東京が抱える様々な問題に対する都の取り組みを調査。
問題の背景にあるものを、掘り下げてお伝えします。

■2005年8月13日(土曜)第20回

『緊急SOS!!もしも大地震が東京を襲ったら!?A』

2005年7月23日土曜日・午後4時35分…
夏休みで賑わう東京地方を「震度5強」の地震が襲いました。
東京23区で「震度5クラス」の揺れを観測するのは実に12年ぶりでした…。
今回は、その最大震度「震度5強」を観測した
足立区にある、東京消防庁・西新井消防署の消防指令、
菅忠男(すが・ただお)さんに「震度5強」の揺れとは
どんなものだったのか? 実際にお話を伺いました。



最初、ガタガタと来てグンと揺れる…
「いつもより大きい…!」と感じた方は、多かったでしょうね。
この「震度5強」という揺れを観測すると、消防署をはじめ、行政の対応も変わってくる…。
そんなことも分かった今回の地震ですが、これ以上の地震を体験すると、
人は一体どうなってしまうのでしょうか?



今回は、山本かおるさんが、池袋の「池袋防災館」へ行って自ら「大地震」を体験してまいりました。
池袋防災館は、池袋駅西口・メトロポリタンプラザから、歩いて5分ほどの場所です。



説明を受け、レポートに入る山本かおるさん。7月23日に、震度5の揺れを体感したのが、
これまでに最も大きな揺れと話す山本さん。一体、どんな事が起きてしまうのでしょうか?



まずは、普通にレポートを始めた山本さんですが、揺れが「震度6」になった瞬間、一気に椅子から転倒…、
思わず悲鳴を上げてしまいました。



それでも何とか冷静さを取りもどし、机の下にもぐりこもうとしたのが精一杯。
ダイニングキッチンで、やかんに火をかけている…そんな設定だったにもかかわらず、コンロにたどり
着くこともままなりませんでした。



地震前・地震後を比べてみました。「椅子が吹っ飛んでいく…」これ、嘘じゃないんです!
体感して気付いたことは、「震度5」と「震度6」は、「全く違う地震」であるということ…。
食器棚は固定していたため、事なきを得た格好ですが、もしも、固定していなかったら…
恐ろしさすら覚えます。



山本さんは、家の家具の配置など急いで改めたということですが、
何より痛感したのは「大きな揺れが来た場合どうするか?」
シミュレーションしておくのが大切ということでした。
今回、震度7を体感すると、前もって分かっていたにもかかわらず、
揺れに襲われると、冷静な行動を取ることが出来ない現実。
「地震だ火を消せ!」という標語は知っていても、コンロまでたどり着くことが出来ない現実。
せめても、こういった防災館や起震車などで「1度、震度7の揺れを体感しておく」ことが、
まずは「最大の地震対策」ではないか…。そんなことも感じさせられました。
ぜひ、お聴きのあなたも、お近くの防災館などに足を運んでみてください。

『池袋防災館』
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/ts/ik/ikeb.htm

『本所防災館』
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/ts/hj/honjo.htm

『立川防災館』
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/ts/tk/tachi.htm


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