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【宮崎大輔・みやざきだいすけ】ハンドボール 1週目 (2009年6月8日〜2009年6月12日オンエア)


毎週様々なアスリートをゲストにお迎えしてお送りしているスポーツリアルトーク。
この番組ホームページでは放送では触れることができなかった部分も含め、
インタビューの内容をお伝えしていきます。


さて、この週のゲストは北京オリンピック予選で注目を浴びたハンドボールのプリンス宮崎大輔選手です。



【宮崎大輔】
大分県出身、1981年生まれ現在28歳。
大分国際情報高校では2年時にインターハイ得点王
3年時に高校選抜、インターハイでそれぞれ得点王。
日本体育大学ではチームを2年連続でインカレ優勝に導く。
スペイン留学を経験し、2002年実業団大崎電気入団。
日本代表のエースとしても活躍し、北京オリンピック予選では注目を集めました。
今週、スペイン1部リーグへの移籍が決定。世界にその活躍の場を広げます。




スペイン移籍が決定した事について
なかなか決まらない時期もあったので、今はホントにほっとしています「ようやく決まった」と言う感じですね。
スペインで行った入団テストも楽しかったので、この環境なら絶対にうまくなれる、と言うのをすごく感じました。
チームはアルコベンダスと言うチームでマドリードの近くにあるんです。1部リーグ、スペインでは「リーガ・アソバル」と言うんですがそこに所属しているチームです。
ヨーロッパではハンドボールはすごく盛んに行われていて試合はいつも満員。選手にとってもホントに気持ちのいい環境だと思います。
スペインリーグを目指そうと思ったのは、僕が19歳の頃2年間スペインに留学していたんですが、その時は3部リーグと2部リーグしか経験できず、一番トップでやってみたいと思ってました。
本当に念願がかなったという感じです、なにせ8年越しですから。
6月6日に誕生日を迎え28歳になりました、年齢的にも海外へ挑戦するのは今が一番良い時期だと思うので頑張りたいです。
日本人を代表していくので、日本人でもやれるんだ、と言う事。あと身長も173センチなのでそれでもやれるんだ、と言う所を見せたいですね。
リーグの中では本当に小さい方に入るので、向こうのコートに入ると子供が遊んでいるのと間違われますから(笑)




ハンドボールとの出会いは?
小学校3年生の時です。僕は大分県出身で、たまたま僕が住んでいた地域がハンドボールが盛んな地だったんです。
僕が初めてハンドボールを知ったのも、一つ上に姉がいるんですがハンドボールをやっていて僕はその頃スポーツも何もしていなくて、
「あなたも何かやりなさいよ」と言われハンドボールをやる事になったんです。
最初はすごく簡単なスポーツだな、と思ったんですよ。
実はゴールの大きさが今と一緒だったんです、小学生は当然身長も低いですし体も小さいわけですからゴールはガラ空き、シュートを打てば簡単に入ってしまうんです。
それで簡単だと思って「このスポーツをやれば絶対モテる」と思ったんです(笑)
どうしてもハンドボールが盛んなので、朝学校で話題に上るんですよ「あの子のシュートすごかった」と言う風に。
なのでこれはやるべきだな、と思いましたね。
それでも中学校1年生の時にスラムダンクというバスケのマンガが流行りまして、それこそ中学校に朝行くと話題がスラムダンクなんですよ、
それで気持ちも揺れ動いて3カ月ぐらいハンドボールをやめたんです。
その時恩師とも言える先生がいて、職員会議の時に「宮崎にはハンドボールしかないから他の部活には入部させないでくれ」って頼んだらしいんです。
それで部活に入ることができず、ストリートバスケなどをやってでも一人ではつまらなくなってきてハンドボールに戻ったんです。
ホントに先生がいてくれて良かったと今でも思いますね。





最大の挑戦は?
オリンピックへの挑戦です。最初に目指したのは2004年のアテネオリンピックですがこちらは出場できず。
続いて北京も目指しましたが、コチラもダメでした。
皆は「惜かった」と言ってくれますし、僕らの中にも「あとちょっと」と言うのはあるんですけど、でもそれは負けなんで。
北京オリンピック予選で起こった“中東の笛”問題、あれ以降ハンドボールは認知されたというのは感じています。
知らなかった方にも興味を持ってもらえましたし、予選も代々木体育館で行い1万人以上の人が集まってくれました、今までそういう事はなかったですし、そういう意味では知ってもらえたかな、と思います。
でも最大のライバル韓国には20年近く勝てていないんです、そこをクリアしない事にはオリンピックはないのでひとまずの目標ですね。
自分の中ではロンドンオリンピックにむけてスタートしているんで、まずは個人個人のレベルアップ、どれだけ個人を鍛えていけるか、そしてそれをどこまでチームに還元できるか、それで全く違ってくると思うのでまずはスペインで自分と言うものを磨いていきたいと思います。




スペインへの挑戦は?
大学の時に2年間バルセロナにいました。当時は初めての海外ですし、初めての一人暮らし新鮮でしたし、不安でした。
スペインでのすごく大変でしたね、ヨーロッパはハンドボールが有名なスポーツ。ハンドボールをする上で“日本人”であると言うのは「誰だ?」と言うものなんです。
なので最初にコートに立った時はボールが回ってきませんでしたし、みんなとコミュニケーションもとれませんでした。
試合に出て1点決めるまでは周りは「どんな選手なんだ?」と言う感じでしたから、その試合が終わった後は「飲みに行こう」と言った風に声をかけてもらえるようになったんですがね。
ホントに最初は身長も173センチですし、日本人はどうしても童顔なんで「中学生か?」みたいな反応でした
それでも当時は意地になってがむしゃらになってやっていました。
ヨーロッパのお客さんはハンドボールをよく知っているし見方も玄人なんです、だからプレーが悪ければその日街を歩けないようなところ。
逆に良ければ、例えばパン屋さんで「昨日はよかったわね、パン1個持っていきな!」と接してくれるんです、それがプレッシャーにもなってしまうんですがね(笑)
その環境に8年ぶりに戻れるので今は9月から始まるリーグが待ち遠しいです。




宮崎選手のプライベートは?
趣味は散歩と買い物です。僕は九州の大分出身なので東京の街は知らないんです、そこで散歩をして見て歩くのが好きなんです。
なのでオフは家族と散歩がてら色々な景色を見たりする事が多いですね。
今うちの娘は3才と半年です、ちょっと僕に似てすごくわがままなんですけど(笑)全体的には嫁に似ているんですが性格だけどうも僕に似ているんです。
子供とは友達感覚で接していますね、子供も僕の事を友達感覚で接していると思います(笑)
いっつも走りまわっているというか、嫁からすれば2人の子供ができたと言う感じで、2人でいっつもはしゃいでいます。
そんな中でもボール遊びが多いですね、ハンドボール、サッカーなどいろいろ興味を持ってくれます。
娘は僕がハンドボールをしているというのもわかっていてスペインにも一緒に行きます、
これからの家族の人生がかかっているので下手なプレーは見せられません。





お話を伺って
爽やかな笑顔で登場してくれた宮崎選手。
ハンドボールをぐっと身近にした立役者だけに、
とても気さくにハンドボールの魅力、
そしてその道にかける思いを語ってくださいました!

先のオリンピック予選での悔しさは、
もう次のオリンピックへの起爆剤になっているとか。

新天地、スペインのプロリーグでのご活躍、期待してます。 
Buena suerte!!(幸運を!!)

(政井マヤ)



政井マヤ
パーソナリティ:
政井マヤ
メキシコ生まれの元フジテレビアナウンサー。フジテレビ時代には、スーパーニュース、ワッツ!?ニッポンなど情報番組を主に担当。2007年3月に俳優の前川泰之さんと 結婚、女児を出産。2008年からスポーツリアルトークのパーソナリティを務めている。
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