音で情景が浮かんでくる、音を楽しんで歩きたくなる
「東京の名所」を紹介します。
お聴きのあなたから「お薦めスポット」も受け付けています。

2005年4月23日(土曜)隅田川


■水上バスの音



◆水上バスの音

水上バスは、明治18年から運航している由緒正しい「下町の足」。
当時は、隅田川に橋が少なかったことから、渡し舟の役目も担い、
運賃にちなんで、「一銭蒸気」の愛称で親しまれていたそうです。
当時は「船内は特別の大勉強、本日はなお加えまして…」という
調子のよい口上で、色どりきれいな「桃太郎」「かちかち山」などの
絵本を売っていました。子供雑誌もない時代、
浅草へ連れていってもらった子供たちは喜んで買ったとか…。
今も水上バスは、浅草・お台場・葛西臨海公園など
「ベイエリア」を結んでいます。



今回は、日の出桟橋から隅田川をさかのぼる「隅田川ライン」。
浅草・吾妻橋(あづまばし)までは、40分間・660円の船旅。
隅田川の玄関・勝どき橋から、1つ1つ橋をくぐりながら進んでいきます。



乗った水上バスは「ユアタウン」という船。
最新型は「ヒミコ」という(松本零士)さんプロデュースの近未来的な船。
船内放送には「999」の車掌さんも登場するそうです。
※詳しくは「東京都観光汽船」ホームページ
http://www.suijobus.co.jp/
さて、この水上バス、一度乗ると、いろんな出逢いがあるものです。


■水上バス・船内の光景



船内では、福島・いわきからやって来た修学旅行中の中学生、
アメリカ・ノースダゴタ州から日本にホームステイにやってきている
中学生と一緒に乗り合わせることになりました。
ノースダコタ州は、カナダと国境を接する人口66万人の州。
州都・ビスマルクには、その名前の通りドイツ系住民が多く、
街の中心でも3階建て以上の建物は殆どない、のどかな街だそうです。




◆水上バス・船内の音


■水上バスからの風景




昔、江戸幕府は軍事上の理由から、隅田川には千住大橋以外、
殆ど橋をかけませんでした。
しかし、明暦の大火(1657年)以降、
防災の意味から次々と橋が架けられ、
現在、隅田川には27の橋が架けられています。
水上バスは、勝どき橋から佃大橋、中央大橋、相生橋、永代橋、
隅田川大橋、清洲橋、新大橋、両国橋、蔵前橋、厩橋、駒形橋とくぐって、
浅草・吾妻橋が終点です。



◆水上バスからの風景



「来週、再来週は浅草の音をご紹介。
5月7日の放送では、浅草名物の人力車を紹介します。
江戸の香りを今に伝える、浅草の魅力満載でお送りします。お楽しみに。




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