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【宮崎大輔・みやざきだいすけ】ハンドボール 2週目 (2009年6月15日〜2009年6月19日オンエア)


毎週様々なアスリートをゲストにお迎えしてお送りしているスポーツリアルトーク。
この番組ホームページでは放送では触れることができなかった部分も含め、
インタビューの内容をお伝えしていきます。

さて、この週のゲストは前週に引き続き、
北京オリンピック予選で注目を浴び、ハンドボールのプリンス宮崎大輔選手。
スペイン移籍が決定したばかりの宮崎選手の気になる素顔に迫っていきました。



【宮崎大輔】
大分県出身、1981年生まれ現在28歳。
大分国際情報高校では2年時にインターハイ得点王
3年時に高校選抜、インターハイでそれぞれ得点王。
日本体育大学ではチームを2年連続でインカレ優勝に導く。
スペイン留学を経験し、2002年実業団大崎電気入団。
日本代表のエースとしても活躍し、北京オリンピック予選では注目を集めました。
今週、スペイン1部リーグへの移籍が決定。世界にその活躍の場を広げます。




人生で一番大きな出会いは?
人生の色んなところに様々な恩師がいてその方たちです。
その中でも特に印象が強いのはやはり中学の時の恩師です。
一度ハンドボールをやめたんですが、その時ほかの先生方に色々と声をかけて僕を違う部活には入れないようにしてハンドボールの道へ戻してくれましたから。
でも、僕は当時その事を全く知らなかったんです、入部届けを出しに行っても「お前にはハンドボールしかないから」と言われてしまい、頭の中は???状態です。
初めて知ったのは大学生の時、休みで大分に戻り先生の家に呼ばれた時、飲み会になり僕の友達がポロっと言っちゃったんです。
周囲は当然の事実だったんですが、僕だけ知らなかったので「えっ!そうだったの!!」と言う感じで、その時、長年の謎が解けたのとそこまで思われていた事が嬉しかったですね。
妻との出会いも大きいですね、妻とはスペイン留学中の時いったん日本に帰って来た時、しかしまだ後1か月スペインでの留学期間があったんです。
しかも、それがスペインにもどる前日。しかし出会ったときピーンと来て「この人だな」と感じました。
それで一度スペインにいる時に告白したんですが振られたんです「まだ一度しか会ってないし」と。
初めて会った時点で、この人を手放したらどこかに飛んでいくな、と思ってまして、だから告白も焦って早まってるんですよね(笑)
でも「まだ一度しか会ってないし」の後「あなたのことをもっと知りたい」と言われたんです、それでピーンときましたね、2度目のピーンです(笑)
それでスペインから日本に戻ってきて成田空港についたら、なんと彼女がいたんです!この日に帰るとは伝えていたんですが時間は教えていなかったのに!
それにすごく感動してしまって3度目の「この人しか居ない!」と言う感じになりましたね。




ハンドボール人生で一番の挫折は?
日本リーグ大崎電気に入部して2年目ぐらいですかね。
それまで2年間ぐらいただただハンドボールをやっていたんで、その時までは「なんで悪いんだろう?」と言う所で終わっていたんです。
悪いところから変化出来ていなかったし、自分を知らなかったんです。
そこで大きな壁にぶつかり、自分をどんどん変化させないとこのままではまずいと思いましたね、大きく変えていかないとこの先は無いな、と。
その時に僕がやったのは、他のスポーツをやってみるという事です、バスケ、バレー、アメフトなど。
全く違うスポーツでもヒントが落ちているんです、まずは観に行くんです。
バスケだったらノールックパスだったり、バレーボールだったらなぜあんなに飛べるんだろう?と思いジャンプの仕方をじっくり見たり、
アメリカンフットボールでは、なぜあの人たちはあんなに簡単にするする人を交わせるんだろう?ぶつかっても進んでいけるあの力は何だろう?と思って、
でも見てるだけではそれがわからなくてやってみようと思い、アメフトではお願いしてあるチームに入らしてもらって一緒に練習させてもらいました。
やはり自分でやってみて学んだものは大きかったです、もっともっと上に行けると思いましたね。
最近ではボクシングのチャンピオン内藤大助選手と練習をして発見がありました。
ボクシングの選手はパンチを打つ前一度後ろに下がるんです、そうすると僕のガードも下がるんです、
でもこれはハンドボールに使えるな、と思いました。
僕の相手は190センチ台がざらなんですが、身長の低い僕がさらに低くなれば、相手も低い体勢を取るんです、
その時に上からシュートを打てる隙ができるんです。
これからも常にいろんなところから、ヒントを探していきたいですね。




ハンドボールはケガも絶えないとお聞きしましたが?
非常に多いです。僕は走っていてけがになるという事が多いんです、一度弁慶、すねの骨ですがそこが疲労骨折で折れた事があるんです。
ちょうどそれを知ったのが北京オリンピック予選の3か月前だったんです。
治る可能性があると言うのが3か月だったんですが
アテネオリンピック予選も負けて悔しい思いもあったので、何が何でも出たいという気持ちが強かったんですかね、1か月で治りました。
手術終わって2日目で歩いていましたから。
でも体には今、2本ボルトが入っています、すねと足の小指の付け根に1本。
日本ではないんですが海外だと飛行機の金属探知器がなってしまう事があって、説明のしようがなくて大変なんです。
ハンドボールのジェスチャーをして「アイプレイハンドボールプレイヤー」と言うしかないんです(笑)
そこを突破したのは試合で突破する以上にすごいなと思いました(笑)




マイチャレンジソング
最近集中したい時に聞く曲はGacktさんのJesusです。以前Gacktさんと対談をした時、いろいろ話していくうちに音楽の世界の話をしてくださって、スゴイ人だな、と思いましてどんな人か気になったんです。
面白いですし、優しいですし、それで曲を聞いたらそれだけで惚れてしまうという感じで。
試合前車の中で聞く事が多いんですが 、それでテンションを上げてから試合に臨むことが多いですね。
他に思い出の曲と言う意味ではMR.CHILDREN名もなき詩は印象深いですね。
最初にスペインに行ったとき、一人ぼっちの時によく聞いてましたねウルウルしながら。今でもこの曲を聞くとあの時一人ぼっちだったなと言う事を思い出します。
でもホントにあの時はこの曲に励まされました。




今後の大きな目標は?
今までと変わらず前進あるのみで、がむしゃらになってスペインリーグを戦っていきたいなと思います。
スペイン一部リーグのアルコベンダスと言うチームで戦うのですが、スペインの方では下位の方、しかし選んだ理由でもあるんですがその分出場のチャンスが多いですし若手の多いチームなんです、
そこで一緒にやることでまた新しい気持ちも出ると思うので、チームを引っ張る存在になれたらいいな、と思いますね。
まずはプレーを見せる事が重要だと思うので、とにかく試合に出たいですね。
ポジション的に僕は司令塔なのでよりしゃべらなくてはいけないのでスペイン語も頑張りたいですね。
長いスパンでの目標は2年と少ししたらロンドンオリンピック予選も始まります、2年と少しと言うと長いようで短いと思うので1日1日を大切にしてどれだけ自分を伸ばしていけるか、
あとハンドボールを“知る”という事も大事だと思うのでそちらも考えていきたいです。
ハンドボールの魅力は、走る捕る投げるという3つの要素が強調されているスポーツである事はもちろんですが、
コートの上には7人立つのですが1人1人がスターになれるどのポジションがMVPを取れるかわからないスポーツなんです。
ポジションによってプレイスタイルも様々、シュート1つでもみんな違いますし沢山の可能性があるスポーツ。
とっても軽く言うならどのポジションでも目立ちますし、どのポジションでも“モテる”スポーツなんです(笑)
とにかく、スペインでは日本を代表して日本人選手でもできるんだ!と言う所をアピールして目立ってきたいと思います!





インタビューを終えて
少年時代のモチベーションは『モテる』ということだったという宮崎選手。
その目標をじゅうぶんに発揮して、多くの女性ファンも惹き付けていますが…
そんな『王子様』の心を奪ったステキな奥様との馴れ初めや、猛アタックまで語っていただいちゃいました。

今度こそオリンピックの切符をつかむ為に、スペインに出発されるとのこと。
奥様とお嬢さんと一緒にステキな日々をお過ごしください!!
学生時代のスペイン留学は『さみしかった!』とおっしゃってましたが…もうさみしくないですもんね(笑)。

スペインでのご活躍の便りをお待ちしています!!


(政井マヤ)



政井マヤ
パーソナリティ:
政井マヤ
メキシコ生まれの元フジテレビアナウンサー。フジテレビ時代には、スーパーニュース、ワッツ!?ニッポンなど情報番組を主に担当。2007年3月に俳優の前川泰之さんと 結婚、女児を出産。2008年からスポーツリアルトークのパーソナリティを務めている。
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