東京が抱える様々な問題に対する都の取り組みを調査。
問題の背景にあるものを、掘り下げてお伝えします。

■2005年5月28日(土曜)第9回

『東京の水道水って、おいしいの?マズイの? 2』



■先週のおさらい

昔は「鉄管ビール」などと呼ばれて、
美味しさには定評のあった東京の「水道水」。
しかし昨今は「マズイ!」「カルキ臭い!」「カビ臭い!」
「とても、飲めたもんじゃあない!」…
そんなイメージを持たれているのが実情です。
しかし実は、東京の水道水は…、
「けっしてマズくない」「むしろ美味しい」
「どんどん美味しくなりつつある!」というんですね。
果たして…「東京の水道水」の実情はどうなんでしょうか?

■東京都の取り組み&見解

1.東京の「水道水」は美味しくなっている!
  去年6月から東京都は「安全でおいしい水プロジェクト」をスタート!
  国が定めた水質基準よりも高いレベルで、
  「おいしさに関する水質目標」を設定しているのが特色で、
  すでにこの水質目標を満たした“安全でおいしい”「高度浄水処理水」を、
  都内60%の地域に給水しています。
  (特に去年、朝霞浄水場が完成したことで、23区内のほとんどをカバー、
  平成25年には、都内100%に給水される見込みです)

2.高度浄水処理水とは?
  「カビ臭さ」「カルキ臭」もない水道水のことで、
  もちろん、煮沸させなくても、そのまま飲めるのがポイントです。
  一番おいしい飲み方は、もちろん「冷蔵庫で冷やしてそのまま飲む!」
  品質には「自信を持っている」ということです。

3.「美味しいハズの水」が、不味く感じるわけは?
  東京は、マンションや集合住宅が多いため、
  一度、貯水タンクに貯め置きされたものを飲んでしまうことが多い。
  タンクの状況によっては、大幅に水質が落ちて、
  「東京の水はマズイ」という誤解が生まれる元凶となっています…。

4.マンション・集合住宅の水道への対処はしているの?
  現在は、貯水槽を無料点検すると同時に、指導しています。
  特に水質が悪い場合には、業者さんに改善を促しています。
  すでに去年の9月から、今年の3月まで「2万件」を無料点検!
  平成20年には、都内全域22万件の点検を実施できる見込みです。
  さらに「増圧ポンプ」の性能もアップしているので、貯水槽ではなく、
  直接給水するマンションも、どんどん増えてきています。

5.この高度浄水処理水、一般市民がその味を確かめることは出来る?
  「東京水」という銘柄で、新宿都庁舎内限定、6カ所の売店で、
  1本100円で販売しています。
  これが、現在の「東京の水道水の味」と思ってくだされば幸い。
  ※「高度浄水処理水」…詳しくは「東京都水道局・総務部調査課」まで
  電話は、03−5320−6333



国を超える高品質の水道水の提供、「水道利用者=お客様」のサービス精神。
変わり行く東京都の姿を、如実に表しているともいえる「東京の水道」。
次回は、この東京の「水道水」が、ほかの水と比べてどうなのか?
実際に飲み比べてみたいと思います。
お聞きの皆さんも、是非「ご意見」「体験談」をお寄せください!

メール tuka@1242.com
またはトップページからどうぞ。




Copyright(C) 2005 Nippon Broading System,Inc,All Reserved.