東京が抱える様々な問題に対する都の取り組みを調査。
問題の背景にあるものを、掘り下げてお伝えします。

■2005年7月30日(土曜)第18回

『夏にご用心!思わぬ事故から身を守れ!2』

いよいよ、本格的なレジャーシーズン到来!
でも、楽しい夏だからこそ「不慮の事故」には
気を付けたいものです。
レジャースポットでの思わぬ「水の事故」、夏ならではの「熱中症」。
ちょっとした油断が悲惨な事故につながる例も、決して少なくありません!
そこで、先週に引き続いて今週は、
「夏にご用心!レジャーシーズンの思わぬ事故から身を守れ!」と題して、
東京消防庁の増田容子さんに、夏の事故の予防策と対処法を伺いました。




■水の事故の現状と対策

<水の事故の現状は?>
過去3年間の7月・8月に、東京消防庁管内で発生した
「水の事故」の7割近くが「川・池・プール」で起きたもの。
(これは東京都の海辺が少ないことによります)
冷夏だった一昨年は「13人」が搬送されたが、
猛暑だった去年は「22人」とほぼ倍増。
平年並みの暑さが予想される今年の夏も、油断は禁物です。

<水の事故に特徴的なことは?>
救急車で搬送された方の5割以上が「重症」以上。
簡単に言えば「息が出来ない状態になってしまっている」状態。
つまり、水の事故は「生命の危機に直結する」というわけなんです。
また10代や20代の若い方たちの事故が多いのも特徴です。

<一番気をつけておきたいことは?>
1.子どもから目を離さない!
2.お酒を飲んだあとは泳がない!
3.天気によっては「キャンプを中止する」勇気を持て!
 (河原では、ダムの急な放流を知らせるサイレンに注意!)

<救助の方法は?>
1.まずは、ロープや浮き輪など「浮くもの」を投げる!
2.1人で飛び込んで助けに行くのは、あくまでも「最終手段」!
3.飛び込んで救助する場合は、真正面ではなく、必ず背中側に回って救助!
 (水中にもぐって背後に回る。背後から捕まえたら、溺れている人の
 アゴを水面に出させて、そのまま岸まで引っ張ってきましょう…)

<人工呼吸の方法は?>
とにかく、直ちに「人工呼吸」をスタートさせる!
「溺れたときには、まず水を吐かせてから」というのは俗説で、
大きな間違い!水を吐かせる必要はありません。


■熱中症の現状と対策

<熱中症の現状は?>
冷夏だった一昨年は「241人」だったのが、
猛暑だった去年は「892人」にのぼりました。
最近、特徴的なことは、屋内で熱中症に罹るケース。
例えば…
「冷房が嫌いなお年よりが、締め切った部屋の中で熱中症に罹るケース」
「冷房設備のない学校の体育館で、部活動を行っていた生徒が罹るケース」
屋内だからといって、決して油断してはいけません。

<熱中症にならないように気をつけることは?>
1.こまめな水分補給!
2.外出時は、帽子や日傘で直射日光を避ける!
3.屋内も「風通しを良く」する!

<熱中症になってしまったら>
熱中症が怖いのは「熱中症に罹っている」ということに、
なかなか気づかない点!(夏風邪と勘違いすることが多い!)
暑さの中で少しでも体調不良を感じたら、まず熱中症を疑いましょう!

1.まず、風通しのいい場所や冷房に効いている場所に移動する!
2.冷水で冷やしたタオルをわきの下や足の付け根において体を冷やす!
3.出来れば、スポーツドリンクや、薄い食塩水を飲む!
4.早めに医療機関で受診する!(これが一番大事!)

せっかくの夏休み…「これから遊びに行こう」という皆さん、
十分に気をつけてお出かけ下さい。、

◇「東京消防庁」ホームページ
http://www.tfd.metro.tokyo.jp
(水の事故や熱中症を防ぐためのポイントや心肺蘇生法など、
 応急手当の詳しい手順なども紹介されています!)

さて、来週からの「ジャーナル東京」では・・・
ズバリ!「東京の地震」にスポットを当ててまいります!
最近、関東地方では、ちょっと背筋が寒くなるほどの大きい地震が、
頻繁に起こっておりますが・・・
最大「震度5強」を記録した、7月23日土曜日の午後4時35分!
「あの日、なにをしていて、どうなったか?」
まずは、お聴きの皆さんの生々しい体験談を伺いたいと思います。
「電車に乗っていた」「家にいた」「庭仕事をしていた」・・・
そのとき、どうなったのか?

メール tuka@1242.com
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