南原清隆のスポーツドリーム

ニッポン放送「トヨタスポーツドリーム」(2月7日放送)。

プロフィール：（ななみ・ひろし）1972年11月28日生。静岡県出身

「14年の現役生活を振り返っていかがですか？」
名波「優勝や勝利というものにはあまりこだわっていなくて、
とにかく“内容重視”でやってきました。それに付随した形で
優勝したりタイトルを獲りましたが、それは僕ひとりの力ではなく、
チームメイトに本当に恵まれたと思います」

「フランス大会の時に初めてW杯を経験してみてどうでした？」
名波「各カテゴリーで代表に選ばれてはいたんですけど、アジア予選を突破した事が一度もありませんでした。だからそういう経験のある中田や川口が羨ましかったです」

「今後指導者になって若い人たちにどういう所を教えたいですか？」
名波「ドイツW杯初戦のオーストラリア戦で、先制したのに追いつかれてそれから立て続けに2点取られました。あの場面は選手の技術的な所ではなく、追いつかれてチーム全体が守りに入ってしまったのかなと。あのゲームは初戦という事で引き分けでも決して悪くはなかったのにああいう結果になってしまい、同点にされた場面でやるべき事があったんじゃないのかなと。
そういうのは選手が国際試合どかもっと経験していけばどうにかなる事だと
思います。国際レベルで悔しい経験をたくさんする事によって、
オーストラリア戦のような試合を物にできるんじゃないですか」


「中田英寿さんが設立した、一般財団法人『TAKE ACTION FOUNDATION』に参加していらっしゃいます」
名波「“世界の貧しい子供達にサッカーボールを贈ろう”という
プロジェクトです」

「今後『TAKE ACTION FOUNDATION』では様々な活動があるようですね」
名波「サッカー教室を開いたりその他イベントがたくさんあるので、
僕も積極的に参加してサッカー界の発展に貢献していきたいです」


「『夢の中まで左足』という本を出されました」
名波「僕自身が持っているサッカー観をひもといています。この本には3つの大きな対談がありまして、ジュビロのチームメイトだった藤田俊哉さん、
日本代表で一緒にプレーした山口素弘さん、そしてミスターチルドレンの
桜井和寿さんです」

「藤田さんや山口さんは同じサッカー選手なのでわかりますが、
なぜ桜井さんなんですか？」
名波「異常なほどのサッカー好きで、独学でサッカーを覚えて一緒に
サッカーをやる事になったんです。僕のアシストで桜井さんがゴールを
決めようと何回か試合をしたんですけど、やっとおととし1回決められました。これが最初で最後でしたけど」

オンエア曲
ミスターチルドレン「エソラ」

対談を終えて
南原「朴訥していながらも自分の信念を持っているという感じでした」