リポビタンDプレゼンツ スポーツリアルトーク

今週のゲストは?
前回のゲスト バックナンバー

【廣田遥(ひろた・はるか)】トランポリン女子日本代表 (2010年1月11日〜15日オンエア)


毎週様々なアスリートをゲストにお迎えしてお送りしているスポーツリアルトーク。
この番組ホームページでは放送では触れることができなかった部分も含め、
インタビューの内容をお伝えしていきます。
先週のゲストはトランポリン女子日本代表の廣田遥選手でした。


【廣田遥】(ひろた・はるか) 
大阪府出身、1984年生まれ現在25歳。
小学校6年生からトランポリンをはじめ
キャリアわずか3年で中学3年時に全日本ジュニアで3位入賞。
高校2年時に全日本選手権に優勝すると
その後も全日本選手権を制し続け現在9連覇中。
オリンピックには2004年アテネ、2008年北京と2大会連続出場。
現在、名実ともに日本女子ナンバーワンと言えるトランポリン選手です。




【廣田選手とトランポリンの出会いは?】
小学校6年生になる春休みにオーストラリアにホームステイに行ったのですが、ホームステイ先のお家の庭に遊び用のちょっと小さめのトランポリンがあってそこで飛んだのがトランポリンとの出会いになります。
今でも、その時の浮遊感や楽しいという感覚を覚えています。
もともと器械体操をやっていたのですが、トランポリンでこれだけの高さを跳ぶことができたらもっともっと回転できるんじゃないかな?と思いました。
 〜でも最初から一回転とかできないですよね?
いや、すぐに一回転やってましたね(笑)
 〜その後日本に戻ってきてどのようにトランポリンを始めたのでしょうか?
帰国してすぐに“トランポリンの競技があります”といった内容のテレビ番組を見たのがきっかけです、それを見て競技であるのだったらやりたいと思って母に教室を探してもらって見学をさせてもらってその日のうちに入部をしました。小学校1年生から4年生まで器械体操をしていましたが、ホームステイをしていた当時は何もやっていなかったので。
初めは週4回で通っていたんですが、大学生になったぐらいから週6回になりました。
 〜トランポリン競技で一番思い出深い大会は?
中学校3年生の時に全日本ジュニア選手権と言う大会に出たのですけど、その時に進路でこの先高校に進んでもトランポリンを続けるか続けないかで悩んでいた時に初めて表彰台に乗る事が出来たんです。それで「ああ、続けよう」と強く思ったので、この大会が一番思い出に残っています。


【最大の挑戦は?】
アテネオリンピックです。アテネ・北京と2大会に出させてもらいましたが、アテネは初めてオリンピックだったのでより大きい挑戦だったと思います。
やはり全てが初めてだったのでそこに賭ける思いと言うのが大きかったですね。
 〜想像していたオリンピックと、実際に演技をしてみたオリンピックはどう違いましたか?
オリンピックの競技が始まった時に、始めて「楽しい!」と感じることができたのがアテネオリンピックだったのでそういう思いが強いですね。
緊張よりも、嬉しい、楽しい、と言う思いの方が強かったですね。
体育館の大きさや観客の数も全然違うんです、独特な雰囲気と空気がある大会です。
そして結果も、入賞を目標にしていて7位入賞できたので目標を達成できた試合です。
 〜なにかオリンピック前と後で変った事はありましたか?
大きな舞台の中で自分の実力が出せたという自信と、トランポリン競技はマイナーな競技と言われてきたんですけど、そのころから認知度が上がってきたのを感じて嬉しかったですね。
オリンピックに出る前は「トランポリン競技って何?」と言う感じだったんですがオリンピック後には「こう言うところを競うんですね」とわかってもらえたので認知度も上がったことを実感しました。


【今までに経験した大きな壁・挫折は?】
去年の北京オリンピックです。目標にしていたのが決勝進出だったのですが直前に怪我をしてしまってその目標を達成できなかったと言うのが、挫折と言うか自分の中で一番大きな出来事でした。
アテネの頃から見据えていた大会だったので、4年間の思いや道のりが凄い大きく精神的に立ち直るのに少し時間がかかってしまいました。
 〜その怪我はいつごろに?
オリンピック直前合宿の出発する10日くらい前にアクシデントで怪我をしてしまったんです。でも怪我をしてしまってもどうしても出たかったので、トレーナーの先生とかに無理を言って「絶対飛べるように治してください!」とお願いして皆さんのサポートのおかげで本番では跳ぶことができたんです。
本番前の練習までは一度も通して跳ぶ事が出来なかったんですけど、本番一本だけはきちっと通すことができて皆さんの応援のパワーを本当に実感しましたね。
難度点は下げて飛んだので結果は出ませんでしたが、最後まであきらめずに頑張れたという事は今後の競技生活に大きくつながっていくと思います。


【廣田選手にとってのマイチャレンジソングは?】
ダニエルパウターベストオブミーと言う曲です。北京オリンピックが終わってからよく聞いていました、この曲を聴くとすごくリラックスできるんです。
北京オリンピックでは心技体とも本当に様々なことがあったので『気持ちを落ち着かせたい』と言うのがあってよく聞いていました。

 〜プライベートの質問になりますが、廣田選手の趣味は?
買い物が多いです。普段ジャージばっかりなので、おしゃれをして買い物に行くのが楽しみです。
 〜格闘技観戦もお好きなんですよね?
はい(笑)
〜好きな選手とかは?
ロシアのヒョードル選手が好きです。戦っている時のあの真剣なまなざしがや命をかけて戦っている姿がカッコいいんですよね。


【最後に今後の目標をお願いします】
世界で常にファイナリストになる事です。ロンドンオリンピックもそうなんですが、まずは一年一年を大切にしてからロンドンにつなげていけたらいいと思います。
 〜今、世界との差はどのように感じていらっしゃいますか?
世界で戦っていくには、難度点が私には足りないのでどんどん難しい技を演技に組み入れていきたいと思います。
そしてそれを『いかに安定性をつけて演技点を出すか』と言うところがポイントになってきます。
姿勢に関しては世界から評価していただいてるのを去年の世界選手権で実感することができたので、あとは難度点をいかに出すかだと思っています。
 〜今週は終始楽しそうに語っていただいていますが、やはりトランポリンは楽しいですか??
大変なこともたくさんありますがやはり楽しいという思いが根底にあるので大変だからどう、と言う風には思わないですね。
 〜トランポリンの普及と言う事で何か思い描いている夢はありますか?
競技だけではなくレクリエーションとして楽しめますし、体力をつけるのにも役立てられるので、いろんな分野でトランポリンを使っていただけたらな、と思います。



インタビューを終えて
可愛いアスリート…この番組での何人も来て頂きましたが…これまた可愛い!!廣田さん。

屈託の無い、チャーミングな笑顔。国内では9連覇というまさに「女王」。しかし、跳ねるような瑞々しさは妖精・ティンカーベルのよう。ティンカーベルの羽を動かすかくれた強さ、そこは謎のままでしたが…とてつもない原動力があるんでしょうね!!これからのさらなる活躍、期待しています!
(政井マヤ)


政井マヤ
パーソナリティ:
政井マヤ
メキシコ生まれの元フジテレビアナウンサー。フジテレビ時代には、スーパーニュース、ワッツ!?ニッポンなど情報番組を主に担当。2007年3月に俳優の前川泰之さんと 結婚、女児を出産。2008年からスポーツリアルトークのパーソナリティを務めている。
On Air Time
ニッポン放送
(月)〜(金)17:32〜17:37