スポーツ伝説

5月23日~27日の放送内容

【プロ野球 安田悠馬選手】

 愛知大学時代は、通算32本のホームランを記録。長打力が売りのキャッチャー、東北楽天ゴールデンイーグルスの安田選手。元ニューヨーク・ヤンキースの“ゴジラ”こと松井秀喜さんを彷彿とさせることから、“青ゴジラ”と呼ばれていました。そのパワーの源は、筋トレです。大学時代にトレーニングジムでアルバイトをしていた安田選手。勤務時間外にジムの器具を使わせてもらい、体を鍛え上げました。実力が評価され、昨年のドラフトで東北楽天から2位指名を受け入団します。
 今年の春季キャンプとオープン戦でしっかり結果を出した安田選手を、石井一久監督は3月25日、千葉ロッテとの開幕戦に八番・キャッチャーでスタメン起用。新人キャッチャーが開幕戦で先発マスクを被るのは球団史上初の快挙でした。試合には敗れましたが、開幕投手の則本昂大投手を5回まで無失点に導くなど、まずまずのリードを見せた安田選手。そして開幕2カード目、3月29日のオリックス戦では、憧れの田中将大投手とバッテリーを組みました。3回に先制点を許しましたが、続く4回は三者凡退に抑える好リードを見せます。5回の打席では、田中投手を援護する豪快な同点ホームラン。これは12球団の新人選手の中で「プロ初ホームラン一番乗り」となる一発であり2022年のチーム第1号アーチでもありました。
  
  
 
【プロ野球 三森大貴選手】

 福岡ソフトバンクホークスの切込隊長として活躍する、口髭がトレードマークの三森選手。2016年のドラフト4位で入団し、広角に打ち分けるバッティング、スタンドまで運ぶパンチ力、50mを5秒9の俊足に加え、内外野を守ることができる走攻守、三拍子揃ったユーティリティープレーヤーとして期待を集めています。三森選手はプロ3年目の19年に初めて一軍昇格を果たすと、4月21日の埼玉西武戦で初のスタメンに抜擢され、いきなり3安打の猛打賞を記録。4年目の20年には、二軍のウエスタン・リーグで首位打者と最高出塁率の2冠に輝きましたが、いずれの年も一軍定着は果たせませんでした。しかし昨年は交流戦から一軍に定着し、自己最多の86試合に出場。うち51試合で一番バッターとして先発し、チーム2位の16盗塁を記録。ただし打率は2割4分9厘、出塁率も2割7分2厘と、まず塁に出ることを要求される一番バッターとしては物足りない数字に終わりました。
 勝負の6年目となった今シーズンは、オープン戦で結果を残し、「一番・セカンド」で開幕スタメンの座を勝ち取ります。すると、北海道日本ハムとの開幕戦でヒットを2本打ったのを皮切りに、6試合連続ヒットをマーク。7試合目で連続記録は途切れましたが、続く8試合目、4月5日のオリックス戦で、三森選手はホーム・ペイペイドームのライトテラス席へ逆転3ラン。プロ6年目にして嬉しいプロ初ホームランでした。この試合、三森選手は2安打4打点の活躍で、ホークスにとって67年ぶりの開幕8連勝に貢献し、藤本博史監督に新人監督の開幕連勝新記録をプレゼントしました。


    
【プロ野球 鈴木将平選手】

 球界の“ショウヘイ”といえば、二刀流のロサンゼルス・エンゼルス、大谷翔平選手ですが、埼玉西武ライオンズの“ショウヘイ”といえば、先週24歳になったばかりのプロ6年目、鈴木将平選手です。静岡高校では1年生の春からレギュラーとなり、甲子園にも3回出場。2016年のドラフト4位で入団します。鈴木選手の売りは、50mを5秒8の俊足と巧みなバットコントロール。プロ3年目の19年に一軍デビューを果たすと、翌20年には一軍でプロ初ホームランと、着実にステップアップを遂げます。一方、チームは秋山翔吾選手がメジャーリーグに移籍した20年以降、一番打者をなかなか固定できずにいました。そこで辻発彦監督は、今シーズンのオープン戦で鈴木選手を一番バッターで起用したのです。
 昨年、一軍では打率1割5分8厘、ホームランは0本に終わった鈴木選手でしたが、辻監督は今年のバッティングを評価。変化のきっかけは、去年の秋のキャンプから取り組んだ打撃フォーム改造と、下半身主導の打ち方に変えたことです。さらに昨年よりも体重を8キロ増量してキャンプを迎えた取り組みが功を奏し、オープン戦で打率3割3分3厘と結果を出した鈴木選手。開幕戦は「一番・センター」でスタメン出場を果たしました。これからは、「不動の一番」を目指します。


 
【プロ野球 佐藤隼輔投手】

 宮城県・仙台高校出身の佐藤投手。正確で緻密なコントロールを身に付けようと、バドミントンの羽をストライクゾーンに置いて、連続で当てる練習を繰り返しました。その練習が実り、3年生夏の宮城大会では29イニング連続無失点を記録。一躍、プロのスカウトも注目する存在となった佐藤投手でしたが、高校の監督の勧めもあって進学。選んだ大学は、ピッチングの動作解析など最新の技術をトレーニングに取り入れ、理論的な指導でも評判の筑波大学でした。筑波大学で軸のしっかりした粘りのあるフォームに磨きをかけ、昨年のドラフトで埼玉西武ライオンズに2位で指名された佐藤投手。その卒業論文のテーマは、「投球フォームの分析」。メガネをかけた、国立大学出身のルーキー左腕が誕生したのです。
 開幕から先発ローテーションに抜擢された佐藤投手は3月29日、北海道日本ハム戦で先発デビュー。序盤はスライダーを有効的に使い、中盤は直球を軸とする頭脳的なピッチングを見せ、5回を4安打無失点。みごとプロ初登板・初先発・初勝利を果たしました。続く2戦目は、故郷・仙台で行われた東北楽天戦に登板しましたが、惜しくも敗れるとそこから3連敗。プロの壁に当たってしまいます。続く5月3日、本拠地・ベルーナドームで行われた千葉ロッテ戦で5度目の先発マウンドに立った佐藤投手は、ランナーを出しながらも緩急をうまく使い分け、6回を6安打2失点と好投。デビュー戦以来の2勝目を挙げました。これからも持ち前の頭脳を駆使し、チームのために投げ続けます。

 

【プロ野球 北山亘基投手】

 昨年のドラフト8位で、北海道日本ハムファイターズに入団した、京都産業大学出身のルーキー・北山投手。研究熱心で学究肌の北山投手は、大学に進学する前から、体の仕組みや投球のメカニズムを自分で解析。トレーニング方法などを理論的に考えていました。そんな北山投手の武器は、最速156キロのストレートですが、“ビッグボス”新庄剛志新監督が評価したところは、投げたときの初速と終速のスピード差が少ない球質です。さらにマウンド度胸の良さを買って、北山投手を開幕投手に抜擢しました。3月25日、福岡ソフトバンクとの開幕戦で、球団66年ぶり2人目のルーキー開幕投手を務めた北山投手は、2回を2安打無失点に抑え、みごと大役を果たしました。
 北山投手はその後リリーフに回り、4月3日のオリックス戦でプロ初ホールド、6日の千葉ロッテ戦でプロ初勝利、12日の埼玉西武戦でプロ初セーブを記録。北山投手が投げると直後に味方が決勝点を挙げることが多く、4月17日の千葉ロッテ戦では、7試合目の登板で早くも3勝目を挙げました。26日のオリックス戦で、プロ初黒星を喫しましたが、開幕からおよそ1ヵ月の間に先発・中継ぎ・抑えのすべてを経験し、白星・黒星・ホールド・セーブをすべて記録したのは、北山投手がそれだけ大事な場面を任されている証拠です。
  


来週のスポーツ伝説は……

5/30(月) ゴルフ 畑岡奈紗選手
5/31(火) ゴルフ 西郷真央選手  
6/1(水) ゴルフ 堀琴音選手
6/2(木) ゴルフ 植竹希望選手
6/3(金) ゴルフ 高橋彩華選手

お楽しみに!!
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