東京が抱える様々な問題に対する都の取り組みを調査。
問題の背景にあるものを、掘り下げてお伝えします。

■2005年8月27日(土曜)第22回

『緊急SOS!!もしも大地震が東京を襲ったら!?C』


先週は、これから起こりうる地震への対策を伺いました。
しかし、どんな対策を打っても、大地震は避けられないもの。
実際に起きてしまったら、どんな対応を取ればいいのか?
何も出来ず、ただ呆然と立ち尽くすしかないのか?
それとも、日頃から持っておくべき心構えがあるのか?
これは、大地震の現場を見た人にしか分かりません。

そこで今週は、去年10月23日午後5時56分に発生、
新潟県川口町で「震度7」を観測した「新潟県中越地震」で
長岡市内の土砂崩れ現場に派遣され、
あの巨岩のわずかなすき間から、2歳の男の子を
奇跡的に救い出した東京消防庁の消防救助機動部隊、
通称「ハイパーレスキュー」として、
あの現場で指揮を執っていた清塚光夫さんに話を伺いました。



■「自助」「共助」「公助」の三原則が大切!

隊員1人1人も、家族がいる存在。
余震によって、二次災害に巻き込まれてしまうかもしれない…。
そんな恐怖感より、ハイパーレスキューとしての使命感の方が
大きかったと話す清塚さん。
誰もが涙した男の子の救出よりも、お姉ちゃん・お母さんを、
「救出できなかった悔しさ」の方が大きいと語っていました。
そんな「命のはざまの現場」を居合わせた清塚さんは、
大地震に遭遇した場合、我々に意識してほしいこととして、
「自助」「共助」「公助」の三原則を挙げていました。

1.自助…まずは「自分の身」を守れ!
 とにかく、落下物に対して、自分の頭を守ることが最優先!
 揺れがおさまった後も、ガラス片等でケガをしないように注意!
 いざという時、自分の命を守ることが出来るのは、自分だけです!

2.共助…ケガをした「他人に話しかける勇気」を持とう!
 自分の安全を確保、周りを見まわす余裕が出てきたら、
 ケガ人がいないかどうか確認!
 たとえ、見ず知らずの人だったとしても、動けないような人がいたら、
 助けたり、励ましたり、共に助け合う「優しい心」を持ちたいものです。

3.公助…公的な救助は「最後の手段」!
 どんな手を打っても助けられそうにない…、
 そんな場合は、レスキュー隊などによる公的な救助を待つしかありません。
 しかし、大地震が起きた場合、道路は寸断され、いたる所で被害が発生、
 救急隊が電話でスグに駆けつける…といったことは、まず無理です。
 そのためにも、自助と共助が大切になるというわけです。



9月1日は「防災の日」!
いま一度、ご自身の防災意識を見直してみてはいかがでしょうか?


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