09月26日高山編

街歩き「高山編」

道の両側に町家が並び、
城下町として発達した面影を現代に残している、「さんまち」エリア。
建物は昔のままですが、中はカフェやショップ、お土産屋さんになっています。
「うわ〜、美味しそうな みたらし団子。 こっちには飛騨牛コロッケ。
あらぁ、顔が隠れちゃうくらいの大きなおせんべいもある‥」
店先では、食べ歩きのできる美味しいグルメを次々と発見。
ほお葉みそ、わらび餅、麦らくがん、日本酒など、
地元の名産品を売るお店もいっぱいです。
「あっ、お土産に頼まれた『さるぼぼ』も売ってる!」
『さるぼぼ』は、黒い頭巾をかぶった人形。
厄除けや縁結び・安産のお守りとして親しまれている…と、聞きました。

歩き疲れたら、町家を改装したカフェでひと休み。
格子窓や囲炉裏が独特の雰囲気を醸し出します。

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高山が全国に誇る歴史的シンボル、高山陣屋。
かつては飛騨の国の治政を行う、役所としての機能を果たしていました。
どっしりとした表門をくぐれば、一気に江戸時代にタイムトリップ。
時代劇でしか見たことがないような立派なお屋敷は、
威風堂々とした佇まいです。
「へえ〜、板葺きの屋根は、水の侵入を防ぐように、
重ねる板の間隔を普通より狭くしてあるんだ…」
飛騨を支配する郡代のお屋敷、江戸時代の裁判所=御白州、
大広間、湯呑所などが、当時の姿をしのばせます。

年貢米を収納する御蔵も発見。
四方の壁が内側に傾いているのは、耐震を考えて…そして、
外壁の通気孔に石をはめ込んであるのは、火の侵入を防ぐため。

徳川幕府が遺した建物には、江戸時代の匠の技がいっぱいです。

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早起きをして、高山市の中心部、
およそ350メートルにわたって露店が並ぶ、
宮川朝市へ。
「へえ〜、このヘチマみたいなのって、『すくなカボチャ』って言うんだ。
こっちには、飛騨リンゴ。
 あっ! 赤カブ漬けも売ってる!!」
地元の農家の人たちが精魂込めて作った野菜や果物はもちろん、
お手製の漬物、花、民芸品も並びます。
もんぺ姿のおばさん達との素朴なやりとりの中で、
純粋な高山ことばが聞こえてきます。
昼と夜の気温差の大きい飛騨の野菜や果物は
甘みが強く、美味しい…と、教えてもらいました。
露店の向かい側には、飛騨牛の串焼きを売るお店も。
お母さんの元気な声が響く中、
飛騨牛をほおばりながら新鮮野菜を品定め。

早起きは三文の得。
でもこの幸せは、三文どころじゃありません。

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日本三大美祭のひとつ、高山祭。
秋の高山祭は、旧城下町の北半分の氏神である
桜山八幡宮の例祭です。
総勢数百人におよぶ祭行列。
闘鶏楽や、裃姿の警固など
伝統の衣装を身にまとい、
お囃子や雅楽、獅子舞に先導され、町を巡ります。
祭り囃子に合わせて、
熟練の綱方が、人形を巧みに操る「からくり奉納」。
秋の高山祭では、享保年間に作られたとされる「布袋台」が
演技の披露をします。

「うわっ、二体の子供の人形が、ブランコに乗って、布袋様に飛び移った!!」
綱さばきによる動きとは思えない、人形たちのかけあいに魅了されます。

飛騨人の意気が高まる高山祭。
日が暮れれば祭りのクライマックス。
100個もの提灯をともした屋台が闇夜を照らし、
あたりは幻想的な雰囲気に包まれます。

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<曲紹介>

岐阜県高山市の町歩きと併せてお届けした曲は‥

    M1‥藤田恵美、「アンチェインド・メロディ」
    M2‥ブレンダ・ラッセル、「ピアノ・イン・ザ・ダーク」
    M3‥ジョディ・ワトリー、「エヴリシング」
    M4‥リチャード・サンダーソン、「愛のファンタジー」
    M5‥土岐麻子、「セプテンバー」
    そして、
    M6‥ライオネル・リッチー、「セイ・ユー,セイ・ミー」でした。


<声の歳時記>

◇まずは、北海道。
「スポーツの秋です!」
10/3(日)、札幌市の真駒内セキスイハイムスタジアムを発着地点にして、
「第35回札幌マラソン大会」が行われます。
北日本最大の市民ハーフマラソンの大会で、種目は公認のハーフと10km、5kmなど多彩。
大会に参加している有名選手やゲストと一緒に走るのも魅力です。
またゴール後には、グッズが当たる抽選会もあります。
スタート時間は、朝10時。 雨天決行です。

◇続いては、秋田県。
「アウトドアを満喫しませんか?」
こちらも10/3(日)。 大仙市の協和ダム美山湖、荒木沢公園内で
「第12回協和ダム美山湖フェスティバル」が行われます。
豊かな自然環境の中、ウォーキングや釣り大会、魚のつかみ取りなど、様々なイベントを実施。
食べ物のほうも、ジャンボ鍋の振る舞いや、出店コーナーがあります!

◇お次は、茨城県。
「花火大会を、盛大に締め括ります!」
こちらは、10/2(土)、土浦市の桜川河川敷で
「第79回土浦全国花火競技大会」が行われます。
通称「土浦花火」。これは、秋田県の「大曲の花火」、新潟県の「長岡まつり大花火大会」と並ぶ、日本三大花火のひとつ!
秋の夜長に全国の花火師が技を競い合い、来年に向けての新作発表会の意味合いがあります。
天候状況に応じて開催が順延されますので、ご注意ください。

◇そして、岐阜県。
「岐阜市を代表するお祭りです!」
毎年、10月の第一土曜と日曜、岐阜市中心市街地で「第54回ぎふ信長まつり」が行われます。
岐阜城を足がかりにして天下統一を目指した織田信長。
その偉業を偲んで、遺徳をたたえるお祭りです。
信長ゆかりの崇福寺での追悼会や、メインストリートでの騎馬武者行列、
音楽隊パレードなど、華やかなイベントをお楽しみください。

◇つづいては、大阪府。
「“やぐら”に熱く燃えます」
関西国際空港の南に位置する阪南市。
10/3(日)、阪南市役所周辺で「やぐらパレード」が行われます。
市内各所から、御自慢の“やぐら”20台が結集して、曳行を披露。
阪南市の“やぐら”は、二輪の大きい輪と、太鼓が後ろについているのが特徴です。
日が落ちて提灯が灯った“やぐら”の、幻想的な姿もまた良いもの…。
時間は、夕方4時過ぎからです。

◇おしまいは、和歌山県。
「街中でジャズの音色を!」
県内最大の商業地である、和歌山市の“ぶらくり丁商店街”。
この周辺一帯で10/2、3の土日、「ぶらくりスイング2010」が行われます。
“昭和初期のように、ジャズの生演奏が流れる元気な歓楽街にしよう!”という想いで、
2003年にスタートしたイベント。
県内で活躍中のアーティストが随所でライブを繰り広げ、音楽で溢れる二日間です。