2006-08-27更新

『無常』

わては冥王星、
入れてと頼んだ覚えも、
ないのになんでいまさら、
惑星から降格なんや。

せめての心遣いか、
矮惑星に入れてくれたけど、
ワイはクセぇ・・・
クサないちゅうんじゃ、
まったく。

なんて声が、
冥王星方面から、
聞こえてきそうな、
今回の騒動。

信じていた、
絶対的価値なんて、
基準をちょいと変えるだけで、
簡単に変わってしまう。

絶対的存在、
絶対的正義、
我々の周囲の、
絶対的なものの在り方の、
危うさを知った。

瀬戸内寂聴さんは、
「無常」という、
言葉を教えて下さった。

この世には、
変わらぬものはない・・・

しかし、
なんで冥王星は、
関西弁なんや。

ここのところ、
番組の企画で、
連日ゲストの方を、
お迎えしている。

由実かおるさん、
瀬戸内寂聴さん、
夏木マリさん、
草笛光子さんという、
なんとも豪華なお客様。

しかしそれだけに、
限られた時間で、
できるだけ多くの事を、
お聞きし、なおかつ、
また来たいわねぇと、
思っていただきたいという、
スケベ根性もたっぷりなので、
それなりのプレッシャーを、
感じている。

放送直前に、
トイレに行って用を足しながら、
あぁ、このまま帰りたいと、
思わぬ訳ではない。

しかし、
放送が始まって、
うん?こりゃいいぞ、
と思った瞬間から、
世界で最高の番組だなぁと、
思ってしまうから単純だぁ。

こんな事を繰り返しながら、
放送が1000回を、
とうとう超した。

毎日毎日、
朝から大変ですねと、
同情半分で言われることもあるが、
まさに日々の放送は「無常」

同じ状態は続かない。
昨日の続きはない。

だからこそ、
続けられるのだ。

1000回、
だけどこれは、
2000回への、
ちいさな一歩を、
踏み出したばかり、
ということなのだ。

ニッポン放送
うえやなぎまさひこ