音で情景が浮かんでくる、音を楽しんで歩きたくなる
「東京の名所」を紹介します。
お聴きのあなたから「お薦めスポット」も受け付けています。

2005年4月9日(土曜)巣鴨の音



てくてく東京」2回目は、ニッポン放送からスグの日比谷駅から、
都営地下鉄三田線で一直線!「巣鴨」にやって来ました。

■煎餅の「雷神堂本店」



旧中山道に沿って広がる、ご存知「地蔵通り商店街」。
特に賑わうのが、毎月4・14・24日の「縁日」です。
“おじいちゃん・おばあちゃんの原宿”と言われますが、
実際歩くとビックリ!結構、若い人も多いんですよ。



◆雷神堂本店の音

この商店街の入口「雷神堂本店」には、
100種類以上の煎餅が揃います。(種類の多さは日本一とか)
名物はしっとりとしたぬれせんで、特許も持っているそうです。
煎餅屋としては珍しい「食べ放題」も…。(30分・600円)
無類の「煎餅好き」を自認するのであれば、一度は行くべし!


■とげぬき地蔵



◆とげぬき地蔵の音

「とげぬき地蔵尊」…、正式には曹洞宗萬頂山高岩寺。
曹洞宗ですから、禅宗のお寺ですね。
元々は、湯島にありましたが、明治中ごろに巣鴨に移転。
当時の住職が力を入れて、沢山の参拝客が集まるようになりました。
「とげぬき」とは、江戸時代に口にくわえた針を誤って飲み込んだ
毛利家の女中が、地蔵尊の御影を1枚飲むとまもなく、
飲み込んだ針が御影を貫いてでてきたという霊験によるものです。
今も「御影(おみかげ)」は、縦4cm、横1.5cmの和紙の中央に
尊像が描かれたものが、本堂で販売されています。
痛いところに貼ったり、のどに骨が刺さったとき、
飲んだりすると治るとか…。
塚越アナも、番組の発展をしっかりお祈りしてきました。


■洗い観音



◆洗い観音の音

この「洗い観音」を「おみぬぐい」という手拭いで洗うと、
洗った身体の部分の調子が、みるみるよくなるといわれています。
以前、洗い観音は「たわし」で洗っていましたが、
あまりに多くの方が洗ったため磨り滅ってしまい、
今あるものは「2代目」。
たわしではなく、白い布で洗うようになりました。



若干シニア層が多いながらも、老若男女あらゆる世代が、
行き交う街「巣鴨」。ひょっとすると江戸の昔の「中山道」も
こんな風景だったのかな…という錯覚を覚えるかもしれません。
今、人の息吹きを最も体感できる街…、それが「巣鴨」です。

※巣鴨の「とげぬき地蔵」へは、
  JR山手線・都営地下鉄三田線・巣鴨駅から歩いて7分。
  または都電荒川線・庚申塚駅から、歩いて10分。



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