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【鈴木彩香・すずきあやか】女子ラグビー日本代表(2010年7月19日〜7月23日オンエア)

夢に向かってチャレンジするアスリートをクローズアップ!
先週のゲストは女子ラグビー日本代表の鈴木彩香選手です。
7人制、15人制ともに日本代表を務める鈴木選手に貴重なお話をたっぷり伺いました。



【鈴木彩香・すずきあやか】
神奈川県出身、1989年生まれで現在20歳
幼少のころからラグビーのエリートコースを進み着実にステップアップ
ユース代表を経て2007年に7人制ラグビーの日本代表、
2008年には15人制ラグビーの日本代表にも選出。
今月開催される7人制の大会「アジアセブンズ」で日本代表のキャプテンに任命された
日本女子ラグビー界期待の新星です

鈴木彩香選手オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/ayaka-suzuki/




【鈴木彩香選手とラグビーとの出会いは?】
小学校3年生の時に公園で近所のおじさんがタグラグビーというスポーツをやっていたのがきっかけでそれに入れてもらってラグビーに出会いました。
 〜タグラグビーとはどういったものなのでしょうか?
腰にひもを2つつけて5回取ると選手交代なんですけど、大人から子供まで男女関係なくできる凄くスピード感のあるスポーツです。
タックルはなくてあとはほとんど普通のラグビーと同じスポーツなんです。

タグラグビーオフィシャルHP
http://www.tagrugby-japan.jp/


 〜そうなんですね、ラグビーと言うと「お父さんが好きで」とか「お兄さんがやっていたから」という理由からだと思ったんですが
周りではそういう風に家族が好きだったり実際にやっていた影響で始めた方も多いのですが、私の家族はまったくやっていなくて私が初めてラグビーをやってそれから兄が私に続いて逆にラグビーを始めて家族も興味を示してくれたという感じですね。
 〜始めた当時は何が一番楽しかったんでしょうか?
やはり走って!走って!みたいな感じと、実際にやってみると簡単なスポーツだったんですよそこに魅力を感じました、あと仲間と一緒にできるのも楽しかったですね。
 〜その後本格的にラグビーに始めたきっかけは何だったのでしょうか?
タグラグビーをやっていて大会などに出てどこへ行っても勝っていたんですよ、それでタグラグビーでは物足りなくなってきて、そんな時にコーチが「ラグビーというのがあるんだよ」と言ってスクールに連れて行ってもらって、そこでラグビーをやって初めて出た試合で勝てたと言うのが大きいですね。

 〜実際に「ラグビーをやっています」と言うと驚かれませんか?
相当驚かれます、大体「うそでしょ」って言われてしまいますね(笑)女子ラグビー自体あまり知られていませんしね。
 〜しかし2016年のリオデジャネイロオリンピックからからは女子ラグビーの7人制も正式種目に採用されます、この知らせを聞いた時はどう思いましたか?
凄い嬉しかったです、やっと女子ラグビーがみんなに知ってもらえてみんなで盛り上がってくれるスポーツになれるんだなと思うと嬉しかったです。




【鈴木彩香選手にとって一番の努力は?】
U-23(23才以下)のチームになった時にコーチからキャプテンを任せられた時が一番頑張った時だと思います。
 〜チームに鈴木選手より年上の方もいらっしゃる中でのキャプテンはかなりプレッシャーではありませんでしたか?
プレッシャーもありましたけどコーチが選んだのにはそれなりの理由があるので、任せられる以上はしっかりやりたいなと思いました。
 〜コーチからキャプテンを任命された時はどう思いました?
驚きました、相当驚きました、それで「本当にいいんですか?」って聞きましたからね。
元々目標としてJAPANのユニフォームを着て中心選手としてやってみたいとは思っていましたが、その段階では「自分にはまだ早いな」と思っていたので嬉しさというより驚き、そして「自分は本当にやれるのか?」という事を思いました
 〜実際にキャプテンになってみて変えた事ってなんですか?
プレーも大切だけどみんなの雰囲気を変えるという事も大切だし、でも言葉だけではなくてプレーで見せていくみんなに見せていくというのも大変でしたね。
 〜キャプテンとしてチームをどんな風にしていきたいと思ってまとめていきましたか?
精神的な面で言うと信頼できるチームにしたいとは常に思っていて、1人1人、7人制は特にコートにいる人数が少ないので1対1でそこで負けたらトライをされてしまいますし1人1人の責任というのがすごく強く出るスポーツ・競技なんですよ。
だからそこで誰かのためにやってあげようという気持ちもすごく大切だし、自分自身がいて信頼されてという関係性がプラスアルファで働くモノがあると思うので信頼関係がチームにとって大切だと思います。
 〜その信頼関係はどのように培っていこうと思われますか?
一番はチームが勝っていくという事で「このチームはやれる」っていう自信がつくのが一番だと思います、U-23は特に若いチームで若い選手がたくさんいるので試合中は凄い厳しくして、あとは練習以外ではたくさんしゃべってたくさんコミュニケーションをとってという形でオンオフをきっちり切り替えていっぱい話すようにしています。
 〜オフではどんな事を話されているのですか?
本当にくだらないことばかり話していますよ主にラグビー以外の話ですね、みんなほぼ大学生で社会人も少し混ざっているので大学の話だったり、いわゆるガールズトークしてます(笑)


【鈴木彩香選手にとって一番の壁・挫折は?】
怪我ですね。高校生の時は平日に陸上をして週末はラグビーという感じだったので怪我がすごくこわかったんですけど、一度大きい捻挫をしてしまってその時ラグビーの大きな大会が続いていたのでリハビリをしつつプレーもしつつという感じでとても大変でしたね。
ラグビーのプレー中だったんですが1対1でタックルをしていた時なんですけどその時に乗っかられて変な方向に曲がっちゃったんですけど。
 〜治るまで時間はかかりましたか?
そうですね、最後の陸上の大会には間に合わず結局タイムも出なかったのでその時に「やっぱり2足のわらじというのは辛いのかな」と感じました。
 〜陸上部では何の種目をやられていたんですか?
100メートルハードルです、中学生の頃からやっていたのですが結構体が柔らかい方だったので先生に「ハードルをやりなさい」と言われて始めました。
 〜全国大会にも進まれたそうですが、そのまま陸上の道を選ぶことは考えませんでしたか?
ハードルも好きだったんですけど、ラグビーもそれ以上に好きなスポーツで怪我をして運動が出来なくなった時もありましたけど、やっぱりラグビーが無いと物足りないという感じがありました。
それにラグビーのチームでやるスポーツの勝った時の喜びとかが忘れられなくて、高校を卒業してもラグビーを続けようと思いました。
 〜女子ラグビーはまだまだ環境も整ってはいないのが現状ですが、女子ラグビーならではの苦労などはありますか?
やはり国内の遠征などはまだ全然お金が出ないので、交通費とか宿泊費とかアルバイトして貯めないといけないのが大変ですね。
なので結果を出してサポートしてもらえるぐらいに強くなれたらいいなと思っています。

 〜鈴木選手は7人制だけではなく15人制のラグビーでも代表に選ばれていて2つの代表を掛け持ちしていますが、これも大変なのでは?
そうですね、大変なんですけど7人制も15人制もそれぞれいい所があってそれをうまく自分の中に取り入れてやっているので毎回新鮮で、7人制も15人制もまだまだ勉強させてもらっているという感じですね。


【鈴木彩香選手にとっての思い出の一曲・マイメモリーソングは?】
加藤ミリヤさんのYou Go Your wayという曲が大好きです。
海外遠征に行った時にバスの中で聞いたりとかホテルの中でいつも聞いたりしているんです。
この曲を聞いているととても前向きになれますし、疲れているときに聞くと背中を後押ししてくれるというかそういう気分にさせてくれるんです。
 〜海外遠征という事ですが世界と戦うという事は何才ぐらいから経験されたのでしょうか?
始めて海外遠征に行ったのが小学校6年生の時に香港のクラブチームに混ぜてもらって試合をさせてもらったのが初めてで、でも“戦う”という意識に変わったのは大学生になってベテランの選手と接する機会が多くなって段々自覚だとか自立という言葉が大きくなってきましたね。
 〜アジアでは過去に優勝などもして、かなり実力も付いてきている感じでしょうか?
特に7人制は日本人の選手でも体格に関係なくできるので、スピード感や戦術によっては全然勝負ができますから。
 〜7人制の強豪国と言うとどこの国になるのでしょうか?
やはり中国ですね今はかなり力をつけています、15人制だと女子はカザフスタンの選手が大きくて速いですね、後は男子も強豪のニュージーランドやオーストラリアも強いです。

 〜今は現役大学生という事ですがどのようなスケジュールで練習などを行っているのでしょうか?
大体月曜日をオフにして、火曜日水曜日はチームでボールを使ったトレーニング、残りは個人でウエイトトレーニングをしています。
でもオフの時にバイトを入れてしまうので休みはあまりないですね。
 〜時間がほしいとか、遊びたいとかって思いますか?
すっごい思いますね(笑)でも一日休みがあったらずっと寝てるかもしれません(笑)
練習の無い日はショッピングや友達と遊びに行くので、オシャレも凄くしたいですね。


【鈴木彩香選手の今後の大きな目標は?】
11月に中国の広州でアジア競技大会があるのでそこでメダルを獲るということです。
 〜ライバルはやはり中国でしょうか?
そうですね、中国はいろんな所へ遠征に行って強いチームとやっていてその結果がかなりいいみたいなので、それを聞くと焦りますけど中国を倒していかないとオリンピック出場も無いので目標にしています。
そして大きな目標で言うと6年後2016年のリオデジャネイロオリンピックに出場しするという事です。
オリンピックの正式種目になった事でかなりモチベーションも上がって練習に対する意識もかなり変わって毎日毎日頑張れるようになりました。
まだアジア枠は一枠しかないので中国はもちろんカザフスタン、タイと強豪はたくさんいるので道は厳しいですがその分モチベーションは上がりました。
 〜女子ラグビーの普及と言うのも1つの目標だと思いますがどんな活動をしていきたいですか?
ラグビーをしてもらうのが一番いいと思いますけど、難しいのであれば最初はタグラグビーを小学生などに教えてそこから広がっていければ良いなと思っています。
私自身もそうやってラグビーを知りましたし、今でも時間があれば自分の通っていた小学校などでタグラグビーのコーチをしているので、それでその子たちが大きくなって一緒にプレーできたらそれは凄い素敵だと思うので。

政井マヤ
パーソナリティ:
政井マヤ
メキシコ生まれの元フジテレビアナウンサー。フジテレビ時代には、スーパーニュース、ワッツ!?ニッポンなど情報番組を主に担当。2007年3月に俳優の前川泰之さんと 結婚、女児を出産。2008年からスポーツリアルトークのパーソナリティを務めている。
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