、雷おこしも一緒に販売する「三鳩堂」。
雷門から入ると、伝法院通りの手前にあります。
ま、浅草・仲見世には、たくさんの人形焼のお店がありますが、
最も古いお店「元祖人形焼・木村屋本店」で、明治元年創業とか。



それにしても、浅草は狭いエリアに見どころいっぱい!
「てくてく東京」、来週は「浅草」第2弾!
人気の講談人力車(岡崎屋惣次郎)さんが、名調子を聞かせてくれます。
おたのしみに!



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