東京が抱える様々な問題に対する都の取り組みを調査。
問題の背景にあるものを、掘り下げてお伝えします。

■2005年6月18日(土曜)第12回

『手を代え品を代え、迫りくる…新たな“ドラッグ”の恐怖!2』



■先週のおさらい

1.現在の日本は「第3次ドラッグ乱用期」!
  大麻・覚せい剤だけでなく「脱法ドラッグ」が激増。
2.「脱法ドラッグ」とは、法をすり抜けてきたドラッグ。
3.今や、中学生・高校生にまでドラッグの裾野が広がっている。

番組宛には、過去の覚せい剤体験や、身内の体験などを
赤裸々につづったお便りを多数いただきました。
送ってくださった皆さん、有難うございます。

■東京都の取り組み&見解

東京都では全国に先駆け「東京都薬物の濫用防止に関する条例」を4月に施行、
6月1日から適用している。

1.脱法ドラッグは科学的にも危険!
 麻薬に指定されている薬物と、化学の「構造式」がわずかに違うだけ。
 基本的には、麻薬と同じだと思っていい。
 覚せい剤など、より危険な薬物への引き金となるケースが後を絶たない。

2.悲惨な事件も発生!
 去年、通称「フォクシー」と呼ばれていた薬物を飲んでいた男(22)が、
 牛刀で殺人事件を引き起こした。

3.悪質業者は「ドラッグ」とは言わない
 「栄養補助食品」「芳香剤」「ビデオヘッドクリーナー」「研究用試薬」
 など、あの手この手を使って、法の網から逃れようとしている。

4.これまで規制できなかった理由は?
 麻薬取締法は重い罰を課すために、麻薬の指定をかなり厳密に行う。
 指定までに「年単位」で時間がかかることもしばしば。
 しかも、少しでも化学式が違ったら、摘発できない…。
 指定されるまでの時間に、摘発逃れの類似品が登場する。
 イタチごっこがこれまで続いてきた。

5.新たに施行された条例は?
 @都ではマウス実験で、脱法ドラッグの危険性を
  「2週間」で判定できる方法を開発!…よりスピーディーに!
 A指定成分が検出されれば、販売方法に関わらず摘発対象に
  …もう「ビデオヘッドクリーナー」などの言い訳は許さない!
 B製造・販売、タダで渡しても、懲役2年以下、罰金100万円以下!

6.今後の課題は?
 @国に重い腰を早く上げてもらいたい!
 A家庭や教育現場における「ドラッグの恐ろしさ」の教育。

「脱法ドラッグ」は、実質的に麻薬と同じ。
しかも、大麻・覚せい剤への入口となることが多い。
改めて「脱法ドラッグが危険である」ということを
重く受け止めておきたいものです。

■来週の「ジャーナル東京」は?

来週は(省エネの問題)を取り上げます。
「ウチではこんな方法で省エネをやっている!」
「ウチの会社では、社長以下、みんなクールビズだ!」など
ぜひ、「省エネ」に対する体験談・ご意見をお寄せください!

メール tuka@1242.com
またはトップページからどうぞ。




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