アナウンサー松本秀夫が、趣味の釣りの話から、とっておき野球情報までいろ〜んなお話載せます。

12月8日(水)『伝説のパリ駅伝実況』

マラソン・駅伝のシーズン到来。
さてロードレース実況史上最強の伝説はなんといっても 89年のパリ駅伝でしょう。
担当は陸上物の第一人者・深山アナ。

この時の中継は ランナーの横を走る放送車で実況するのではなく、映像を車載カメラから上空のヘリコプター経由で中継ブースに送り、その映像を見て喋るという‥いわゆるセンター方式で行われました。

ところが!当日の悪天候のため、なんとヘリが飛べず!!
レースはスタートしたものの モニターにはなにひとつ映像が来ない!!!

さあ大パニック…と思いきや 深山先輩少しもあわてず放送を開始。
「さあ第一集団はエリザベス宮殿をあとに いまゆったりとした下り坂にさしかかりました…」

なんと先輩は、自ら歩測して作ったコースの地図とストップウォッチだけを頼りに、だいたい 今はこのあたりだろうと 推測してしゃべったのです。
入念な下調べの甲斐あってそのトークは 町や丘、ひとつひとつの角までも情景が手に取るように浮かんで来て…まさか 何も見ないで喋っているとは 誰も気がつかなかったと思います。

あとは中継所ごとの定点画像で順位を確認して それにリポーターの私が彩りを添えて(楽してるなぁ(^_^;…)、放送はつつがなく終了。

放送後 深山先輩に「よくできますねぇ」って聞いたら「やらなきゃしゃーないだろ」って事も無げに話していたのが印象的で…これがプロなんだなぁ…と若き日の私はただただ感心したものでした。

時は流れて15年…あんな芸当やっぱりできる由もない‥(-"-;)
20年のアナ生活、これ以上の難行は みたことがないのであります。