12月11日(木)

『9時のサプライズ』

動物園の人気者、象、最近その象に深刻な問題が起きています。
それは高齢化の問題です。
象の寿命は50年から70年と言われています。
日本国内で最高齢の象は、神戸市王子動物園の諏訪子
という推定60歳の象です。
歩く事はほとんど無く、足の爪は伸び放題、
動物園の職員も手入れが出来ません。
このような高齢化する象にさらに追い討ちをかけるような
事態が起こっています。
経営難から閉園、閉館するテーマ・パークが増えていることです。
そんな状況を見るに見かねて、一人の女性が立ち上がりました。
千葉県市原市の私立の動物園「市原ぞうの国」園長坂本小百合さんです。坂本園長は『ゾウの楽園』を千葉県勝浦市に建設しています。
そのなかに象の専門の飼育舎の建設を予定しているんですが
総事業費は5億円、私立の動物園が捻出するには大変な金額であり
いま一歩一歩計画をすすめています。
この「象の楽園」で最初に完成したのは、メモリアル・パークです。
亡くなった象を埋葬する為の墓地です。
完成を待たずに今年二頭の象を引き取ったんですが、
そのうちの一頭が老衰でこの世を去りました。
亡くなった象の心臓がもう動かなかった、そう分かった時、
仲間の象は声を出して泣いたといいます。
象は悲しい時には人と同じように涙を流すんです、
ちゃんと感情があるんです。
年老いて、体が不自由になったからといって
邪魔者扱いをせずに象でも人間にとっても
長い友達であることを忘れずに!!