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【高橋みゆき・たかはしみゆき】元・バレーボール全日本 (2009年8月31日〜2009年9月4日オンエア)


毎週様々なアスリートをゲストにお迎えしてお送りしているスポーツリアルトーク。
この番組ホームページでは放送では触れることができなかった部分も含め、
インタビューの内容をお伝えしていきます。
先週のゲストはバレーボール元全日本の高橋みゆきさん。
今年6月に所属チームを退団し、現在新たな道を模索中の高橋さんにじっくりお話をお伺いしました。


【高橋みゆき】(たかはし・みゆき)
山形県出身、1978年生まれ。
山形市立商業高等学校時代春高バレー出場。
高校卒業後1997年、Vリーグ・NECレッドロケッツに入団。
2000年全日本入りしアテネ、北京と2度のオリンピックに出場。
2005年シーズンからイタリア・セリエに移籍し2シーズン活躍。
今年6月に所属していたNECレッドロケッツを退団。





人バレーボールとの出会いは?
小学校一年生の時です、父がスポーツ少年団の監督をやっていたので、あと兄もバレーボールをやっていたので一緒について行ってやっていました。
最初はもちろん何もできませんが、それが出来るようになるのが面白かったです。練習自体は厳しかったんですが一番純粋にバレーボールを楽しんでいた時期ですね。
 〜どれぐらい厳しかったんでしょうか?
家の親は結果よりも内容を重視するタイプで、勝っても内容が悪かったら「外に行け!」と言われ砂利の上とか砂の上でレシーブなどしていました。
でも、家に帰ったらバレーの事は一切話す事がなかったので、メリハリと言うかそういうのがあってよかったと思います。
それでも当時はオリンピックに出るなんて思ってもいませんでした。もちろん『夢』としては持っていたんですが身長も170センチと小さかったので、ホントに周りやチームメートの支えがあったという事を実感しています。



最大の挑戦は?
2005年シーズンからイタリアに行ったという事です。海外に興味を持ったのはその4〜5年前で、ずっと頭の片隅に行きたいという思いがあったんです。時期的にも2004年のアテネオリンピックが終わった後でそこから4年間と間が開くのでタイミング的にもいい時期だな、と思いました。
日本でもたくさん学ぶことはあったんですが、やはり全日本で色んな国の方と試合をしていく中で「常にレベルが高い中で戦っていきたい」と言う思いが生まれ、そうすると海外でやるのが一番ベストではないかと思いました。
しかし、最初は言葉も違いますし、環境も違いましたし、バレーボールのスタイルも全然違いましたので、「大丈夫かな?」と思いましたね。しかし自分が決めてやってきましたので当然「逃げる」という選択肢もないわけなのでコレは楽しんでやるしかないな、と思いました。
なので苦しい反面一日一日が本当に新鮮な気持ちでバレーボールをしていましたし、イタリアと言う所はメリハリがしっかりしているのでバレーボールをするときは本当にケンカをするぐらい真剣にしますがオフの時はみんなで海に行ったり騒いだりして、そのメリハリが私にはちょうど良かったみたいです。
でもイタリアの選手からも「なんでそんなに笑っているの?」とか「アニメのキャラクターのようだね」と言われ「日本人のおしとやかなイメージは全く無い」と言われてしまいました(笑)それはすごい嬉しかったんですけどね。


一番の壁や挫折はは?
壁や挫折は無い、と言うか、絶対に一年に一度はくるものなのでそれを壁や挫折と思うのは違うかな?と思っていました。
それでも一番最初に全日本には行った時はまだそんなに強い心もなかったんです、そのとき一番最初に行った試合がロシア戦。
当時のロシアには2メートルの選手が3〜4人いまして、日本で経験した高さやパワーとは全く違う感じで自分が今まで通用してきたプレーは全く通用しなくなり「私どうしたらいいんだろう?」とゆう状況になりました。
その時、先輩であったり監督が「その身長でお前は何をしなければいけないのか?」と言う事を問いかけてくれ乗り越えるきっかけになりました。
それで次の日も同じくロシア戦があって、本来出る予定だった先輩がいたのですがケガをして出られず、その先輩も身長が172センチぐらいで試合が終わった後色々と話してくれ、さらに翌日の試合でロシアに勝つことが出来たんです。
本当に2日間で全く出来なかった自分と、何をすればいいのかわかった自分がいて、自分の身長ではパワーや高さで勝負してもかなわないのでその分技術で相手の嫌がる事をどんどんしていかなくてはいけないと思えるようになりましたね。


マイチャレンジソングは?
バレーボールをしているときは試合に集中するために聞いているという感じでしたので、そういう意味で現役中に「特にこれ!」と言う一曲はなく、決めていませんでした。
それで今は時間もあるので同じ事務所である東方神起のライブに行かせていただくこともあり、その中でもどうして君を好きになってしまったんだろうと言う曲があり、深い意味はないんですけどもこの曲が一番好きです。
今は現役の反動なんでしょうか?そういうバラードを聞いてしんみりしていますね、選手時代はバラードなんて聞いていなかったので。
 〜本日も白のスカートで本当に女性らしい感じですが、選手時代もこういったオシャレはしていましたか?
移動が多かったので、こんな恰好で飛行機に12時間とか乗れないので、TシャツにGパンなどになっていましたよね、本当にバレーボールしかしてこなかったのでオシャレでもやれることは何でもやりたいと思ってます。
他には、いろんなスポーツを見たり格闘技を見に行ったりすることも多いです。「この人こういうときどういう気持ちでいるんだろう?」と選手の気持ちにもなりながら考えて見てしまうんですが、それでも凄く新鮮に楽しくいろんなモノを見させていただいています。


今後の目標は?
今までずっとオリンピックと言う大きな目標でやってきて、それがいま一段落して心や体を休めているところなので、今は「次はどうしよう」と言うものが全くないので色んなお仕事をやりながら何か新しいものを見つけられたらいいな、と思っています。
それでも物心ついた時からずっとバレーボールをやってきて、それは切り離せるものではないので子供達にバレーボールを教える事はやっていけたらな、と思います。
小さいころはホントにがむしゃらにやっているだけだと思うんですけど、キツイ練習などいろいろあるんですが、そんな中でも「ホントはバレーボールは楽しいんだ」と言う事をわかって欲しいのでそれを伝えたいですね。
それと、こうしてラジオに出させていただいたり、テレビに出させていただいたりと言うお仕事も頂いていますが、それは今まで全く経験したことがない世界でそれは自分にとってものすごく勉強になっているので本当にありがたいですね、今はホント毎日が楽しいです(笑)



インタビューを終えて
キラキラと輝き、綺麗にアートが施された手の爪が、高橋みゆきさんの『今』を物語っているような気がしました。選手時代は出来なかった爪のお洒落。同じ年頃の女性なら、誰もがやっている当たり前のこと…そんな自由を存分に謳歌し、充実している毎日が伝わってきました。

一時間、お話をうかがっても、高橋さんのほんの一部しか分からない…そんな手強さを感じたインタビュー。”選手”という言葉だけではくくり切れない、型にはまらない、そんな個性と”自由”を持っている女性。

これからどんな活躍をされるのか…きっと”自由な”発想で次のステップを踏まれるのでしょうね。

現在はタレントとして活躍されいますが、”引退”はしていないという高橋選手。また、爪を短くそろえてコートに立っている…そんな姿も見ら
れるのかも知れません。もしくは、さらに可憐になってテレビで活躍されているのかも。もしくは…??

これからの活動もとっても楽しみな高橋みゆきさんでした!!

(政井マヤ)


政井マヤ
パーソナリティ:
政井マヤ
メキシコ生まれの元フジテレビアナウンサー。フジテレビ時代には、スーパーニュース、ワッツ!?ニッポンなど情報番組を主に担当。2007年3月に俳優の前川泰之さんと 結婚、女児を出産。2008年からスポーツリアルトークのパーソナリティを務めている。
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