南原清隆のスポーツドリーム

ニッポン放送「南原清隆のスポーツドリーム」（２月１３日放送）
（今週のゲスト：瀧本 誠さん）

（南原）金メダルは今どこにあるんですか？
（瀧本）家にあります。家の･･･どっかにあります。
（南原）金メダル取った時からちょっと変わった人だなあと思ってたんですけども、ご自信でもそういう所あったりするんですか？
（瀧本）変わってるつもり無いんですけどね･･･なんかよく言われますね。

（南原）金メダル取る人、取らない人って分かれると思います？
（瀧本）ん〜･･･よく番組とかで金メダル予想とか･･･、だいたい金メダル取るぞって言われてる奴は取らないんで･･･
（南原）そうですか･･･柔道って特に金メダルじゃないと「どうした？」って言われる珍しい競技ですよね。
（瀧本）そうですね。
（南原）シドニーの時は、瀧本さんは金メダル取るって言われてたんですか？
（瀧本）雑誌の予想で３０％って書いてありました（笑）
（南原）３０％（笑）･･･それを見てどう思われたんですか？
（瀧本）ちょっと当たってるかなって言うのと、コレを覆してやるってっていうのはありましたね。
（南原）それで金メダル取る、取らないってどうわかれるんでしょう？
（瀧本）どこですかね･･･やっぱり注目されてると、それだけプレッシャーもあるのかもしれないですね〜。
（南原）何人かにお話伺ったんですが、オリンピックに行って、選手村にいるだけで少しずつストレスが溜まるというかエネルギーが取られる感じがするという話を聞いたことあるんですが。
（瀧本）あ〜
（南原）あんまり無かったですか？
（瀧本）全く無かったですね。（笑）
（南原）あっはっは（爆笑）
（瀧本）何も考えてなかったんで（笑）
（南原）全くマイペースでやったんですか。
（瀧本）はい、マイペースで。

（南原）前に高橋尚子さんがゲストに来ていただいたんですよ。やっぱり、オリンピックも３６５日のただの1日だと。そこまで思えるくらいに日々練習を重ねて、それぐらい気軽な気持ちでいった方が良いと、同じシドニー五輪で金メダルを取った高橋さんは言ってたんですが、瀧本選手はどうだったんですか？
（瀧本）まったく僕も同じでしたね。オリンピックと言えど、大きい小さいに関わらず一つの大会だと思って臨みました。

（南原）表彰台で、胸に手を当てて･･･あれはキングカズを真似したんですか？
（瀧本）そうなんですよ。
（南原）あははは（笑）
（瀧本）めっちゃ意識してたんで（笑）勝ったら絶対やってやると思ってたんで。

（南原）今までやってみて、この人は強えなあと、感じた人います？
（瀧本）僕の中では井上康生はすごかったですね。天才だと思います。立っていられる感じがしなかったです。もう怖い、やってらんない･･･みたいな（笑）
（南原）普通ないですよね、瀧本さんみたいな性格だと。
（瀧本）全然ないですね。彼だけでしたね。
（南原）逆に言うと、彼に比べればほかの人は、もっと冷静に。
（瀧本）そうですね。いくら強えって言われてる奴でも、そんなにたいした事ない（笑）
（南原）はははは（笑）

（南原）なんでまた総合格闘技をやろうとしたんですか？
（瀧本）心のどこかで、「もうちょっと何かできるんじゃないかな」って、ずっと思ってたんですね。そう考えながら過ごしてたら、吉田秀彦先輩から「ちょっと話があるから」って呼ばれて、「ちょっとやってみないか？」って話をいただいて。それで「今度大会があるから見に来い」って。で、総合格闘技の試合をリングサイドで見せてもらって。見た瞬間「これやるしかねえな」と思ったんですね。
（南原）なぜ“やるしかない”と思ったんですか？
（瀧本）正直言ってめちゃくちゃ怖かったんですけど、見た試合もKOとかそういう試合ばかりで。怖いものに対して背中向けちゃっていいのかな？と思って、やんなかったらたぶん一生後悔するんじゃないかと思って。それで「やります」となりました。
（南原）シドニーも一緒ですよね。その先輩が総合格闘技に先に行って、ボブ・サップとかと試合をやって。
（瀧本）はい･･･この人頭悪いなと思いました、最初（笑）
（南原）あっはっはっは（爆笑）　総合に来たら勝手違いました？
（瀧本）全然違いますね。柔道みたいに「待て」っていう、いったん止まるっていうのが無くて、１０分続けてやっていくんで、最初は息つく暇もなかったですね。
（南原）やっぱりスタミナが。柔道の「待て」で、一回ちょっとリセットというか、クールダウンして。
（瀧本）はい。ちょっと疲れたら帯なんかほどいちゃったりして（笑）休むんですよね〜（笑）
（南原）はっはっはっは（爆笑）
（瀧本）全くそういうのが無いんで。

（南原）こないだの吉田秀彦選手対石井慧選手の試合をどうご覧になったんですか？
（瀧本）あれも･･･吉田先輩２ラウンド目に金的当たって倒れたと思うんですけど･･･あれは明らかにスタミナ切れですね（笑）
（南原）あっはっはっはっはっは！（爆笑）
（瀧本）休んでました。
（南原）あっはっはっはっは（さらに爆笑）瀧本さん曰くね。
（瀧本）疲れてんな〜、みたいな。はははは（笑）
（南原）あっはっは（笑）
（瀧本）当たってねえし。
（南原）あははははは（爆笑）･･･でもレフェリーには「やるしかないだろう」とかなんか、男気な発言をしてましたけども。
（瀧本）うまいっすね（笑）
（南原）あははは（笑）そこも含めて総合ですからね。で、結果は持って行きますもんね。

（南原）格闘家として自分の今までの人生に点数をつけるとしたら、何点くらいですか？
（瀧本）５０点くらいですかね。
（南原）５０点！？少ないですね。
（瀧本）まあ柔道では１００点あげてもいいと思うんですけど。結果的には。
（南原）金メダルですもんね。
（瀧本）総合格闘技では、あんまり馴染んだと言えないかなと思ったんで。甘い世界じゃないなって思ってます。

『瀧本 誠さんのリクエスト曲』
キセキ　（GReeeeN）

『瀧本 誠さんの夢色紙』
「あきらめない」
試合であきらめちゃえば、それまでですし。五輪で優勝したいっていう気持ちが無くなった時点で終わりですから。この言葉は、ずっと僕の中にあります。


来週のゲストは、アメリカ・メジャーリーグから日本球界に復帰、阪神タイガースに移籍した城島健司選手にお話を伺います。
侍ジャパンのWBC２連覇に貢献した城島選手。2010年シーズンはそのメンバーと対決！
南原清隆さんがキャンプ地に乗り込み直撃してきます。お楽しみに！