音で情景が浮かんでくる、音を楽しんで歩きたくなる
「東京の名所」を紹介します。
お聴きのあなたから「お薦めスポット」も受け付けています。

2005年4月2日(土曜)有楽町の音



1回目の「てくてく東京」は、番組タイトルにちなんで、
我らが街、「有楽町」からスタートです!


■有楽町マリオン・からくり時計



有楽町のランドマーク「有楽町マリオン」。
出来て早や21年。昭和56年までは日劇&朝日新聞でした。
なつかしの日劇は、昭和9年開館の四千人収容の劇場。
当時は、東洋最大級の劇場と謳われたもんです。
戦前のエノケン〜戦後のウエスタンカーニバルなど、
昭和の芸能史上、重要な役割を果たした場所です。
ちなみに江戸時代までさかのぼれば、このあたりはなんと!
「南町奉行所」だったとか。大岡越前がいたトコですね。



◆からくり時計の音

放送でお聴きいただいたのは「からくり時計」演奏の音。
朝10時〜夜10時まで、毎正時になると、
時計がせり上がり、中から人形が回りながら登場します。
ポーズを決めた人形は、金管を叩き始め、可愛い曲が…。
およそ4分の演奏の後、またポーズを決めて元に戻ります。

◆動画でも撮ってみました。(ちょっと重いです)


■数寄屋橋公園・噴水



「数寄屋橋公園」は晴海通りを挟みマリオンの向かいにあります。
大阪万博「太陽の塔」でおなじみ、岡本太郎作「若い時計台」が
あることでも有名です。後ろの「泰明小学校」は明治11年開校。
一説には“日本一地価の高い小学校”とも。島崎藤村の母校です。

◆数寄屋橋公園・噴水の音



「数寄屋橋」は、江戸時代・寛永年間に出来た橋でした。
戦後、ドラマ「君の名は」の舞台として一躍全国区になるも、
昭和32年に、首都高速建設のため消滅してしまいました。
あと、意外と知られていないのが「明治大学」発祥の地。
お茶の水?と思ったら、大きな勘違いですぞ!


■有楽町ガード下・焼き鳥ストリート〜もつ焼「ふじ」



東京でアメ横と並ぶ異色の空間「有楽町のガード下」。
サラリーマンの姿が、ココほど似合う場所も無いでしょう。
ビール片手に道端で味わう焼き鳥…
お聴きの方も、そろそろ“一杯”したくなってきましたか?

◆有楽町ガード下・焼き鳥屋さんの音



「もつ焼・ふじ」は夕方からの営業。
理由は「仕込み」に時間がかかるからなんだそうです。
冷凍物を使っていないことに、意地と誇りを感じます。
やはりいいモノは手抜きがない!ホンモノは違いますよ!



有楽町…、実は1丁目と2丁目しかない小さな町です。
でも、これだけ狭いエリアであるにもかかわらず、
街の息吹を、世の中に熱く発信しているトコは、
なかなかありません。
まさに東京の真ん中、日本の真ん中というわけなんですね。




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