今週のゲストは「米粒写経」の居島一平さん。落語や寄席、芸人について、また漫才の世界についてなど、思わず笑ってしまう小話をお話いただきながら、いろいろな側面から語っていきました。
東島:居島さんは東京都のご出身で、中学生のころから落語に傾倒。その後、駒澤大学に入学されますが、中退して早稲田大学に入学。そして落語研究会に籍を置かれました。その頃の高座名が「大本営八俵」。そして1997年、なかの芸能小劇場でプロデビュー。1998年、落研の後輩だったサンキュータツオ氏を誘い、「米粒写経」を結成し今に至ります。また、東京漫才ベスト50組にも選出されました!
居島:これは事実なのですけれども(笑)、 高田文夫先生が編集長をなさっていた笑芸人という雑誌がありまして、そこで「満開!東京漫才」という特集企画があったのです。その時に「東京の若手で活きのいいのはこれだ!」と、お情けでついでに選んでもらったようなものですから… 我々は甲子園の21世紀枠みたいなもので、、、「え?ここの高校聞いたことないけど?えっ出場できちゃうの?」みたいなものですから(笑)
須田;このトークから分かってもらえるように、やっぱり面白い!一平くんは!!(笑)ただ落研出身なんですよね?その時は落語をやっていたのですか?
居島:そうですそうです。ずっともう古典落語をやっていました。
須田:「おちけん」ですか?
居島:早稲田大学は「らっけん」って言いたがるんですよ、他はみんな「おちけん」というのですが。早稲田はOBが厳しくて、「落語研究会」は縮めて「らっけん」ってちゃんと呼びましょうと。私はまあ、どっちでもいいと思うんですけどね!!(笑)
須田:私だって落語の世界はよく知っているんだから(笑)!!
須田:最近の若手芸人さんって、テレビとかこういったラジオとかに出たがるのだけれども、あんまり「寄席には立たない!」という方が多いではないですか。居島さんは逆の方向だね。
居島:どうせ地上波はお呼びかかりませんから(笑)ひな壇って何?っていうのが現状ですから、ほんとに。なのでそういう所に活路を見出すしかないですね。
須田:いや、というよりも、やっぱり寄席に対するこだわりというのはあるのでしょう?
居島:いや、ありますよそれは!おかしな美学みたいなことは言うつもりないですけれど、やっぱりいろいろ出してもらうようになると違いますね、感覚が。新宿末広亭さんだと、砕けた感じ。浅草演芸ホールもそうですけれど。池袋演芸場は正直「なにやってもいいな」というか、かなり極々なことを言ってもお客さんが笑いながら「待っていたよそのセリフ」という受け入れてくれそうな感じとか。上野鈴本演芸場はやや敷居が高い感じ、とかね。
東島:須田さんはいつもどちらによく行かれるのですか?
須田:私は鈴本演芸場とか浅草演芸ホールとか。家が近いものですから。やっぱり感じるのは、テレビとかには出ていないけれど、面白い人がたくさんいるなー!ということ。やっぱり寄席でお金を払ってみる価値があるな!というひとがたくさんいますよね。
居島:はい!須田さんはすごくソフトに仰ってくださいましたが、「寄席でしか見られない」という人種もいるわけです。
その他にも手品をやらない手品師や、腹話術ができない腹話術師の話など。漫才の世界や、これからの目標など。3人で笑いをたくさん含みながら、芸人の世界の様々な側面をお話いただきました。
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