2003年5月放送


「トヨタ飛び出せ街かど天気予報」この時間、お天気を伝えてくれるのは、
「晴ればれキャスターズの山口良子さんです。

毎月テーマを決めて、いろいろな場所からお天気を
お伝えするのですが・・・今月のテーマは、「時代を見続けてきた都会の巨木」です。



2003年5月31日(土曜)


巨木巡り最後の今朝は港区高輪一丁目にある
「旧細川邸のシイの木」の巨木です。
この場所は赤穂浪士十七名が預けられた
肥後熊本藩細川家の下屋敷があった場所で、
四十七士の墓や細川家の菩提寺の泉岳寺も近く
にありますよ。



このシイの木の巨木は幹周りが8.13m、樹高は10.8m、
樹齢300年以上で都の天然記念物に指定されていました。
今日も空は低くどんよりとしていて中継の30分前くらいから
弱い雨が降り始めていました。
今日は台風4号が四国に上陸し、5月としては38年ぶりの
台風上陸となりました。中継時の気温は20.4度、空気は
ひんやりしていたものの湿度が高く、ちょっとムシムシとして
不快な陽気でした。



都内最大級のシイの木の根元です。今は修復され
ていますが、以前は空洞だった内部を昭和58年の
大規模な外科手術?によって今の姿を取り戻した
ようですよ(^_^)



幹は途中で切られていましたが、枝には青々と
葉が生い茂っていましたよ。
今月はイチョウ、マツ、ケヤキ、クスノキ、シイの
巨木をご紹介しましたがいかがだったでしょうか?
東京にはまだまだたくさんの立派な巨木があるんですよ。
長い年月を生き抜いているこの巨木たちはいろいろな
出来事を見てきたのでしょうね。
来月は新しいテーマでお届けします。



2003年5月24日(土曜)


今日は文京区本郷一丁目にあるクスノキの巨木です。
この巨木のある場所はもともと旗本、楠正行
(くすのきまさつら)の子孫、甲斐庄(かいのしょう)の
屋敷跡だそうで江戸で徳川家に使え、偶然にも大楠の
下に住居を定めることになったそうです。



旗本屋敷の跡地の一角には「楠亭」というフランス料理店が
でき、今もクスノキの左側に映るこのマンションの一階
にはそのお店がありました。この楠亭、クスノキの巨木
ほどの長い年月ではないにしても一緒に時代を見続けて
きたのでしょうね。



竹囲いの中にあるクスノキの巨木の幹周りは8.2m、
樹高は約20m、樹齢は約600年。竹囲いの外の
タイル張りの道路には「くすの木」と書かれてありました。



このクスノキは太い根元と良く茂った枝が特徴的で、
その枝は隣のマンションのベランダ付近まで、また
道路を挟んだ反対側のビルにまで届きそうでした。
中継時の文京区は雲は多いながらも晴れていましたが、
気温は16.2度と上着がないと肌寒いくらいでした。



2003年5月17日(土曜)


今朝は1989年の環境庁調査で東京都内の一番大きな
(太い)ケヤキとされた練馬区白山神社の大ケヤキです。
こちらには国の天然記念物に指定された2本のケヤキの
巨樹がありました。この木は昔、源家義が奥州征伐に向か
う際、戦勝祈願のために奉納した苗の一部だと言うことです。



まずは石段下にある大きなケヤキです。幹周りは
7.5m、高さが19mもある巨木です。
巨木の右下に白いシャツを着て立っているのは
ディレクターの丹羽さんです。この大きな木の下では
大人の男性もまるで小鳥ちゃんのようでしょう(?_?)



こちらの木は石段の上にある大ケヤキです。このケヤキの
木の幹周りは7.2m、高さは14mの巨木です。
中継時の練馬の上空からは弱い雨が落ちていて、
気温は14.4℃と気温の割には肌寒い朝でした。


こちらは石段上の大ケヤキの幹です。今では石段下の
大ケヤキの方が太さ、高さとも勝っているのですが、
実は都の最大とされているケヤキはこちら石段上に
ある木なんだそうです。昔はこちらのケヤキの幹周り
は10mあったそうですが、今は木が痩せてしまった
んですね。とは言うものの、立派な巨木でしたよ(^_^)



2003年5月10日(土曜)


今日は江戸川区東小岩の善養寺
「影向(ようごう)の松」をご紹介します。
中継時の江戸川区の上空は薄雲が広がって
いたものの晴れていましたが、気温は12.3度と
土曜日としては久しぶりに指先が冷たくなるほど
ひんやりとした朝でした。



この影向の松は樹齢600年、東京都指定の
天然記念物です。影向とは、神様や仏様が一時
姿を現すという意味で、能舞台の背景の松は影向の
松を現したものなんだそうですよ。



幹周りは4.55m、高さは8m、東西30m、南北28m
に大きく地を這うように広がっていました。
この幹の太さが樹齢600年の月日を物語っているようでした。


樹齢600年の松の太さは幹だけではありません。
1本の枝が普通の松の木の幹より太いんですよ。
このため一枝につき約5本の支柱で支えていて、
遠くからみるとまるで藤棚のようでした。
600年という時の流れを見続けてきたこの木ですが、
これからもずっとずっと時代を見続けてほしいですね(^_^)



2003年5月3日(土曜)


いよいよ新緑の季節がやってきました。
そこで今月のテーマは「時代を見続けてきた都会の巨木」
と題しまして都内の巨木、巨樹巡りをしていきます。
最初の今日は豊島区雑司が谷・鬼子母神境内にある
イチョウの巨木です。



このイチョウは樹齢600年以上で幹周りが8m、
樹高は30mと都の天然記念物に指定されています。
この木は「子授け銀杏」とか「子育て銀杏」と呼ばれて
いるそうですよ。今はやっと若葉が茂り始めましたが、
黄金色に染まる秋は一段と美しいのでしょうね(^_-)



鬼子母神のイチョウの木の幹周りの太さは都内では
麻布にある善福寺に次ぐものだとか。
何人の人が手をつないだ大きさなんでしょう(?_?)



中継時は降っているのか降っていないのか分からない
位の弱い雨がぱらつき、気温は16.6度とちょっと
ひんやりする朝でした。
そんな中「コンコン・コンコン」という音がしたので目を
凝らして木を見上げてみたところ、3羽のキツツキが
木をつついていました。ちょっと見づらいかも知れませんが、
写真中央の枝が分かれている部分、キツツキにつつかれ
木肌が見えている所に一羽の鳥がいるのが分かりますか?
私はキツツキを見たのは初めてでしたし、都会でこの鳥を
見られた事にちょっと感激しました。