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【神子島みか・かごしまみか】レーシングドライバー (2009年7月27日〜2009年7月31日オンエア)


毎週様々なアスリートをゲストにお迎えしてお送りしているスポーツリアルトーク。
この番組ホームページでは放送では触れることができなかった部分も含め、
インタビューの内容をお伝えしていきます。
先週のゲストは、レーシングドライバーの神子島みか(かごしまみか)選手でした。
レースだけでなく人気雑誌モデルとして活躍する神子島選手にお話を伺いました。


【神子島みか・かごしまみか】
東京都出身、1986年生まれ現在23歳
レーシングドライバーの父を持ち、子供の頃からカートで活躍
2004年にA級ライセンスを習得後、着実にステップアップ
さらにギャルファッションに身を包んだレーサーとして話題を呼びました。
昨年はフォーミュラチャレンジ・ジャパンに挑戦。
今後の活躍が期待されるレーシング界のニューヒロインです。



【フォーミュラーレースについて教えてください】
その名のとおり、フォーミュラーカーのレースです。F1のように体やタイヤがむき出しで、葉巻にタイヤがついたような車です(笑)
今は、その中の『スーパーFJ』と言うクラスで戦っています。『F-1』からは4個ぐらいしたなんですけど、国内でいったら『フォーミュラーニッポン』が一番上にあって『F3』があって、『フォーミュラーチャレンジジャパン』と言うのがあって、そのまた下なんです。
それでもサーキットによりますが、最高時速で230か40キロ近く出ます。
 その中で女性のドライバーは?
なかなか見かけないですね、いても私のように派手ではないので(笑)ちょっと派手なレースクイーンみたいに思われた事もありました(笑)

【レースとの出会いは?】
父親がレースをやっているので、8歳の時にレーシングカートに乗ったのがきっかけです。
妹がいるんですが、私が結構スパルタで鍛えられてるのを見て「やりたくない」と言ったみたいです(笑)
初めてカートに乗った時は緊張しすぎて、アクセルを踏んだ足が固まってしまい、そのまま突っ込んでしまいました。シートベルトがないのでカートから体ごと放りだされましたね。
それが午前中だったんですけど、午後になったら母親と父親が「もう一回乗ってみようか?」と言ってきたので「この人達は鬼だ」と思いましたね(笑)
でも、なんだかんだで母は私のレース前に胃薬を飲んでいるみたいです。
当時の練習は週一回は必ずで、雨が降ったら学校を休んでカートを練習しに行ってました。
体力トレーニングも毎朝5キロ走って、腕立てと腹筋をやってそれから学校に行ってました。
それで学校の勉強が追い付かなくなったので、途中から朝のトレーニング→学校→塾と言った感じでやっていました。
大変そうと思われますが、自分の中では「仕事」と思ってやっていましたね。
 ギャルメークはいつ頃から?
それで男の子に混ざってカートをやって年間チャンピオンなどもとったりしてたんですが、やはり中学校に入ったくらいから「女の子」としてもうちょっと生きたいかなと思いだすようになりました。
小学校のころは安室さんに憧れて眉毛なんかも剃ってなくなっていましたし、中学に入ってからはヤマンバギャルみたいになってました、サーキットではスッピンなんですが日焼けしてるので
「なんでお前はそんなに焼けてるんだ?」って言われて「庭で昼寝してたら焼けました」って言ってましたね(笑)
でもその2重生活が苦しくなってきてしまって、女の子でいる方が楽しくなって一回レースをやめてしまったんです。
それで3年間普通の生活をしていたんですがやはり物足りなくなってきてしまって、その頃同い年ぐらいで一緒にカートをやっていた子の活躍とかをテレビで見たらわからないんですけど涙が出てきてしまって。
それに親が気付いたらしくて「もう一度乗ってみないか?」といわれ、一度乗ったらダメでしたね、もう一度走りたいっておもいました。
その時フォーミュラーに上がったんですけどポンポンと勝つことができて優勝できたので「これは続けないとダメだな」と思いました。

【最大の挑戦は?】
去年・今年の2年間ですね、自分にとってつらい時期でもあったんで。
去年は今乗っているカテゴリから一個あげたんです、でもボロボロで全くいい事がなくて、今まで子供の頃から結果はついて来たので余計にそう思いました。
それで去年の7月くらいに「もう今年で辞めよう」と思ったんです。
でも「辞める」と言う話をしに行く時に、その前にちょっと時間があったので渋谷で買い物をしたんですが女の子たちの中を歩いていたら何となく冷静になって「もう一年やろう」って思ったんです。
日常では味わえない「レースの刺激」って特別なんだなって思いました。
ですが、去年の状態で去年のクラスでやっても同じなので一回クラスを下げてもう一度基礎をやりなおして再びチャレンジしようと思って『スーパーFJ』で走っています。
それでサーキットごとにコースレコードがあるのですが、それも更新出来たりして速さはできてきたのかな、と思います。
それにここ最近走りが変ったとよく言われるんです、まえは闘争心むき出しと言う感じで荒削りだったらしいんです、ですがいろいろリセット出来た後は「走りがきれいになった、スムーズにキレイに早くなった」と言われたんです、だから「少し大人になったのかな?」と思いましたね。

【マイチャレンジソングは?】
最近はレディーガガさんのポーカーフェイスをレース前に聞いて踊っています。結構大きな音で聞いてるので、周りは「またやってるよ」という目で見ているみたいです。
レース中は歌う事もあります、例えばトップを走っているときは冷静さを保たなければいけないのでshelaさんの曲を歌ったり、2番手を走っていてトップに追いつくぞ!と言うときは浜崎あゆみさんの曲を歌ったりします、コーナー中は息が吸えなくなるので歌えないんですけどね。
 雑誌・小悪魔agehaのモデルで注目もされていますがきっかけは?
友達がagehaのモデルをやっていて、写真をスタッフに見せたら電話がかかってきて、それからですね。
意外と思われるかもしれませんが結構恥ずかしがり屋で表に出るのは得意な方ではないので最初は「一回だけ」と思っていたんです、それで将来自分に子供が出来た時に「これママだよ」って言えるようにと思って一冊だけの予定だったんですけど、気付いたら2年半たっていました。
キレイにメークしてもらって髪もセットして撮影をした後に、agehaのモデルの子たちとご飯に行ったりするのが楽しいんです、学校のクラブ活動みたいな感じですね。
それにこの前、agehaを読んで私の事を知ってそれからレースに興味がわいた、と言った手紙をもらったのでそれは凄く嬉しかったですね、思わず涙が出てきてしまいました。

【今後の目標は?】
今のクラスからどんどん上がって行って、将来的には『フォーミュラニッポン』という国内最高峰のカテゴリには上がっていきたいと思います。何年かかるかわかりませんが、5年以内にはいきたいです。
まだ、フォーミュラーニッポンを走った女性はいないので第一号に是非ともなりたいですね。
今年の目標は、結果は大事なんですが去年上のクラスに行ってダメだったところを補うために戻ってきたので、そういう自分の足りないところを埋めていきたいですね。
やり直さなきゃいけない事が去年ダメだったからこそ見えてきて、それに気付かずに上のクラスに行っていたらもっともっと苦労すると思うので、今のうちにやっておこうと思いました。
 最後に、将来はどんな女性になりたいですか?
レースが自分の中で一番なので、レースをやりながら女性としてもしっかり出来るような何かに偏らない人間になりたいですね。


インタビューを終えて
数少ない、女性のレーシングドライバーでありながら、
あの人気雑誌『小悪魔ageha』のモデルでもある…インタビュー前から「どんな23歳かしら?!」
とお会いするのが楽しみでもあり、ドキドキでもあったのですが…

お話してみると、なんともしっかりしたお嬢さん。

時速230キロ超で闘うレーサー…やはりただものでない精神力と尖った強さを感じました。

まだ23歳。みかさんのこれからの10年がとても楽しみです。
多くのファンを開拓しながら、挑戦を続けられるのでしょうね。
(政井マヤ)



政井マヤ
パーソナリティ:
政井マヤ
メキシコ生まれの元フジテレビアナウンサー。フジテレビ時代には、スーパーニュース、ワッツ!?ニッポンなど情報番組を主に担当。2007年3月に俳優の前川泰之さんと 結婚、女児を出産。2008年からスポーツリアルトークのパーソナリティを務めている。
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