今週のゲストはフジテレビドラマプロデューサーの高井一郎さん。数々のヒットドラマをプロデュースされてきた高井さんに、現在BSドラマで話題の「警視庁捜査資料管理室(仮)」のお話やヒットドラマの秘訣、最近のドラマの制作事情などを伺いました。

数々のヒットドラマを生み出した高井一郎さんが登場！

東島：高井一郎さんは1963年生まれ。兵庫県のご出身です。慶應義塾大学文学部を卒業されてフジテレビに入社。スポーツ局、報道局を経てドラマ制作に配属。主に月９のプロデュースを担当されまして、その後映画事業局や秘書室部長を経て、現在は古巣の第一制作室に戻りドラマのゼネラルプロデューサーとしてご活躍です。

須田：今日は「踊る大捜査線」や「ビーチボーイズ」「SP」などの数々のヒットドラマをプロデュースしてこられた高井さんにヒットドラマの秘訣や最近のドラマの制作事情などのお話を伺っていきたいと思います。

東嶋：そして大事な情報を忘れていました！先日、私たちも大変お世話になりました「渡辺真理さん」のご主人でいらっしゃるんですよ。

須田：麻理さんってああ見えて面食いなんだね（笑）。だからか。いつも大阪の番組が終わって一緒に帰りましょうと誘うんですが全然一緒に帰ってくれないんですよ。

一同：笑

高井：紹介が色々と盛られていたので入るタイミングがわからなかったですけど（笑）、よろしくお願いします。

高井一郎さんが今話題のBSドラマや「踊る大捜査線」について語る！

須田：最近、BSで人気を博しているBSドラマの「警視庁捜査資料管理室(仮)」のことが読売新聞にも大きく書かれていますよね。今、結構注目されているんですか。

高井：自分で言うのもお恥ずかしいですけど、BSのしかも夜の11時という時間帯なので、いわゆる視聴データとかを見ると視聴率は全然高くないのですが、ドラマ好きの人たちや評論家、脚本家たちからは「面白い」とか「チャレンジしている」とか褒めてくださっていてちょっとよかったなぁと。この読売新聞の記事も記者さんが元々「踊る大捜査線」などのドラマが大好きで、こういう目立たないけどいいドラマがあるからと告知してくださったんだなと思います。

須田：なるほど。かつては踊る大捜査線の織田さんのコートが大流行したり、刑事ドラマをああいう風につくるのは珍しかったですよね。それまでは重苦しい刑事の話とか。

高井：それかいわゆる「危ない刑事」のようなアクションや「西部警察」「太陽にほえろ」のような刑事ものはある程度スタイルがあったんですが、その頃はもう飽和状態だったところに亀山（当時のプロデューサー）が初めて刑事ドラマをつくるということで、君塚良一という脚本家と考えて今、刑事ドラマと言われたらあるものを全部ひっくり返そうと考えたんです。最初に決めたのは「刑事たちはあだ名で呼び合わない」とか「常に銃を持っていて自由に撃たない」とか。そういうのを全部ひっくり返していったのが「踊る大捜査線」の最初のスタンスだったんですね。

須田：その一方でドラマとはいえ、かなりリアルでしたよね。そのあたりもやっぱりこだわったところだったんですか。

高井：そうですね。これ、自分で言うのもなんなんですけど、最初が97年の１月期のドラマなんですけど、前の年にドラマに異動したばかりだったんですね。ドラマの前に報道局にいて、警視庁クラブの記者とかをやっていたのでそれで亀山に引っ張られて下につけてもらったんですけど。それで「実際の刑事はどうなんだ」「実際の警察署はどうなんだ」ということをすごく聞かれました。それが全部生かされているわけではないですけど、ドラマとしてこう使うと面白いというのはだいぶ取り入れてもらいました。

須田：とはいえ、テレビ局で報道局の警視庁所属の記者って花形エースですよね。それがドラマにいくってどんな心境だったのですか。

高井：元々フジテレビに入った時からドラマ志望だったんですよ。

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この後、さらにドラマ制作の秘話や今のドラマへの思いなど、現役プロデューサーの高井さんだからこそお聞きできるお話をたくさんお聞きしました。

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