12月26日(火)

『若者の“仲間”渋谷センター街のジミー!』

 渋谷センター街、ファーストキッチン前に女子高生たちが
集っている光景を見たことはありませんか?
その輪の中心にいる“オヤジ”こそが「渋谷のジミー」さん
53歳の男性です。

 北海道出身のジミーさん。中学時代からバンド活動をし、
将来は「メジャーになってミュージシャンとして活躍する」
のが夢でした。
高校卒業後、食品会社に入社。社会人になってからも
もちろん、その夢は消えることなく、いくつものバンドを立ち上げてはつぶし・・・そんな繰り返し。
しかし、バブル崩壊の折、ジミーさんに大きな転機が訪れます。会社からリストラ宣言。ジミーさんは、そのリストラこそが自分に与えられたチャンスと思い、わずかな退職金を持って上京しました。

 親戚、友達・・誰一人いない東京。
ジミーさんが向かった街は「渋谷」でした。
時は空前の「コギャル時代」。マスコミから好奇な視線を
向けられ、バッシングされていた彼女たち・・・
でもジミーさんの感じ方は違いました。
「彼女たちは個性を主張しているだけなんだ。」
渋谷に集う若者たちへ興味を抱きます。
そして、警備員のアルバイトをする傍ら、日課のように
渋谷センター街へと出かけてはいろいろな若者たちと交流を
はかっていきました。
もちろん、最初は「得たいの知れないおっさん」として
徘徊するチーマー達から暴力を受けたこともあると言います。さらに警察からの職務質問・・これも毎回のことだったそうです。
しかし、ジミーさんと女子中学生・高校生たちの間には
やがて普通の大人たちには出来ない“友情”みたいな絆が
生まれ、彼女たちの口コミによって、ジミーさんの存在は
どんどん広がっていきました。

 それから12年。ジミーさんが渋谷で彼女たちの声を聞き
話を聞き、勇気や元気を伝える。
その激励で「いじめ、自殺未遂、ひきこもり」を克服した
若者が「今度は私がみんなの話を聞いてあげる番」と
新たにジミーさんのスタッフとして参加する・・・
こんなコミュニケーションが広がっています。
そして、立ち上げた「ジミーブログ」は、一日に多いときで
3万件、一ヶ月に35万件以上にもなるといわれています。
ジミーさんは毎日毎日、睡眠時間を削って彼女たちの声に
返事を書きます。

 上京したとき「自分が有名なミュージシャンになりたかった」という夢を抱いていたジミーさん。
今は「人のために何かをする。死ぬまで俺はジミー。渋谷の
センター街でたっていたい!これが夢」と言います。

 ジミーさんは若者たちのお父様、お母様からの声も聞きたいと話していました。
是非一度、ジミーさんのブログを覗いてみてください。

※ジミーブログ、と検索していただくと最初に出ます。