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【青木宣親・あおき のりちか】プロ野球 東京ヤクルトスワローズ(2010年4月19日〜4月23日オンエア)


毎週様々なアスリートをゲストにお迎えしてお送りしているスポーツリアルトーク。
この番組ホームページでは放送では触れることができなかった部分も含め、
インタビューの内容をお伝えしていきます。
先週のゲストは東京ヤクルトスワローズの青木宣親選手です。
ミスタースワローズ!そして日本屈指の安打製造機ともいわれる青木選手にたっぷりお話を伺いました。


【青木宣親・あおき のりちか】
宮崎県出身、1982年生まれ 現在28歳。
宮崎県立日向高等学校から早稲田大学を経て
2004年ドラフト4位でヤクルトスワローズ(当時)に入団。
プロ入り2年目の2005年にレギュラーをつかみ、
その年イチロー選手以来2人目となる200安打を達成し首位打者と新人王に輝く。
日本代表としても2006年2009年とWBCに2大会連続で出場し2連覇に大きく貢献。
今シーズンから「ミスタースワローズ」の代名詞ともいえる背番号1を背負いチームを引っ張ります。






【青木選手と野球との出会いは?】
元々兄が野球をやっていてそれに着いて行ったような感じでした、
それが幼稚園ぐらいの頃ですかね、物心つくころにはボールには触っていたと思います。
正式に野球チームに入ったのは小学校1年生の時なんですけど、家からすぐの公演でやっている少年野球チームで本当に自然と入った、と言う感じですね。
 〜小学生の頃のポジションは?
全部やりましたよ、最初はライトから入ってセンター・レフト、それで内野やってピッチャーそしてキャッチャーもやりました。
 〜そして高校は県立の進学校でもある日向高校、こちらは野球がやりたくて進学したという感じではないのでしょうか?
僕、実は高校入った時はラグビーやろうかな、と思っていて。
また兄の影響なんですけど、兄がラグビーをやっていて「なんかいいな」と思っていて、足も速かったですしやってみようかなと思っていたんです。
ちょうどその頃、中だるみじゃないですけど野球に対してイマイチ盛り上がらない時期だったんですよ、中学生高校生の頃っていろんな事に興味がわく時期じゃないですか。
それに野球が好きで野球を続けていたと言うよりも、野球部にいた友達が好きで野球をやっているみたいなそういう感じだったんですよね。
なので、練習もあまりやらなかったですし、それで練習やらないから下手になっていきますし、下手になるとますます野球が好きじゃなくなっていきますし、そんな時期でしたね。そういう事もあって、普通に地元の高校に進んだんです。
 〜でもそこで野球部に入られたのはなぜでしょうか?
中学時代の僕を知っている友達が「ちょっと野球部見に行こうよ」と言ってきて誘われて、それでなんか、自然と入っていたという感じなんです。


【青木選手にとって最大の努力は?】
大学からプロにかけてですね、最初は戸惑ったんですが充実していた時期なんです。
特に大学1・2年生の時にケガをして、それで意識が変わっていったと言うのはありますね。
練習の量をこなすにはケガをしない体、まずはそういう体を作っていかないといけないという事を思ったんですが、偶然にも自分が通っていた学部が人間科学部と言う学部でそういう体の事とかを勉強したりしてそれで少しづつ改善されていきましたね。
 〜その早稲田へはスポーツ推薦ではなく指定校推薦で勉強して入られた訳ですが「スポーツ推薦の生徒に負けたくない」といった気持ちはありましたか?
多少ですね(笑)甲子園組には始めはちょっとありましたね。でも自分自身に可能性を感じてやっていたので「甲子園行ったから上手い」と言った先入観を持たないようにしていましたね、逆にいえば今まで練習していなかったんだから僕の方が伸びしろがあると思ってそういう風に思ってやっていました。
 〜大学時代一番苦しんだ点と言うのは??
一番は監督ですかね、当時は野村徹さんと言う監督なんですけど、僕毎日怒られていましたから。
例えば、フライを捕るにしても「両手で捕れ」と言うんですよ、それぐらいちゃんと捕れと、でも当時の僕から言わすと「片手のほうが捕りやすいから片手で捕っちゃう」みたいな、でもそういう事を凄く嫌う人だったんです。
基本を大事に、一球に対してもっと真剣になれ、と。
でもそれで自分の弱さを凄く感じたんですよね、そのうちそれがプレッシャーに感じてきて練習が試合よりも緊張するんですよ。
それぐらい強いプレッシャーを与えられた中で練習していたので、僕から言わせれば早く試合したいぐらいの感じだったんですよ。
 〜その中で野村監督から一番学んだことは何でしょうか?
一番は何をやるにしてもメンタルですね、技術的な事を教えられながら結局はメンタルな事を教えられていたと思いますね。
メンタル重視論と言うか、そこだけは今でも変わらなくてこの先もずっと変わらないところなのかな、と思います。


【青木選手にとって一番の壁・挫折は?】
大きな壁はあるんですが、挫折はないですね。
挫折しそうになったというのはあるんですけど、実際辞めたくなった時期はあったんですよ大学時代、大学2年生ぐらいの時に野村さんにすごく言われまくってしまって。
野球は楽しくないし、練習場に行くのがすごく怖かったんですよね、それで嫌になって「もう辞めたい」と兄に電話して相談したこともありました。
ホントギリギリまで追い込まれていたんですが、兄はラグビーをやっていて九州の大学に行ったんですけど、兄の大学は名門ではなく僕が行っていたのは世間から見ると名門野球部で「そういう環境でやれている事はすごい幸せだと思うぞ」と兄に電話した時に言われたんです。
その時に「ああ、オレ甘えてるな」と思ってハッとして、その兄の言葉でスゴイ救われましたね。
それで悩んでいること自体幸せな悩みなんだな、と思ったりもしましたしそこからすごく前向きに考えられるようになりましたし、監督の野村さん当時はすごくムカつきましたけど(笑)「コノヤロー」なんて思ってそれを力に変えていました、でもそういう気持ちが今につながっているんだと思いますし。
それに今じゃ野村さんに電話していますからね、大学時代の僕からは考えられないですけど(笑)
 〜どういったお話を?
「見てたぞ、おまえ今こうなってるな、だからこうしたほうがいいぞ」と指導もしてくれます、もちろんそれは自分の中で噛み砕いてやっていますけど。
 〜お兄さまの一言があったからこそ、ここまで来れた訳ですね?
兄を含めて自分は周りに本当に助けられてる気がホントにしますね。
両親もそうですし、もちろん奥さんもそうですし、自分ひとりじゃやってこれないなとそう思わせる事が多々あります。


【青木選手にとっての思い出の一曲・マイメモリーソングは?】
minmiさんのAre yu readyです。
去年非常に長いスランプになりまして気持ちが折れそうになりましたけど、そんな中心に入ってきた曲だったんです。
歌詞がよくて、その時の僕の気持ちを代弁しているような感じで、またなんか僕にこうしたほうが良いというような道しるべ見たいなものを与えてくれた曲なんです。
 〜この曲を始めて聞いたのはいつですか?
本当に偶然なんですけど、球団の方のIpodを借りたんです、そしたらこの曲が入っていて「なんだろうな?」と思って聞いたらすごい良かったんです。

 〜オフの過ごし方についても伺いたいのですが、プライベートでの気分転換などはどのような事をされるんでしょうか?野球選手と言えばゴルフでしょうか?
ゴルフメチャクチャ下手なんですよ(笑)行くには行くんですけど、いまだに100を切った事が無いですしダメですね、100切れそうかな?と言うところまで行ったんですけどまたなんか下手くそになってきてるんで。
ゴルフに行くといつも「すいませ〜ん」と言って走り回ってますね、そうやって走り回って疲れるから余計に行きたくなくなって下手になっていくんですけどね(笑)オフなのになんでこんなに走ってるんだろう?と思って、18ホール終わるといつも疲れ切っています。
 〜シーズン中の休みはどのように過ごされるんでしょうか?
シーズン中は、とにかく休養とあとはマッサージですね、夜とかいつも4時間とか5時間とかマッサージしてしましますね、そしたらだいたい一週間ぐらいもちます。


【青木選手の今後の大きな目標は?】
今年は日本一になる事ですね、そして日本一を取るためには僕がそれなりの成績を出さないといけないと思いますし、どんなタイトルでも取れるくらいの成績を残したいなと思っています。
 〜現在、バッティングは好調ですよね
今のところ、コンディションもすごくいいですからそれが結果に結びついている気がします。
 〜そして昨年結婚されたという事ですが、それも好調の原因に結びついているのでしょうか?
そうですね、家に帰ったらまずご飯があるので「結婚したなぁ」と思います。
今までずっと外食だったので今はすごく落ち着きますし、いつも同じ状態でいられるので本当に助かっていますね。
 〜そして目指すは日本一ですね?
球団としても2001年以来なっていませんし、僕もプロに入ってから優勝経験もありませんのでそろそろ優勝したいですね。
 〜昨年はセリーグ3位でクライマックスシリーズに進出されました、シーズン中の試合とは違いましたか?
短期決戦と言うのはまた違った緊張感があって、僕、短期決戦とか好きなんでそういう緊張感の中で試合をやるとやり遂げた感と言うのがすごいあるんですよ、シーズンの一試合よりそれをより感じられるような気がします。
そして去年クライマックスに行った経験があるのか、負けた時でも前向きなんですよね。
野球は団体競技ですけど、一人一人個人がどう思うかが大事になってくるので個人個人が前向きに思ってプレーしているというのは頼もしいですよね。
メンタルの強さだったり、試合での落ち着きでも感じますし、その中で若さも発揮できていると思います。
メンバーはほとんど変わっていませんが、中身はすごく変わっていると思いますよ、今年はホントに楽しみです。
 〜今シーズンは青木選手もいろいろなものを変えられて臨んでいるシーズンなんですよね?
そうですね、バットやスパイクなど道具もそうですし、もちろん結婚したという変化もありますし、背番号も変えましたし。
背番号も1番と言うのは最初はどうなのかな?と思ったんですけど、自分で言うのもなんですが「意外と似合ってるな」なんて思ったりもしています。
 最後にファンに向けてメッセージを
シーズン中は良い時も悪い時もあると思います、でも皆さんの声援が力になると思いますし、僕らもそれを力にしていきたいと思うので応援をいっぱいいっぱいしてほしいなと思います。

政井マヤ
パーソナリティ:
政井マヤ
メキシコ生まれの元フジテレビアナウンサー。フジテレビ時代には、スーパーニュース、ワッツ!?ニッポンなど情報番組を主に担当。2007年3月に俳優の前川泰之さんと 結婚、女児を出産。2008年からスポーツリアルトークのパーソナリティを務めている。
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