東京が抱える様々な問題に対する都の取り組みを調査。
問題の背景にあるものを、掘り下げてお伝えします。

■2005年8月6日(土曜)第19回

『緊急SOS!!もしも大地震が東京を襲ったら!?@』



2005年7月23日土曜日・午後4時35分…
夏休みで賑わう東京地方を「震度5強」の地震が襲いました。
東京23区で「震度5クラス」の揺れを観測するのは
実に12年ぶり…。
「あの日、何をしていて、どうなったのか?」
お聴きの方から、多くの体験談が寄せられました。

○なぜか一升瓶を持ったまま離す事が出来なかった。
 揺れた時何をすべきか、シミュレーションが大切だと思った。
○ビルの工事中、8階の足場で体験。ギシギシ揺れた。
 地上に降りて、改めて怖さを感じた。
○畑でも揺れが感じられるほど、大きな揺れだった。
○電車が止まって自宅に帰るまで3時間もかかった。
○ラジオを聴いていたので、冷静に判断することが出来た。



改めて防災意識を喚起させられた今回の地震。
昨年の年末に発表された、中央防災会議の被害想定でも、
最悪の場合は、
「冬の夕方6時に地震が起こり、風速15メートルの風が吹く」場合。
死者数最大のケースは、「新宿区直下でM6・9の地震が起きた」場合。
建物や家具の下敷きで約3300人が死亡、
圧死を免れても火災で約8000人が犠牲に。
この他、落下物に当たって死亡する約1000人など合わせて、
死者数は約12000人。この数は、阪神大震災のほぼ倍にあたります。
江東区沿岸で、M7・3の地震が起きたケースは、建物被害が最大。
揺れによる全壊建物が15万棟、火災での焼失が65万棟など
計85万棟に上ると見積もられた。
どちらのケースでも地盤の軟らかい江東区や墨田区で建物倒壊が多く、
木造住宅が密集する杉並、世田谷、大田、練馬、中野などの各区で
火災が多発すると予想されています。
また、昼に地震が発生した場合、都心の勤務先から帰宅できなくなる人が
最大約650万人にも上るといいます。

特に今回、「家に帰ることができなくて困った」人が多かったのでは…。
この他、エレベーターに人が閉じ込められるという被害も、
想像以上に多く見られました。
これを受け、被害予想が改められる可能性も考えられます。

まずは「備えあれば憂いなし」。
来週以降も、引き続き「東京の地震」を取り上げてまいります。


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