04月17日新潟県 東蒲原郡 阿賀町
街歩き「阿賀町」編
阿賀町の西部、三川地区。
平安時代中期の武将・平維茂によって創建されたと伝わる
平等寺薬師堂があります。
その東隣、山を背に集落を見渡す場所にずっしりと根をおろしているのが、
「将軍杉」と呼ばれる大きな杉の木。
鎮守府将軍であったとされる、維茂にちなんで 名付けられました。
高さはおよそ40メートル、幹周りは19.31メートル。
幹周りでは日本一の大きさ。樹齢はおよそ1400年と言われます。
木の周りにめぐらせたウッドデッキを歩きながら、
複雑に伸びた木を観察。
「根本の近くから、太い6本の幹に分かれて、まっすぐ上に伸びてる…。
この中央の1本は、50年以上前に台風で折れてしまったそうだけど、
やっぱりすごい生命力を感じるわ…」
その昔、村人がこの木を切って船を作ろうと計画したところ、
一夜のうちに木が地面に沈み、
それ以来、手厚く保護するようになったと伝わります。
長きにわたり、この地を見守っている 大木です。
-----
山の恵み豊かな阿賀で、春に訪れる楽しみが「きのこ狩り」。
「将軍杉」の2キロほど東にある「三川観光きのこ園」では、
1万坪の広大な林の中で、
しいたけやヒラタケなどのきのこ狩りを体験することができます。
天然に近い環境で、ニョキニョキと伸びるキノコ。
林に足を踏み入れると、自然に「ウワァ…」と声があがります。
木々の匂いと、木陰から漏れる光。
森林浴をしながら、いざ「きのこ狩り」。
「いろんな色や形のキノコがあるのね。
なんかこう、見てるだけでテンションがあがってくる!」
ここでは、きのこ狩りのほか、
きのこ料理やバーベキューも楽しめます。
5種類の旬のきのこがたっぷり入った「きのこ汁」、
バーベキューでは「きのこの盛り合わせ」もオーダー可能。
春から秋にかけて、季節ごとのきのこが楽しめます。
-----
阿賀町の中央部、
阿賀野川と常浪川が交わる場所にそびえる麒麟山。
標高194.7メートルのこの山には、たくさんの狐が暮らし、
狐火が見られたと伝わります。
昔の結婚は、夕方から夜にかけて花嫁道中が出発し、
提灯の明かりを頼りに嫁ぎ先へと向かいました。
この提灯の明かりと狐火が重なって見えたことなどから、
「狐の嫁入り」という言葉が生まれました。
阿賀では毎年5月3日、そんな嫁入り行列を再現した
「つがわ 狐の嫁入り行列」が行われています。
全国からの応募で選ばれたひと組のカップルが、
大勢の人に見守られ、厳かな結婚式を挙げるのです。
行列に参加する人だけでなく、介添えや街ゆく人もみな、
顔には狐の化粧をほどこしています。
「まだ明るいうちに出発した花嫁行列。
橋の上で花嫁と花婿が出会って、
そしてこの水上ステージまで、一歩一歩ゆっくり歩いてきた…
幻想的な光景だわ…」
狐火のような松明が水面に輝く中、とこしえの契りを結びます。
-----
越後山脈と飯豊連峰の問に位置する阿賀町では、
あちこちで良質な温泉が湧いています。
麒麟山から阿賀野川を挟んで北側、
「奥阿賀」と呼ばれる場所にある かのせ温泉「赤湯」。
その名の通り、赤褐色の湯。
鉄分をたっぷり含んだ温泉は、「杖忘れの湯」と言われるほど。
「うーっ、熱いお湯ね〜!
体の芯まで温めてくれて、疲れた体をほぐしてくれるみたい!」
窓から見える、木々の緑にも癒されます。
もう一箇所、女性に嬉しい温泉が「美肌の湯 清川高原」。
アルカリ性単純温泉で、とろりとした透明の湯。
しっとりと肌になじみ、湯上りはすべすべに。
嬉しい旅のお土産です。
------
<街歩きパートの曲紹介>
阿賀の町歩きと併せてお届けした曲は‥
M1‥ボブ・ディラン、「風に吹かれて」
M2‥クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイバル、「雨を見たかい」
M3‥ボブ・シーガー、「アゲインスト・ザ・ウィンド」
M4‥ジェイムス・テイラー、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド」
M5‥ジャッキー・デシャノン、「世界は愛を求めている」
そして
M6‥アンディ・ウィリアムス、「ムーン・リヴァー」でした。
<花鳥風月〜旬の言の葉>
四季、時とともに移りゆく春夏秋冬。
そして、自然の流れにそうように存在する、数々の言葉。
彩りのある日本語を、季節の歌とともにお届けする
「花鳥風月〜旬の言の葉〜」
今回、注目するのは…『桜エビ』
日本には日々の暮らしに溶け込み、
心和ませるいくつもの風物詩が1年を通じて巡ってきます。
それらが季節の景色を彩り、風にのって薫り、聴こえ…私達のまわりを包むことで、
趣きのある言葉が紡ぎ出されます。
花鳥風月、季節ごとの草花や生き物、旬の味覚、年中行事、詩まで、
日本の気候風土に寄り添うように存在している数々の言葉を知ることで、
日常生活を心豊かなものにしたいですね。
今回、ご紹介する旬の言の葉は、『桜エビ』。
深海に生息する体長4cmほどの小型エビで、
赤い色素を多く持っているため、カラダが透き通ったピンク色に見えます。
それが桜の花びらの色に似ているところから、桜エビと名付けられました。
日本では静岡県の東部、
伊豆半島と御前崎に抱かれる駿河湾でしか水揚げされません。
駿河湾は日本で最も深いとされている湾であり、まさしく桜エビが住みやすい環境。
湾に面した町・由比は名産地。
100年以上前、由比の漁師がアジの網引き漁をしていたときに
網が深く潜ってしまい、偶然に大量の桜エビが捕れたことが始まりとされます。
今では地域の団体商標として
「由比桜エビ」や「駿河湾桜エビ」が登録されています。
桜エビは体の表面に発光体を持っていて、
この数が多いほど旨みや甘さが増す、と言われます。
外国産と比較すると、駿河湾産は発光体の数が圧倒的に多い…、
つまり旨みがたっぷり。
旬は春と秋の年2回ですが、
産卵に備えて身が太ってくる春の桜エビは特に美味しいとされます。
M1‥松田聖子、「赤いスイートピー」
M2‥アンジェラ・アキ、「サクラ色」
阿賀町の西部、三川地区。
平安時代中期の武将・平維茂によって創建されたと伝わる
平等寺薬師堂があります。
その東隣、山を背に集落を見渡す場所にずっしりと根をおろしているのが、
「将軍杉」と呼ばれる大きな杉の木。
鎮守府将軍であったとされる、維茂にちなんで 名付けられました。
高さはおよそ40メートル、幹周りは19.31メートル。
幹周りでは日本一の大きさ。樹齢はおよそ1400年と言われます。
木の周りにめぐらせたウッドデッキを歩きながら、
複雑に伸びた木を観察。
「根本の近くから、太い6本の幹に分かれて、まっすぐ上に伸びてる…。
この中央の1本は、50年以上前に台風で折れてしまったそうだけど、
やっぱりすごい生命力を感じるわ…」
その昔、村人がこの木を切って船を作ろうと計画したところ、
一夜のうちに木が地面に沈み、
それ以来、手厚く保護するようになったと伝わります。
長きにわたり、この地を見守っている 大木です。
-----
山の恵み豊かな阿賀で、春に訪れる楽しみが「きのこ狩り」。
「将軍杉」の2キロほど東にある「三川観光きのこ園」では、
1万坪の広大な林の中で、
しいたけやヒラタケなどのきのこ狩りを体験することができます。
天然に近い環境で、ニョキニョキと伸びるキノコ。
林に足を踏み入れると、自然に「ウワァ…」と声があがります。
木々の匂いと、木陰から漏れる光。
森林浴をしながら、いざ「きのこ狩り」。
「いろんな色や形のキノコがあるのね。
なんかこう、見てるだけでテンションがあがってくる!」
ここでは、きのこ狩りのほか、
きのこ料理やバーベキューも楽しめます。
5種類の旬のきのこがたっぷり入った「きのこ汁」、
バーベキューでは「きのこの盛り合わせ」もオーダー可能。
春から秋にかけて、季節ごとのきのこが楽しめます。
-----
阿賀町の中央部、
阿賀野川と常浪川が交わる場所にそびえる麒麟山。
標高194.7メートルのこの山には、たくさんの狐が暮らし、
狐火が見られたと伝わります。
昔の結婚は、夕方から夜にかけて花嫁道中が出発し、
提灯の明かりを頼りに嫁ぎ先へと向かいました。
この提灯の明かりと狐火が重なって見えたことなどから、
「狐の嫁入り」という言葉が生まれました。
阿賀では毎年5月3日、そんな嫁入り行列を再現した
「つがわ 狐の嫁入り行列」が行われています。
全国からの応募で選ばれたひと組のカップルが、
大勢の人に見守られ、厳かな結婚式を挙げるのです。
行列に参加する人だけでなく、介添えや街ゆく人もみな、
顔には狐の化粧をほどこしています。
「まだ明るいうちに出発した花嫁行列。
橋の上で花嫁と花婿が出会って、
そしてこの水上ステージまで、一歩一歩ゆっくり歩いてきた…
幻想的な光景だわ…」
狐火のような松明が水面に輝く中、とこしえの契りを結びます。
-----
越後山脈と飯豊連峰の問に位置する阿賀町では、
あちこちで良質な温泉が湧いています。
麒麟山から阿賀野川を挟んで北側、
「奥阿賀」と呼ばれる場所にある かのせ温泉「赤湯」。
その名の通り、赤褐色の湯。
鉄分をたっぷり含んだ温泉は、「杖忘れの湯」と言われるほど。
「うーっ、熱いお湯ね〜!
体の芯まで温めてくれて、疲れた体をほぐしてくれるみたい!」
窓から見える、木々の緑にも癒されます。
もう一箇所、女性に嬉しい温泉が「美肌の湯 清川高原」。
アルカリ性単純温泉で、とろりとした透明の湯。
しっとりと肌になじみ、湯上りはすべすべに。
嬉しい旅のお土産です。
------
<街歩きパートの曲紹介>
阿賀の町歩きと併せてお届けした曲は‥
M1‥ボブ・ディラン、「風に吹かれて」
M2‥クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイバル、「雨を見たかい」
M3‥ボブ・シーガー、「アゲインスト・ザ・ウィンド」
M4‥ジェイムス・テイラー、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド」
M5‥ジャッキー・デシャノン、「世界は愛を求めている」
そして
M6‥アンディ・ウィリアムス、「ムーン・リヴァー」でした。
<花鳥風月〜旬の言の葉>
四季、時とともに移りゆく春夏秋冬。
そして、自然の流れにそうように存在する、数々の言葉。
彩りのある日本語を、季節の歌とともにお届けする
「花鳥風月〜旬の言の葉〜」
今回、注目するのは…『桜エビ』
日本には日々の暮らしに溶け込み、
心和ませるいくつもの風物詩が1年を通じて巡ってきます。
それらが季節の景色を彩り、風にのって薫り、聴こえ…私達のまわりを包むことで、
趣きのある言葉が紡ぎ出されます。
花鳥風月、季節ごとの草花や生き物、旬の味覚、年中行事、詩まで、
日本の気候風土に寄り添うように存在している数々の言葉を知ることで、
日常生活を心豊かなものにしたいですね。
今回、ご紹介する旬の言の葉は、『桜エビ』。
深海に生息する体長4cmほどの小型エビで、
赤い色素を多く持っているため、カラダが透き通ったピンク色に見えます。
それが桜の花びらの色に似ているところから、桜エビと名付けられました。
日本では静岡県の東部、
伊豆半島と御前崎に抱かれる駿河湾でしか水揚げされません。
駿河湾は日本で最も深いとされている湾であり、まさしく桜エビが住みやすい環境。
湾に面した町・由比は名産地。
100年以上前、由比の漁師がアジの網引き漁をしていたときに
網が深く潜ってしまい、偶然に大量の桜エビが捕れたことが始まりとされます。
今では地域の団体商標として
「由比桜エビ」や「駿河湾桜エビ」が登録されています。
桜エビは体の表面に発光体を持っていて、
この数が多いほど旨みや甘さが増す、と言われます。
外国産と比較すると、駿河湾産は発光体の数が圧倒的に多い…、
つまり旨みがたっぷり。
旬は春と秋の年2回ですが、
産卵に備えて身が太ってくる春の桜エビは特に美味しいとされます。
M1‥松田聖子、「赤いスイートピー」
M2‥アンジェラ・アキ、「サクラ色」