8月11日
■レスリング三人娘に強い味方〜視力回復法〜■
山本  今回は、アスリートをサポートする方にお話をうかがいたいと思います。
    メダルの期待が大きい女子レスリングですが、
    アテネでは48キロ級で伊調千春選手が銀、55キロ級で吉田沙保里選手が金。
    63キロ級の伊調馨選手が金、72キロ級の浜口京子選手が銅。
    と、4階級全てでメダルを獲得しました。
    同じ顔ぶれでのぞむ北京では、全階級の金メダル獲得の期待も十分です。
    その女子レスリング代表に、強い味方がいたというお話。
    吉田選手と伊調姉妹が「オサート」という視力回復の治療を受けたという
    「三井メディカルクリニック」の院長、三井石根(みついいわね)先生に
    お話をうかがいます。三井先生、こんばんは。

三井  こんばんは、三井です。

山本  この「オサート」とはどんな治療法ですか?

三井  角膜の形を変えるという意味ではレーシックと同じですが、
    手術で削るのではなく、特殊なレンズを装着して、角膜の形を変えます。
    就寝中に装着することによってを角膜を凹レンズ化します。

山本  我々のような老眼にも効きますか(笑)

三井  極度の近視・乱視・遠視にも対応してます。
    遠視の治療は世界でうちだけです。70代80代の方も治療に来ています。

山本  やはりスポーツ選手は目が大切ですよね。

三井  裸眼でスポーツができるのはメリットになります。
    とくに格闘系は「レーシック」ができないんです。
    レーシックは治療の際、めくりあげた角膜を戻すので、
    格闘技で角膜を傷つけると、あとは角膜移植しかなくなるので大変です。
    実際、ボクシングはレーシックが禁止されているんです。

山本  その「オサート」で、3選手の効果はそれぞれいかがだったんですか?

三井  いちばん軽い伊調馨選手は2.0くらいまで見えています。
    吉田選手は右0.1、左0.08から両目とも1.5まで回復しました。
    今、5ヶ月くらいですが、効果が出始めたのはほんの数週間でした。
    伊調千春選手はいちばん視力が悪かったんですが、1カ月余りで
    両目0・03から右1・2、左1・0まで回復しました。

二宮  治療する段階で痛みはないんですか?

三井  コンタクトを出来る方なら問題ないです。
    お子様でも4歳くらいからコンタクトつけています。
    夜、長時間装着するためにレンズにはミクロンレベルの工夫を施してあります。

二宮  動体視力を要求される競技の選手にも効果がありますか?

三井  まず動体視力は元々の視力が上がれば上がります。それだけでなく、
    このオサートには、目の能力を蘇らせる効果もあります。
    動体視力もよくなる可能性があります。

山本  「オサート」には「リスク」はないんですか?
    費用はどのくらいかかるんですか?

三井  普通のコンタクトレンズ程度のリスクはあります。
    不潔に扱ったり、長時間使用すると、眼にダメージを与える可能性はあります。
    でも、通常のコンタクト以上のリスクはありません。
    費用は、健康保険の適用外なので、両眼で38万円と税がかかります。

山本  先生も北京に応援に行かれるそうですね?

三井  千春選手は0.03から1.0、1.2まで回復したんですが、
    夕方や夜に視力が落ちるのでソフトレンズが必要な状況です。
    そのケアもあって、私も北京入りして治療をしようと思ってます。

山本  頑張って応援してきてください。ありがとうございました。
    三井メディカルクリニック・三井石根院長でした。








 
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